愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

高島市マキノ町下の勧請縄

2009年03月22日 | 勧請縄:山の神:野神:人形道祖神

 



小さな集落,野の木立に掛けられた勧請縄。


一見したところ道切りとしてより、山ノ神としての特徴を持ち合わした勧請縄だと思いました。



高島市マキノ町下はマキノスキー場のあるマキノ高原の対面に当たる山裾を流れる知内川沿いに開けた湖北の里山です。


この勧請縄がかけられているのは、大字下出の旧道と新道が交わる辺り、小さな木立のある勧請場のヨノミの木(榎木)と片方の添え木との間に掛け渡されています。



この縄は、男勧請、オシメ(男〆?)と呼ばれていて、隣集落、坂ノ下に掛けられる女勧請、メシメ(女〆?)と一対のものだといわれているようです。


これは明日香の飛鳥川に掛かる勧請縄と同様で興味深い。



残念ながら今回の訪問では坂ノ下集落のメシメはどうしても見つけることができませんでした。



男勧請の太縄の中央には見事なフグリが吊り下げられ、左3筋、右2筋の小縄が吊下げられていて、上部には幣をつけた篠竹が5本(1本はすでに落下)突き立てられていました。


勧請縄としては少し奇妙な5という数字が気に掛かります。



撮影2009.2.7


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