昨晩自宅でアスパラガスを食した。今年になって初めてのことである。やっと暖かくなって、それらしい気分で、屑をサラダにして食した。なかなか美味い。
その時に開けたワインが先日客人としてバッサーマン・ヨルダン醸造所の試飲会に呼ばれていたフランケンのルドルフ・フュルスト醸造所産のジルファーナーであった。職人風のオーナーが自らのワインを紹介していた。全部で七種類、リースリング二種類、ジルファーナ一種類、赤のブルグンダー四種類であった。フランケンには珍しく、唯一雑食砂岩の地域でワインを栽培している。要するに一般的なフランケンヴァインが、貝殻石灰を中心として黄土などの混ざったどちらかというと酸を丸めてしまう土壌で、辛口と称して残糖値を下げることで独自のワインを市場に送り出している中で、異色の醸造所である。
さてそのリースリングは、酸はそれほど高くなくとも糖が低い分かなり強烈な酸を感じる。それはそれで良いのだが、どうも地所が不味い雑食砂岩以上でも以下でもなさそうで、辛口仕立てにした分濃くも無い。2008年産チェントグラーフェンベルクのグランクリュも試したが、とても三十ユーロもするワインの内容とは思えず薄っぺらかった。規定通りの収穫量の圧縮をしても遣れば遣るだけその素性が明らかになるようでつまらない。同じように辛口し立てにするにしてもせめてレープホルツ醸造所のようにもう一つ追詰めたリースリングにして貰いたい。
その意味ではフランケン地方特産のジルファーナーのボックスボイテル入りのものに、貝殻石灰のものとは異なるシャープな味と香りで興味を持ったので、特別に一本だけ手持ちのものを譲って貰ったのだ。
他の赤ワインも、特筆することの無いピノノワールであったりと、木樽を使って熟成させている割にはどれもこれも薄っぺらい。どうも糖を押さえ、酸を際立たせることで高貴なワインが出来上がると勘違いしているような節もある。昨年に同じように登場したアスマンハウゼンのケスラー親方のものは流石に一級品であったが、これは話しにならなかった。
そこで、家でじっくりと特別なジルファーナーを吟味する気持ちになったのである。結論からすると、ドイツ高級ワインの底辺を探ることが出来た。要するに、ドイツにおけるワインはリースリングあってこそで、ジルファーナーではどのようにひっくり返ってもショルドネーなどのフランスのそれに対抗出来ないということである。
フランケンの最高級の地所が貝殻石灰などで丸くなったワインしか育たないのは、これはフランスの石灰混じりの地所と全く変わらないが、気候的には彼の地よりも落ちるフランケン地方で、それ以上のものを生産するのは殆ど不可能に近い。今回のジルファーナーの12ユーロも出せば、ブルゴーニュで手練手管の素晴らしいシャルドネーが購入出来るだろう。要するに、雑食砂岩であろうが貝殻石灰であろうが黄土であろうが、ジルファーナーにそれ以上のものを望むのが間違っている。要するに国際的な競争力は殆どないだろう。
また辛口と評判のフランケンのリースリングにしても所詮貝殻石灰土壌を特徴としている限り、それ以上のリースリングでないことは端から分かっている。フランケンヴァインのボックスボイテルという丸型の瓶に、その流通上の取り扱い難さに関わらず、拘らなければ商売が出来ないのも事実であろう。
その時に開けたワインが先日客人としてバッサーマン・ヨルダン醸造所の試飲会に呼ばれていたフランケンのルドルフ・フュルスト醸造所産のジルファーナーであった。職人風のオーナーが自らのワインを紹介していた。全部で七種類、リースリング二種類、ジルファーナ一種類、赤のブルグンダー四種類であった。フランケンには珍しく、唯一雑食砂岩の地域でワインを栽培している。要するに一般的なフランケンヴァインが、貝殻石灰を中心として黄土などの混ざったどちらかというと酸を丸めてしまう土壌で、辛口と称して残糖値を下げることで独自のワインを市場に送り出している中で、異色の醸造所である。
