ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

天皇陛下のこと

2014-11-03 21:45:43 | 徒然の記

 戦後の教育で育った私は、昭和天皇について 「自分には無関係な、ただの金持ちの老人」と、長い間その程度の印象しか持っていなかった。

 むしろ学校では軍国主義と結びつけ、「絶対天皇制」「軍人に利用された天皇制」なと、忌まわしい口調で教わった記憶しかない。けれども、定年退職後に本を読むようになり、日本の歴史を知るにつれ、天皇陛下がおられることの大切さが身にしみて分かった。

 言うまでもないが中国や韓国での権力闘争の激しさは、政権交代の都度社会を混乱させ、恐怖を生じさせ、心を引き裂くような苦痛を国民に与えている。中国は言論の封殺された国だから、人々の気持は伝わって来ないが推し量ることは出来る。

 もしも天皇陛下がおられなかったら、日本でも野心に燃えた政治家たちが、我も我もと権力の座を争ったに違いない。

 しかも隣の韓国では、破れた権力者が獄につながれたり、病死したり事故死したり、悲惨な結末が多い。目を覆いたくなるような権力者たちの争いが、わが国に無縁なのは、ひとえに陛下の存在のお陰なのだ。

 人徳のカケラもない政治家が智に溺れ、才に慢心し、どんなに野望を燃やそうと、日本では権力のトップに座れない。国の平和と幸せを祈る無私の陛下がおられる限り、政治家が我が物顔で権力を振るうことが不可能になっている。

 正確に言えば、天皇が有しておられるのは権力でなく、国民から集まる敬愛の念、あるいは尊崇の念とでも言うのか、ひと言では語り尽くせない。

 奈良、平安の時代には、天皇が自から政治(まつりごと)を行われ、覇権を争われたが、武士が政治を手にした時から、果たされる役割が天皇本来のものになられたと考えている。

 反日の左翼が亡国の行為をし、愚かな活動家たちが、朝日新聞と一緒になって日本の歴史を貶めていても、社会は微動だにしない。

 マスコミは私のような人間を、一部のネトウヨと蔑称するが、天皇陛下をおろそかにしてはならないと思う国民の方が多数ではないのだろうか。大正天皇については資料が少ないのでよく知らないが、明治天皇、昭和天皇、平成天皇については、書かれたものが沢山ある。

 どの天皇も国民のことを第一に考えられ、私利私欲をおさえ、国民と共にあろうと努力されている。

 軍服を召された明治天皇や昭和天皇の写真が沢山あるが、それは陛下を補佐する重臣たちによる演出であったという気がしている。私は蒲生君平のような国学者でなく、国粋主義者でもないから、天皇賛美をする気持はないけれど、中国でも韓国でも北朝鮮でも良いが、かの国の権力者たちに比して、陛下の生活ぶりの質素さは知っている。
 
 原発が被災し、放射能が拡散した東日本大震災のとき、私は天皇陛下のお言葉を聞いて涙がこぼれた。

 同じ時、菅総理が国民向けにテレビでメッセージを伝えていたが、何を言っているのか要領を得ず、心も籠らない言葉に腹立たしさを覚えていたのに、陛下のお言葉の温かさと優しさに胸を突かれた。

 同じ部屋にいた家内と長男も、陛下のお言葉に感動していた。かっての私と同じように、日頃は陛下のことなど空気のように考えている二人も、そうだった。

 何故涙がこぼれたのか、なぜ家内と息子が感激したのか。

 解説したり詮索したりする気はないが、それは日本人だからこその思い、理屈を越えた何か、私たちの心の底に潜んでいる何か・・・・・。それで十分である気がする。

 さて、ここからが本論である。

 長い前置きを書いたが、それほど躊躇わずにおれない内容なのだ。つまり次の天皇陛下になられるお方、「皇太子殿下」のことである。ブロクで厳しい意見を述べている方がおられ、御退位を促す学者と言うのか、評論家と言うのか、そういう人物もいる。

 妃殿下は自虐史観の元外務次官のお嬢さんで、元外務次官は、創価学会の信者らしい。その影響で、神道の総本家とも言うべき天皇家の惣領であるお方が、神社の鳥居を忌避されると聞き愕然とした。

 国民が心を痛め続ける慰安婦問題があるというのに、反日韓国の国連事務総長と笑顔で握手したり、敵意丸出しで領海侵犯を続ける解放軍の将軍と並んで座ったり、どうしてこのような行動をされるのであろうか。

 国を思う心のない外務省の役人たちを宮内庁へ出向させたり、学習院の教育内容を韓国・中国寄りに偏向させたり、すべては小和田元次官のやったことに違いないと、私は邪推する。

 皇后陛下のご出身の正田家は、皇室との距離をきちんとされる節度があった。それなのに小和田氏は、何度も妃殿下を自宅へ呼び、外食もさせ、自らは外務省で勢力を伸ばし、国際司法裁判所の裁判官になっている。

 氏は皇室に敬意を払っておらず、神道にも無関心な官僚だと聞く。

 殿下がご自分の意志ですべてをなさっているとは思えないだけに、私の悲しみは深く大きなものとなる。

 ぶしつけなマスコミとは思うけれど、報道されることが事実なら、どうして殿下は日本の天皇陛下になれるのでしょうか。軽はずみで思慮のない殿下を、国民は天皇陛下として尊敬することができるのでしょうか。

 だから私は、国民の一人として、衷心から殿下に申し上げたい。

 殿下が「雅子」様を第一と考えられるのなら、国民を第一と考えられる日本の天皇陛下の座が勤まりましょうか。

 女性への愛を貫くため、王位を捨てられた方がイギリスにおられましたが、それはそれで一つの尊い選択ではないのでしょうか。


 このようなことをブログに書く日が来ようとは、夢にも思わなかった自分。今夜は果たして、眠れるのだろうか。

コメント (2)
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