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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

憲法に関する世論調査 - 8 ( 情報操作失敗記念日)

2024-05-18 13:39:12 | 徒然の記

 5月4日、憲法記念日の翌日の記事の紹介です。

 都内で開かれた改憲派の集会の模様を再度伝えています。

   岸田首相・・ビデオメッセージ

    ・議論の加速化を要求

    ・施行から77年、時代にそぐわない部分の果断な見直しを訴え

   国民民主党・玉木代表・・集会での挨拶

    ・緊急事態条項がようやく機運になってきたと、積極的に改憲を進める姿勢

   東京都の会社員男性 ( 45才 ) ・・街頭インタビュー ?

    ・首相は、保守系の国民の人気を取りたいのではないか。

 都内で開かれた護憲派の集会についても、公平に伝えています。

   主催者発表・・

    ・約3万2千人が集まった

   逢坂誠二氏・・立憲民主党代表代行

    ・法律を犯しているかもしれない方々に、憲法を議論する正統性があるのか

       ( 注:  自由民主党の政治資金パーティー裏金事件に関する言及  )

   田村智子氏・・共産党委員長

    ・武力で平和は守れない。憲法9条にこそ力がある。

       ( 注:  政府が決定した次期戦闘機の輸出解禁などに関する言及  )

   横浜市小学校の女性教諭 ( 27才 ) ・・集会後のパレードに参加

    ・イスラエルのガザ侵攻を他人事でないと感じ、9条は大切だと思うようになった

    ・自分たちに関わる憲法だからこそ、知らないうちに変わって欲しくない

 戦後77年が経過する中で、改憲の動きは次のように積み重ねられてきました。

    ・昭和31年 4月『中間報告-憲法改正の必要と問題点』・・石橋湛山内閣

    ・昭和47年 6月 『憲法改正大綱草案(試案)-憲法改正の必要とその方向』・・佐藤栄作内閣

    ・昭和57年 8月 『日本国憲法総括中間報告』・・鈴木善幸内閣

    ・平成17年11月 『新憲法草案』・・小泉純一郎内閣

    ・平成24年 4月 『日本国憲法改正草案』・・野田佳彦内閣

 自由民主党の『日本国憲法改正草案』が公表されてからでも、12年の歳月が流れています。その上でなお、与野党共にこの程度の議論しかしていません。

 戦後の憲法改正回数は、アメリカ が 6 回、フランスが 27 回、第2次世界大戦 で同じく敗戦したイタリアは 15 回、ドイツは 58 回も行っていま す。実情に合わなくなった部分を、他国は都度修正していますが、日本には頑固な共産党とその親派  ( 立憲民主党など ) がいて、一文字の修正でも拒絶しました。

 今回の無内容な記事を読み、日本は憲法に関する限り国際社会の異端児であることを確認しました。「ねこ庭」は記事を紹介しながら、同社に感謝しています。

 「無意味な与野党の対立と、無知な国民の意見をよく記事にしてくれました。」

 同社が国民代表のように掲載している男女の意見は、国民の異端児の話です。内閣支持率の回復を優先する首相は、民意のないものに力を入れません。改憲を望む国民世論が高まっているから、加速化を呼びかけています。

 この点からしても、共同通信社は一般人の選定に失敗しています。

  ・へえ、世間にはこんな男女がまだいたのか。

 記事を読む人々はそう思うだけで、護憲勢力を支援する気にはならないでしょう。

 つまり同社は一連のトップ記事で、「情報操作」に失敗したことになります。横並びの好きな大手マスコミを考えますと、5月4日は共同通信社だけでなくNHK、朝日新聞なども、似たような報道をしているのではないでしょうか。確認せず言うのは早計ですが、だとすれば令和6年5月4日は、大手メディアの「情報操作失敗記念日」になります。

 記事の紹介が始まったばかりで、先の長さにため息をついていましたが、「情報操作失敗記念日」の記事となれば話が違ってきます。

 歴史の記念になるのなら、「ねこ庭」に残す価値があると元気が出てきます。こんな独断に興味を持たれた方だけ、次回も足をお運びください。

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憲法に関する世論調査 - 7 ( 共産党と立憲民主党 )

2024-05-18 10:25:15 | 徒然の記

 本日は5月3日の記事、残り12行の紹介です。「首相任期中改正は困難」というタイトルに合わせて、共同通信社が考える「困難」理由の説明です。

  ・国民投票は、国会の発議 ( ほつぎ ) から、60~180日以内に行うと定められている。

  ・9月までの改憲を実現するには、今国会中に原案を固めた上で、遅くとも夏までには国会発議に進む必要がある。

  ・6月23日の会期末を控え、政治資金規制法改正などを巡る与野党対立の激化も想定され、合意形成は極めて難しくなっている。

 「ねこ庭」では同社の記事を、次のように読み替えます。

  ・国民投票まで時間は十分あるが、立憲民主党と共産党が審議不参加で妨害する限り前に進まない。

  ・国民投票を阻止するには、政治資金規正法改正で、与野党の対立を激化させれば可能になる。

 

 以上で5月3日を終わり、5月4日の記事紹介へ進みます。憲法記念日の翌日なので小さな記事になっていると思っていましたが、6面の半分を占める更に大きな扱いです。

 憲法記念日に行われた護憲派のデモ行進の写真入りの6段組の記事に、大きな活字の見出しが賑やかに飾っています。

 「日本国憲法施行77年」

 「改憲議論  平行線続く」

 「首相、加速化呼びかけ

 「政治改革と併せ真摯に」「党派超えて連携」

 「自民 連休明けに改正原案」「期限区切らず冷静に  立民」 

 これだけでなく、16面には紙面の4分1の大きさでもう一つ関連記事があります。こちらはデモ行進でなく、「結婚の自由をすべての人に」と横断幕を掲げた男女のパレード写真です。大きな活字の見出しが、同じように誌面を賑やかにしています。

  「憲法施行77年

  「家族の多様化  議論進まず」

  「「変わらない政治」に反発 」

 ねこ庭では3年前の5月にも、衆参両院の全く進まない「憲法審査会」の記事を紹介しましたが、この時の記事は憲法改正のための「国民投票法」を巡る「憲法審査会」での状況でした。

 共同通信社が与野党を賛成派と反対派に分け、下記のように伝えていました。

  ・賛成派・・自民党、公明党、維新、国民民主党

  ・反対派・・共産党と立憲民主党

 代表意見として、自民党・新藤義孝氏と立憲民主党・奥野総一郎氏の主張が並べられていますが、スペース節約のため新藤氏の意見を紹介します。

   ・立民、共産が、理由もなく採決を拒否するのは遺憾だ。

 共産党と立憲民主党が変わらない姿勢で、審議妨害を続けていることが分かります。

 「改憲議論  平行線続く」

 今回の見出しは、いかにも与野党の議論が進んでいるような印象を与えますが、中身は3年前と同じで共産党と立憲民主党が障害になっています。 

  ・日本国憲法の施行から77年の憲法記念日を迎えた3日、東京都内で集会が開かれた。

 これが記事の書き出しで、次のように続きます。

  ・岸田首相・・・・改憲派の集会に合わせたメッセージ

     ・社会が大きく変化し、憲法改正はますます先送りのできない重要課題となった

  ・護憲派

     ・自由民主党は裏金問題がある。改憲議論の正統性はあるのか

 「改憲議論  平行線続く」

 記事のタイトルのように、議論がされているのではありません。3年前同様、共産党と立憲民主党が議論の進行を邪魔している状況が続いています。次回も記事を更に紹介します。忍耐力のある方は、「ねこ庭」へお越しください。

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