Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

My Star Singerの経済的効果

2016-03-12 | 雑感
足を痛めてから運動量が落ちた。運動をしないと体調も悪くなる。それでも暖かくなったので、先週に続き一週間ぶりで走る。走り初めで気が付いたが、一週間一週間足首の状態は良くなってきていて、爪先での維持が長くなってきている。まだ十分に爪先で蹴れなく、左右への傾斜で堪えられなくなる。それでも一生懸命に腕ふりをすることで何とか左足も使えるようになってきている。水溜りは氷り、手袋をはめたが、吸い込む寒気で胸が委縮した。

どうしてもピッチが短くなる分、テムポが早くなるので、以前走っていた時のように、心肺系への負担が増える。ランニングフォームが崩れているのだ。それでも先週までの30分を超える超ゆっくりとは違って普通のジョギングスピードの26分に戻って来た。その割には腕も辛く、朝から心肺系に負担を掛けたには違いないが、スピ-ドが上がってきたことは評価できるだろう。来週はどれぐらい良くなっているだろう。計量すると69.7KGで運動不足で体重が落ちてきている。生来直ぐに太る体質としては明らかに体質が変わってきているということだろうか。

ミュンヘンでのオペラ新プロダクションについて昨日書いた。そして夏のオペラフェスティヴァルに関して日本からの観光客の按配を調べていて、面白いことに気が付いた。楽劇「Die Meistersinger von Nürnberg」を日本語では「ニュルンベルクのマイスタージンガー」と呼ぶそうだ。以前は「名歌手」とも表示された。日本語のウィキではこれを誤りとしていて、「親方歌手」あるいは「職匠歌手」が本当は正しいのだと主張している。勿論名歌手という表現が可成り不明瞭な言葉で、一体何を指すのかは分かり難い。「名歌手」と名和訳をした人は決して内容が分からないレコード会社社員が作ったものではないだろう。様々な言語を見ると「歌う親方たち」などもあって、マンダリンでは「名歌手」を採用している。

内容を考えると「名歌手」は決して悪い訳ではない。寧ろなぜ靴職人などが詩を綴るかなど最終的には「名歌手」の意味を納得して幕を終えるのではなかろうか。それが最初からマイスタージンガーとはなにやらとか規定してしまうと誤りを導くのではないだろうか? ― マイスタージンガーと聞くとMy Star、Singerと理解する訳で、余計にちんぷんかんぷんになるのではなかろうか。ドイツの通常の教育を受けた人がこの楽劇を初めて体験するときのわくわく感とか面白さはマイスタージンガーの像が見えてくるところにある。要するにマイスターシャフトというものを身近に知っているからである。その面白さがこの楽劇の本質であるといってもよいかもしれない。

さて肝心のミュンヘンへの日本からの音楽旅行であるが、最後から二つ目の六回目の公演がプランに組み込まれていて、こうした歌手ヨーナス・カウフマン絡みの入券の難しいものは6000円余分に手配料を取るとなっている。それは上手く取れても結構手間が掛かるので仕方ないだろう。二月に劇場に電話を掛けたときもオペラフェスティヴァルでてんてこ舞いしているということだったので、世界中からのこうした需要に対応していたのだった。

ミュンヘンの歌劇場の支配人バハラーが2021年に音楽監督ペトレンコと相談の上同時に辞任すると発表したようだが、先日ベルリンの方も支配人も辞めると発表があったので、まさかまたこの二人で移行期間をベルリンと掛け持ちするということにはならないのだろうが、分からない。確かに企画者としても目利きもあり、その手腕もなかなか手強い。



参照:
バイロイトの名歌手たち? 2016-03-11 | 音
出合いまでの想定をする 2016-01-09 | 雑感

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