遅れ馳せながら2006年産グランクリュを二種類試飲した。ウンゲホイヤーは、酸味とその他の成分が調和していない。アルコール12.5度の弱さのようなものがある。さらに求められる透明感に至っていない。
それに引き換え玄武岩のペッヒシュタインは、この硬い土壌によらず、酸とアルコールと糖の三位一体の成分が拮抗していて、まだまだこれからながら、直ぐに楽しめるような例年にはない性質がある。
これをがぶがぶ飲むといけないからこそ木箱に釘を打って売ると英国流の忠言で釘を刺される。
更にまだ入手可能な石灰岩の2006年産カルクオッフェンは、残りも少ないので試飲を辞退した。その代わり2003年のそれを試飲した。通常ならば細身の土壌であるのだが、2003年の特徴である分厚さが相俟って大変面白い。価格は3ユーロ増しのみであり買い易い。夕食用に持ち帰る。
評価対照に1999年産のガイスビュールを試飲する。2003年産などを安売りで飲んだ記憶では、特にこのヴィンテージのエレガントなバランスは確かに素晴らしい。そして、未だに新鮮である。
その他、9月1日発売の2005年産の赤ワインを試飲する。予想通り、2003年産を越えて来ている。元ベッカーのドルスト氏を赤ワインアドヴァイザーに向かえたことで、3種類以上の樽をミックスするなど赤ワインのノウハウを加えて向上してきているのはその味覚にあきらかである。更にピノノワールSと称する商品は、イーディックのクリストマンの収穫を使うバーター協調作業を行なっている。ボルドー風のキュヴェーは判断を下すにはあまりにも若すぎる。後者Sは、確かにクリストマンの同価格のものと良く似ているのである。通常のピノノワールは、クリストマンのそれに比較すると廉価で二年若いのが面白い。価格と将来性で競争力がある。
あまりに様々な強いワインを試飲したので、頭が痛い。どの赤ワインが悪かったのかは、想像出来るのだが、これは大変具合が悪い。
トロッケンベーレンアウスレーゼは、イェズイテンガルテンから収穫されたようだ。その事情はここで報告したとおりである。「最近散歩していて」と言う話から葡萄の外見と中身の健康が話題となって、「中身は外見では判らない」と指摘され、それは試食はしていないのだがビクッとするのである。写真に記録したように、貴腐が乾いているのを掻き集めたのだろう。絞り汁が蜜の様だったらしい。雨の来る前に甘口ワインを先に収穫してしまうのである。来週は雨が予想されている。
因みにシュペートブルグンダーは、無事に収穫されたらしい。2007年産ピノノワールは期待出来る。
午前中ラインガウの醸造所に電話すると、まだ収穫は始めていないが、目下準備中と言う。あちらは来週末ぐらいに始まりそうな気配である。
参照:
シュタイナーのエコ農業 [ アウトドーア・環境 ] / 2007-05-22
ドイツワイン三昧 第二話 '05 [ ワイン ] / 2005-06-14
ドイツワイン三昧 第二話 [ ワイン ] / 2004-12-14
それに引き換え玄武岩のペッヒシュタインは、この硬い土壌によらず、酸とアルコールと糖の三位一体の成分が拮抗していて、まだまだこれからながら、直ぐに楽しめるような例年にはない性質がある。
これをがぶがぶ飲むといけないからこそ木箱に釘を打って売ると英国流の忠言で釘を刺される。
更にまだ入手可能な石灰岩の2006年産カルクオッフェンは、残りも少ないので試飲を辞退した。その代わり2003年のそれを試飲した。通常ならば細身の土壌であるのだが、2003年の特徴である分厚さが相俟って大変面白い。価格は3ユーロ増しのみであり買い易い。夕食用に持ち帰る。
評価対照に1999年産のガイスビュールを試飲する。2003年産などを安売りで飲んだ記憶では、特にこのヴィンテージのエレガントなバランスは確かに素晴らしい。そして、未だに新鮮である。
その他、9月1日発売の2005年産の赤ワインを試飲する。予想通り、2003年産を越えて来ている。元ベッカーのドルスト氏を赤ワインアドヴァイザーに向かえたことで、3種類以上の樽をミックスするなど赤ワインのノウハウを加えて向上してきているのはその味覚にあきらかである。更にピノノワールSと称する商品は、イーディックのクリストマンの収穫を使うバーター協調作業を行なっている。ボルドー風のキュヴェーは判断を下すにはあまりにも若すぎる。後者Sは、確かにクリストマンの同価格のものと良く似ているのである。通常のピノノワールは、クリストマンのそれに比較すると廉価で二年若いのが面白い。価格と将来性で競争力がある。
あまりに様々な強いワインを試飲したので、頭が痛い。どの赤ワインが悪かったのかは、想像出来るのだが、これは大変具合が悪い。
トロッケンベーレンアウスレーゼは、イェズイテンガルテンから収穫されたようだ。その事情はここで報告したとおりである。「最近散歩していて」と言う話から葡萄の外見と中身の健康が話題となって、「中身は外見では判らない」と指摘され、それは試食はしていないのだがビクッとするのである。写真に記録したように、貴腐が乾いているのを掻き集めたのだろう。絞り汁が蜜の様だったらしい。雨の来る前に甘口ワインを先に収穫してしまうのである。来週は雨が予想されている。
因みにシュペートブルグンダーは、無事に収穫されたらしい。2007年産ピノノワールは期待出来る。
午前中ラインガウの醸造所に電話すると、まだ収穫は始めていないが、目下準備中と言う。あちらは来週末ぐらいに始まりそうな気配である。
参照:
シュタイナーのエコ農業 [ アウトドーア・環境 ] / 2007-05-22
ドイツワイン三昧 第二話 '05 [ ワイン ] / 2005-06-14
ドイツワイン三昧 第二話 [ ワイン ] / 2004-12-14