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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

活を入れるしかない生活

2025-02-17 | ワイン
寒い、栄養が足りていないのかと思うほどだ。朝は屋根に雪が乗っていたので、寝起きもあまり良くなかった。一日中陽が射さずに、ヒーターも若干弱むと堪らない。昨晩はステーキをガッツリ食べたのにである。その残り香のようなものは残っている。ローストビーフの欠片を脂身と共に安くして貰ったのだが、十二分に美味かった。

ワインはブルゴーニュのボーヌの北の峰の始まる所の当たりの地所である。ここワイン街道ミッテルハールトに当てはめるとノイシュタットの北側のミュラーカトワールの地所のようなところだ。プリュミエクリュの2017年ものだが、既に色は落ちてきている。恐らく作り手のコンセプトによるものだろう。その分明るいチェリー味とキイチゴの酸は鮮やかで、とても繊細である。抑々ボーヌなどの重い土壌のそれが嫌でこういうのを選んでいるのでそれは嬉しい。エレガントさがなによりなのだが、その反面7年ぐらいで飲み干して仕舞わなければいけないプリュミエクリュはこちらのリ―スリングでも弱すぎる。アルコールも13%なのだがその分鋭く感じる。

価格も30ユーロ近いので決して安くはないのだが、その価値はある。上質という意味では独逸のリースリングに匹敵するのかもしれない。ここのは二種類をスーパーで見かければ購入しておくようにしていて、週末に出かける時に追加で購入する為に態々試したようなものだ。もう一つのそこに続く下の地所の方が土壌も重そうで長持ちしそうである。その続きがグランクリュのコートンシャルマーニュの様だ。2017年は若干薄かったというのも勿論あろう。

来週の「ドンキホーテ」の楽譜と「カプリッチョ」も落とした。「蝶々さん」もそろそろ始めておかないと間に合わない。その他、二種類の第九とかになる。それはそれなりに落ち着いた時間も作らなければいかず、なかなか悩ましい。

週明けには発注したダージリンが届く。その前に残りを煎れてしまう。全く同じものかもしれないが、幾らかは酸化しているかもしれない。甘いものが殆どなくても少なくとも幾らかは温まる。嘗ては夜半は食事後はアルコールでしかなかった。それはワインであっても覚ますということはなかった。然し最近はいいものを吟味して愉しむでしかなくなってきていて、ひっきりなしに口にして、それで以って温まるということもしなくなった。

地元のワイン醸造所の指導で独逸のそれは欧州のワイン業界を導くようになって、高級化へと一直線に進んだおかげで、最早料理用ワイン以外は呑んでアルコールが廻るということはなくなった。アルコールが入ると吟味できなくなるからで、いいワインは酔っては楽しめないのである。嘗て音楽会や音楽劇場でもその前の食事から始めていたことがあったが、一切アルコールを入れないようになってその態度は全く変わった。全てを忘れ去るのは如何にも愚かだからであり、そのようなものには一銭も出せない一生の時間も無駄になると感じたからである。同様なことがワインにも通じるのである。

アルコールは高揚感もあるがその反動の飲み過ぎるとある。それがないと余計に細かな体調の変化にも気が付きやすくなる。甘いものが欠かせなくなっているのもアルコール量が足りないことは分かっている。それもそれであまり良くないのだろう。するとそこで運動して活を入れるしかないのである。



参照:
よく分からない価値判断 2023-10-27 | ワイン
手が伸びる41%引き 2025-02-14 | 生活

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