愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

奈良市中畑町 中畑墓地の阿弥陀石仏

2014年11月24日 | 石仏:奈良

 

奈良市中畑町、中畑共同墓地の覆い掛け屋に大きな阿弥陀石仏。

 

中畑は天理市の東、山間部に拓けた棚田をハチマキでも巻くように、名阪国道がループ状に包み込むように大和高原へと登っていく。

棚田頂部の斜面に設えれたら昔ながらの共同墓地、入口に近い簡素な阿弥陀像、

周りに小石仏を一杯従え、中央に立つ阿弥陀石仏。

阿弥陀石仏は総高約2m、背の高い舟形光背を作り、蓮台の上に立つ

高さ155cmの等身大阿弥陀立像

端正な顔立ちで、来迎印を結び墓地阿弥陀に違いないがこんな山深い地に有って凄い事・・・・・ 

端正な尊顔の割には白良が感じられず・・・・全体に形式化が進み室町初期の造立。

 堂外の石仏集積の中にも、室町後期だと思われる阿弥陀と地蔵の双体仏。

今では鄙びた棚田の村もかっては山越え古道が通り、この村はそれなりに栄えて居たのかも・・・

何か石仏の良さがそれを知っている様な・・・・・

撮影2012.7.8