パンダ イン・マイ・ライフ

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生き様 2人の鷹 「冬の鷹」 吉村 昭 4

2008-03-15 | 吉村 昭
吉村昭は、江戸時代享保年間、「ターヘルアナトミア」の翻訳「解体新書」に取り組んだ前野良沢、杉田玄白の2人の医師を軸に「冬の鷹」を執筆した(昭和49年(1974)。

人生50年という時代に、47歳にしてオランダ語の習得を決意、長崎に向かう良沢。
80歳にして寂しく死した学究・孤高の人「良沢」と、良沢の10歳年下で85歳まで生き、多くの師弟や家族に見取られ栄達を遂げる医者「玄白」の生き様はまさに対照的であろう。
前半を解体新書翻訳に、後半を2人をめぐる出来事を記述し、一気に読ませる。
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