ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

NHKの世論調査

2014-05-03 21:06:37 | 徒然の記

 憲法記念日の前日なので、去年との比較で、NHKが世論調査の結果を伝えた。

 俄には信じられない内容だった。

 質問は、「憲法改正の必要を感じるかどうか」だ。「必要だ」という回答が、昨年42%だったものが今年は何と28%で、14%のダウン。「必要なし」とする回答が、昨年の16%から今年は10%アップの26%になったというものだ。

 中国が、尖閣で領海侵犯を繰り返し、居丈高に領土領海を掻き回し、歴史問題で執拗に難癖をつけ、国家の安全が犯されているというのに、国の備えを不要とする、夢想の憲法を是とする国民が、減るどころか、増えるという事実を示された訳だが、とても信じる気になれない。

 中国のコバンザメと成り果てた韓国が、これまたねつ造の慰安婦問題で、日本を痛めつけ、右傾化だとか軍国主義化だとか、自分の国の軍備強化は棚に上げ、紅いチャイナと口裏を合わせ、合唱する。ここ数年の中国、韓国の内政干渉の、不快なまでの激しさに、誇りを傷つけられたはずの国民が、どうしてこんな回答をするのかと、呆れてしまう。

 退任したマッカーサーが、議会で述べた言葉だと記憶しているが、彼は次のように話している。

 「日本人の犯した失敗は、国際情勢に対する無知からきたもので、」「ドイツとは違う。」「ドイツが45才の壮年だとすれば、日本人は12才の生徒だ。」

 正確な言葉でないかも知れないが、内容は間違っていないはずだ。

 知ったときは、怒りと屈辱感を味わったけれど、彼は正しかったのかと、無念の思いでNHKのニュースを聞いた。戦後も69年になれば、白いものが黒くなり、それまでの正義が不正義へと変じたり、世界の状況が様変わりはずなのに、現実に目を向けない人間が、日本に、かくも多数いるなどと、どうしても信じられない。

 国際情勢に対する無関心は、今も同じで、アメリカなどからみれば、「12才の生徒」そのままなのか。ブログの世界で、意見を同じくする人々と交流し、自分の意見が多数を占めていくはずと、気を強くしていたのに、喜びを打ち砕いたNHKの報たった。・・と、ここまでが昨日のブログだ。

 けれども実際には、希望があるのだ。
NHKが気づかないのか、無視して伝えないのか、「どちらとも言えない」という答えが、昨年は39%で今年40%であるという事実の重さだ。

 優柔不断な国民が、昨年も今年も、相変わらず同じ比率で存在している事実を、バカにしてはいけない。これは、支持政党を問うアンケートに、「支持政党なし」と答える、無党派層と同じく、日本にとっては、「希望の集団」なのだ。

 政治に無関心で、無知のため、無党派層になっているのでないのと同様、優柔不断と見えるこの集団は、国の行く末に無関心でなく、真面目に思考しているから、簡単に言葉が出せないでいる人間たちなのだ。

 自民党が金権腐敗にまみれたとき、民主党に政権を移し、民主党が、反日・売国の政治集団と分かれば、安倍総理を選択するなど、声無き声が多数存在する、わが国固有の現象であり、リアリストの人間集団なのだ。私は、そう分析し、信じている。

 歴史を振り返れば、ご先祖様たちのやって来たにしても、紆余曲折があった。それでも、大きな道筋は間違っていなかったのだから、歴史を辿れば、日本人いつも正しい判断をしてきたと、分かる。

 自惚れや慢心でなく、排他的愛国心でもなく、それは静かな誇りだ。

コメント (5)
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