家に帰ると佐川急便からの不在票がはいっていた。
「モーストリー・クラシック」様からだという。
この雑誌には上野の森美術館で開催されるシャガールの展覧会チケットを申し込んだことしか覚えがないので、チケットがきたのだろう。
しかしメール便でならともかく、わざわざ宅急便で送るとは発行元の産経新聞はよほど変わった新聞社といわねばなるまい。
さて今日は藝大美術館の「岡倉天心」の展覧会へ。
500円というからどの程度の規模かと思ったが、地下二階と三階の四スペース全部使ってお得感がある。
ワタリウムでも岡倉天心をやったが、あちらが思想家としての側面をクローズアップしたものならこちらは教育者としての側面を強調したものだ。
しかしシカゴ万博に出品されたという竹内久一「伎芸天」の巨大さにはたまげた。
二メートルを超すという。
平櫛田中の作品がいろいろあるのもよい。
「先生ビールを召し上がっていい気持になられー」とか書いている。
田中の岡倉天心像は藝大美術館の構内にある。
会場の外でまるでこの展覧会を自身見守っているような岡倉天心の姿に心打たれた。
フィラデルフィアも始まり、ムンクも始まり、芸術の秋だ。