愛しきものたち

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奈良市 大安寺墓地の石仏

2014年11月22日 | 石仏:奈良

大安寺墓地に残された三躰の地蔵石仏。

 

奈良市街南端部、嘗て南都七大寺のひとつに数えられた大安寺近く、古墳跡に造られた多分郷墓であっただろう、古い大きな大安寺墓が有る。

 その入口近くに切石基台を設け、三体の地蔵石仏が並べられて居る。

向かって右の二体は薫香に燻され続けたのか?表面が黒く変色・・・・高さ約1mの定形地蔵立像。

天文18年の銘が有り、室町後期の造立・・・・。

右端の地蔵はほぼ同高、同じく黒く変色、共にさぞかし信仰深い石仏だったのだろうか??

像容少し新しく江戸初期の造立だろうか??、何度か転倒・・・ともに顔面、鼻先がなくなって居る。

左端の地蔵石仏は総高140cm、像高120cm、錫杖宝珠の定形地蔵。

天和2年の銘があり、江戸時代中期の造立・・・。

撮影2012.7.8