Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ファイヴ・イレヴンへの道

2012-06-07 | アウトドーア・環境
先週の水曜日も南プァルツへと向かった。珍しく東から入り込んで来る寒気で東から落雷雲が発生して行った。その入る場所によっては南から崩れて行っていたので、午後には南プファルツで豪雨がレーダーで観測された。ここワイン街道は、まだ光が差し込んでいて完全に乾いていた。

午後二時ごろに南から電話があって大雨だと言う。やり過ごすまで待ってからもう一度話そうと言うことにした。再び電話が掛かってきた三時半ごろには最後の強い光が射していたが完全に乾いていたので、こちらで少し登ってみてはどうかと提案すると、南は降り止んだので行けると言うのだ。そこから急いで準備をして四時半に南プファルツのトリフェルツ近くで待ち合わせとした。出かけるべく窓を閉めると豪雨がやってきて、雨の中のお出かけとなったのだった。予想通り、道に水が溢れる状態で出発したが、南は完全に乾いていた。

いつもの如く、クラシックなルートを登った。二度目であるが、前回は只只管に後を追っただけだったので、いつ頃どのようにして登ったのかの記憶も薄い。確かなのは、自分で移動用の支点の楔等を設置した訳ではないので、今回が実質的に初めて正式の登攀となる。細かい形状などは記憶に無かった。

困難度五級のルートは全く技術的には問題が無い筈なのであるが、楔等を数個掛けるのが登るよりも仕事であり、場所を探して身体を固めて設置するのにはそれなりの体力とバランスが必要なのである。それでもまだ中間支点の数が足りないと言われると中々きつい。

30Mと30Mの二ピッチで岩峰を上がるので、アルプスの大岩壁とは異なり長く60M一杯ザイルを伸ばすのでなく、余計にその中間支点の数も多めに要求されることになる。やはり岩壁の摂理が小さいのである。

頂上から懸垂下降二回で降りてきて、トップロープで各々オヴァーハングや垂壁を試した。右手首の返しが厳しそうなのでオヴァーハングを辞めて垂壁に焦点を当てたが、結果とても難しくて手が出なかった。正しく足掛かりは小石の出っ張りなどに幾つか見つかるのだが、とても重心が取れないのである。正に手掛かりが無いと手が出ない。

厳しそうに見えたオーヴァーハングへの掛かりのルート以上に困難に査定されていて、個人的に今まで南プファルツで挑戦した最難関のルート取りとなった。7級プラスつまり5.11である。摩擦登攀はソウルのインスボンなどで経験しており通常の者よりは自信があるのだが、あの傾斜で手掛かりを押し付けて登るような技術は身につけていない。恐らく靴も今のものよりも重心がより壁に近くなるようにずり上がる風のクライミングシューズの方が可能性があるのだろう。そもそもファイヴ・テンでは駄目だったのだ。来年の目標が徐々に浮かんでくる。



参照:
岩峰に立つフリードリッヒ 2012-05-26 | アウトドーア・環境
雑食砂岩で新しい靴を試す 2012-05-14 | アウトドーア・環境
垂壁の5.10への米国製靴 2012-03-22 | 雑感

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