先日紹介した地蔵磨崖仏の有る羽根集落、蓮福寺に残された阿弥陀、地蔵の双体仏。
集落の上手、山林を切り拓いた境内に小さな集落にしては立派過ぎる程の本堂の蓮福寺。
境内脇、斜面を背に基礎石を設け、小石仏や墓石が無数に並び立てられている。
問題の双体仏は頂部が欠損、中央部に上部の丸みを持った方形を彫り沈め、中に向かって右に来迎印の阿弥陀如来立像、左手には錫杖宝珠の地蔵立像。
向かって右枠には、南北朝初期の南朝の延元二年(1337)銘を持つ、名張市内で最古級の石仏です。
上比奈知国津神社の双躰仏と共に比奈知型の双躰仏として並び称される。
因みに上比奈知国津神社の双躰仏は先立つこと二年、建武二年(1335)の銘が確認されています。
少し目を惹くこんな石仏も有りました。
撮影2012.6.24