さてそのリースリングは、酸はそれほど高くなくとも糖が低い分かなり強烈な酸を感じる。それはそれで良いのだが、どうも地所が不味い雑食砂岩以上でも以下でもなさそうで、辛口仕立てにした分濃くも無い。2008年産チェントグラーフェンベルクのグランクリュも試したが、とても三十ユーロもするワインの内容とは思えず薄っぺらかった。規定通りの収穫量の圧縮をしても遣れば遣るだけその素性が明らかになるようでつまらない。同じように辛口し立てにするにしてもせめてレープホルツ醸造所のようにもう一つ追詰めたリースリングにして貰いたい。
その意味ではフランケン地方特産のジルファーナーのボックスボイテル入りのものに、貝殻石灰のものとは異なるシャープな味と香りで興味を持ったので、特別に一本だけ手持ちのものを譲って貰ったのだ。
他の赤ワインも、特筆することの無いピノノワールであったりと、木樽を使って熟成させている割にはどれもこれも薄っぺらい。どうも糖を押さえ、酸を際立たせることで高貴なワインが出来上がると勘違いしているような節もある。昨年に同じように登場したアスマンハウゼンのケスラー親方のものは流石に一級品であったが、これは話しにならなかった。
そこで、家でじっくりと特別なジルファーナーを吟味する気持ちになったのである。結論からすると、ドイツ高級ワインの底辺を探ることが出来た。要するに、ドイツにおけるワインはリースリングあってこそで、ジルファーナーではどのようにひっくり返ってもショルドネーなどのフランスのそれに対抗出来ないということである。
フランケンの最高級の地所が貝殻石灰などで丸くなったワインしか育たないのは、これはフランスの石灰混じりの地所と全く変わらないが、気候的には彼の地よりも落ちるフランケン地方で、それ以上のものを生産するのは殆ど不可能に近い。今回のジルファーナーの12ユーロも出せば、ブルゴーニュで手練手管の素晴らしいシャルドネーが購入出来るだろう。要するに、雑食砂岩であろうが貝殻石灰であろうが黄土であろうが、ジルファーナーにそれ以上のものを望むのが間違っている。要するに国際的な競争力は殆どないだろう。
また辛口と評判のフランケンのリースリングにしても所詮貝殻石灰土壌を特徴としている限り、それ以上のリースリングでないことは端から分かっている。フランケンヴァインのボックスボイテルという丸型の瓶に、その流通上の取り扱い難さに関わらず、拘らなければ商売が出来ないのも事実であろう。
おっしゃりたいこと、
よくわかります。
国際競争力を持つものと、
地方の特産品を分けて考えて、
マーケットを作らないとだめなのですねぇ。
フランケンのシルバーナは、
ドイツのみやげ物にふさわしいということですね。
他方、リースリングに関しては、
国際競争力を持たすべく、
それなりの自助努力が必要ということでしょうか??
私はフランケンのワインの経験値があまりないので、
何本か、典型的なものを、飲んでみようと、
思っています。
下に引いてあるのは和の塗り物ですね。
近いうちにフランクフルトを通過してフランス・パリに行きます。
かの地で白いアスパラを食べられるかしら?
旅行情報にはスリに注意とあり、私の語学力に心もとなさが漂っています。
旅行は英語でもそれほど苦にならないかも知れません。パリはやはり都会ですからなんでもありですね。お気をつけて。
最近名古屋で5000円もするのを発見済みですが
買ってなかったり。
これは↓好きなんですけどね~。
http://item.rakuten.co.jp/co2s/10001199/
同じワインじゃないようです。
「アタックの優しさが他のフランケンとは一線を画している。」という表現が全く逆で、この雑食砂岩ほど堅い味には貝殻石灰ではなりません。もし、柔らか味を感じるとすれば、それは2006年の葡萄の腐りとズースリザーヴまではいかないでも樽を混ぜて適当に甘く拵えたからでしょう。彼の目指して勝負しているものは正反対です。