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日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



ナタリー・ポートマンがオスカーを獲得した今作が、やっと日本登場。


まず、やはり彼女の素晴らしさを褒めないわけにはいかない。
主役に抜擢されたものの、精神的に追いつめられていくサマがキリキリ迫ってくる。

だいたい、バレエはやや自虐的な芸術だと認識しているが、その感覚が次々と。
足の指先、足首だけに留まらない、日々の「肉体の痛み」がキリキリ伝わってくる。
この肉体の痛々しさのリアルさは、ダイエットと猛特訓した成果だろう。
(最近巻き起こったボディダブル論争なんて、ホント意味ないなと思う)


そして最も印象に残るのは、彼女の「表情」そしてそれが映り込む「鏡」
終始不安げな面持ちがどんどん深彫りされていく様(写真)
そして遂に黒鳥になりきる彼女、そして先に待っていたもの。。。

予告編だけで彼女のオスカーは間違いないとなぜか確信していた。
(これほど受賞にふさわしいと言い切れることはめずらしい)


結論=今年有数の1作、ではある。
が、 ただし「サイコ・スリラー部門」または「ホラー映画」として、と注釈もつけたくなる。

というのは、先にも書いたように「バレエの自虐さ」を徹底的に「煎じ詰めた」ような作品なので、「圧倒的」ではあるが、観賞後の後味が極めて微妙なのだ。

その人のこの映画への評価を判断するのに、ひとついい質問があると思う。
それは「この映画を観て、ホンモノのバレエが観たくなったか」
私がどうかは、言うまでもないだろう(笑)

 

 

 

 



コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
ホラー映画でした (cochi)
2011-05-25 06:22:34
やっぱりこれはホラーだと思いました。
おっしゃるとおり、バレーそのものがとてもスリリングな芸術で、追い詰めれば、あのような張り詰めた表現に辿り着くのでしょう。ダンサーに敬意を表します。
私は本物のバレーダンスみたいです。
 
 
 
ですよね (onscreen)
2011-05-25 06:42:28
バレエってじつ~に独特の世界かなと思います
 
 
 
本当のバレエが観たいか (ふじき78)
2011-05-26 00:38:40
近未来、バレエが遺伝子工学を取り込んで、一瞬のうちに白鳥から黒鳥へ肉体が変化するなどの改革が見られるなら見てみたいです。
 
 
 
そのジャンプ、面白い! (onscreen)
2011-05-26 00:43:51
ふじき78さん、コメントありがとうございます。

確かに見てみたい!
 
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