大安寺墓地に残された三躰の地蔵石仏。
奈良市街南端部、嘗て南都七大寺のひとつに数えられた大安寺近く、古墳跡に造られた多分郷墓であっただろう、古い大きな大安寺墓が有る。
その入口近くに切石基台を設け、三体の地蔵石仏が並べられて居る。
向かって右の二体は薫香に燻され続けたのか?表面が黒く変色・・・・高さ約1mの定形地蔵立像。
天文18年の銘が有り、室町後期の造立・・・・。
右端の地蔵はほぼ同高、同じく黒く変色、共にさぞかし信仰深い石仏だったのだろうか??
像容少し新しく江戸初期の造立だろうか??、何度か転倒・・・ともに顔面、鼻先がなくなって居る。
左端の地蔵石仏は総高140cm、像高120cm、錫杖宝珠の定形地蔵。
天和2年の銘があり、江戸時代中期の造立・・・。
撮影2012.7.8