4月下旬から5月にかけて、今が日本の最も美しいときだ。
だから、その日本の中にあるわが家の庭も、猫の額ほどしかない広さだがそれなりに美しい。柔らかな、優しい若葉が風に揺れ、ミツバチが気怠い羽音をたて花に群がる。満開の白いモッコウバラの下で紅茶を飲み、椅子の背にもたれ目を閉じる。
テレビや新聞が相変わらず不可解で不愉快なニュースを沢山届けるが、こうして季節を楽しむ日々があることについては、どうしたって感謝せずにおれない。マスコミの報道に一喜一憂するのを止め、季節の美しさに向き合おうと、ここ一ヶ月ブログを休憩した。
自分のブログを更新したり、他人様のものを読んだりするのは有意義だが、どっぷり浸かると、これまた私を悩ませる厄介な状況をもたらすものとなる。だから、時々休憩するのは良いことなのだと、やっと理解した。
今は書くことより、読書に熱中している。言うまでもなく図書館でもらった本だが、大森実氏の一連の著作だ。昭和56年刊行の、講談社文庫本ばかり。戦後秘史という副題で、おそらく10冊あるのだと思う。そのうちNO3 と、NO6、7、8、9、10を手に入れている。「祖国革命工作」「禁じられた政治」を読み終え、「謀略と冷戦の十字路」を半分まで読んだところだ。
最近の文庫本は活字が大きくなり、紙質も白く立派になって、読み易くなっているが、当時の文庫本は貧しかった時代の名残をとどめている。安くて誰でも手に入れられるのが文庫本の売りだったから、粗末な黄ばんだザラ紙が使われ、活字はやたら小さかった。出版社も安いんだから我慢しろと、そう言わんばかりの粗雑さだった。
今は中身の無い低俗な作品でも、上質な紙に印刷され、気の利いた挿絵まで入っている。比較して考えるから、いっそう安っぽく見えるけれど、私みたいな人間には懐かしさの方が強い。(その代わり、老眼鏡が必需品)
敗戦直後の社会状況が書かれており、知っていることもあるが、知らないことの方が多く、だから、戦後秘史なのだろう。興味深く読ませてもらっている。著者については有名なジャーナリストと、そのくらいしか知らなかったが、これを機に調べてみた。とっくの昔に亡くなられているのだと思っていたが、平成22年に88才で逝去ということだった。
私の嫌いな毎日新聞の記者を長く勤めてきた人だが、厭わしい反日の論調には出会わない。心の平安を乱さない大森氏の著作を手に、このまま春の日を読書三昧で過ごしたいものだ。なにしろ安倍総理ときたら、舛添氏への応援から始まり、慰安婦問題への裏切り、大量移民の受け入れ容認、細君の放任など、心の安らぎをこれでもかと乱してくれる。
ブログと同様、総理関連のニュース対応へも暫く休憩するのが賢明なのだろう。
大森氏が、安倍氏のように期待を裏切らないことをそっと祈りつつ、そっとページをめくるとしよう。
だから、その日本の中にあるわが家の庭も、猫の額ほどしかない広さだがそれなりに美しい。柔らかな、優しい若葉が風に揺れ、ミツバチが気怠い羽音をたて花に群がる。満開の白いモッコウバラの下で紅茶を飲み、椅子の背にもたれ目を閉じる。
テレビや新聞が相変わらず不可解で不愉快なニュースを沢山届けるが、こうして季節を楽しむ日々があることについては、どうしたって感謝せずにおれない。マスコミの報道に一喜一憂するのを止め、季節の美しさに向き合おうと、ここ一ヶ月ブログを休憩した。
自分のブログを更新したり、他人様のものを読んだりするのは有意義だが、どっぷり浸かると、これまた私を悩ませる厄介な状況をもたらすものとなる。だから、時々休憩するのは良いことなのだと、やっと理解した。
今は書くことより、読書に熱中している。言うまでもなく図書館でもらった本だが、大森実氏の一連の著作だ。昭和56年刊行の、講談社文庫本ばかり。戦後秘史という副題で、おそらく10冊あるのだと思う。そのうちNO3 と、NO6、7、8、9、10を手に入れている。「祖国革命工作」「禁じられた政治」を読み終え、「謀略と冷戦の十字路」を半分まで読んだところだ。
最近の文庫本は活字が大きくなり、紙質も白く立派になって、読み易くなっているが、当時の文庫本は貧しかった時代の名残をとどめている。安くて誰でも手に入れられるのが文庫本の売りだったから、粗末な黄ばんだザラ紙が使われ、活字はやたら小さかった。出版社も安いんだから我慢しろと、そう言わんばかりの粗雑さだった。
今は中身の無い低俗な作品でも、上質な紙に印刷され、気の利いた挿絵まで入っている。比較して考えるから、いっそう安っぽく見えるけれど、私みたいな人間には懐かしさの方が強い。(その代わり、老眼鏡が必需品)
敗戦直後の社会状況が書かれており、知っていることもあるが、知らないことの方が多く、だから、戦後秘史なのだろう。興味深く読ませてもらっている。著者については有名なジャーナリストと、そのくらいしか知らなかったが、これを機に調べてみた。とっくの昔に亡くなられているのだと思っていたが、平成22年に88才で逝去ということだった。
私の嫌いな毎日新聞の記者を長く勤めてきた人だが、厭わしい反日の論調には出会わない。心の平安を乱さない大森氏の著作を手に、このまま春の日を読書三昧で過ごしたいものだ。なにしろ安倍総理ときたら、舛添氏への応援から始まり、慰安婦問題への裏切り、大量移民の受け入れ容認、細君の放任など、心の安らぎをこれでもかと乱してくれる。
ブログと同様、総理関連のニュース対応へも暫く休憩するのが賢明なのだろう。
大森氏が、安倍氏のように期待を裏切らないことをそっと祈りつつ、そっとページをめくるとしよう。