Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

モラル無き時代のオフサイド

2005-07-17 | 歴史・時事
国連改革特に常任理事国再編成で、米国にG4案を否定されてドイツやインドには厳しい状況となっている。今後も鍵を握るアフリカ諸国の支援を得る為に工作すると言う。カリーニングラード*でのシュレダー首相に対するプーティン大統領の全面支持はどうしたことかと訝る。

しかしこの失望は、サッカーで決勝リーグを逃したのとは違うナショナリズム以上の信念を揺さぶるのではないか。赤子も黙る唯一の超巨大国の権力、その胸に頭を下げて入っていかなければならないのは世の常としても。

FAZ新聞は、次の二つの見込み違いを挙げている。ジョン・ケリー候補を次期大統領と嘱望・推測した事、イラク戦争を否定した事で世界中から平和推進者としての美化されたドイツ像が常任理事国に熱望されるとした事。そして国連会費をキッチリ支払っている事!で責任ある立場を遂行出来るにも関わらず、大陸(中)間の妬みが推薦を難しくしているとする。そして理事国でなくても十分に国際協調の理念を持って責任を尽くせると結ぶ。

確かに現在の冷めた独米関係は、保守党政権であれば有り得なかったろうが、独仏関係を中心に据えたEU理念の中では致し方ない。ドイツサッカーにおいてモラルがある程度の成果を結んだのと同じように、希望を持った理念がモラル無き時代を生き抜く糧になる。


*ロシアの飛び地・特区カリーニングラードは、現時点では正式名称。今月G8サミット直前に催された東プロイセンのケーニクスベルク750年祭記念式典に、シラク大統領、シュレーダー首相がプーティン大統領に招待されて、三者による予備会談が開かれている。
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2 コメント

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TBありがとう (Quasi)
2005-07-20 08:37:15
TBありがとうございました。良質のブログ期待しています。
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大雑把な比喩 (pfaelzerwein)
2005-07-21 13:00:35
Quasiさん、コメント有り難うございます。サッカーの指導者に対しては大雑把な比喩でした!
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