愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

交野市私部 光通寺石垣の石仏

2014年11月07日 | 石仏:大阪

交野市、光通寺の石垣に刻まれた二体の石仏。

交野市は枚方市と並び、大阪府最東端に位置する歴史深い土地、我が山城とは山一つで府境を接する。

そんな中心、市役所に程近く、三寺が並び建つ懐かしい景観の寺町筋の石垣に「石垣地蔵」と呼ばれる石仏が刻まれて居る。

光通寺は想善寺、無量光寺と三寺が並び建つ中に有り、車も通らぬ細い路地を挟んで接している。

そんな東西に抜ける道筋に積み上げた石垣の東側最上段にはこんな石仏さん。

石垣に積み上げられた切石花崗岩の正面に舟形を彫り沈め、中に如来型坐像を刻み出している。

少なくとも「石垣地蔵」では無く「石垣如来」なのだが・・・・、どうも分かり辛いが、右手を胸に、左手は膝の上で薬壺を持っているように見え、薬師如来か??

他方こちらは西側上から二段目、舟形光背の中に定印阿弥陀坐像の様な容相・・・しかしこちらは東側にも増して地衣類の繁殖が酷く何が何やら状態。

雑用からは室町期の造立でしょうが誰がなんの為にこんな場所に彫り刻んだのだろうか??

撮影2012.6.17