だらだら日記goo編

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旅する日本人

2005-09-03 00:23:39 | アート・文化
日本人は旅がすきなんだなと改めて思う。
夜間開館を利用して江戸東京博物館「美しき日本」の展覧会へ行って来たのだ。
正直言ってやたらごったらなんでもありの展覧会で感想書くのも困る。
まずは無名の人の高尾山やら伊豆大島三原山やらの「記念撮影」の写真がお出迎え。自分も行ったなと懐かしくなる。
で、鉄道開業小田急電鉄昭和二年、豪徳寺駅はあっても梅ヶ丘駅は存在しない。
対して京王は「花見案内」とか。
ジャパンツーリストビューローという旅行会社が外国人誘致に一役買っていたとかでその映像やらポスターも展示。
鉄道とくれば船、氷川丸はあれる航路を進んだので陶磁器の食器は役立たず銀製だとか。
ホテルもいろいろ、日光金屋ホテルが面白い、「便所」が再現されていたが便器だかモノ入れだかわからん、そんなとこで用をたすのか!
外国人の見た日本なるコーナーはブランソン・デ・コウなるひとの映した日本風景がブラームスの一番とともに上映、なんかよくわからんと進んでいくと、今度は版画だ、川瀬巴水だ。
「旅みやげ」なる版画集は「陸奥蔦温泉」とか、現在でも一軒宿しかないところが選ばれているのが面白い。
もののついでに伊東深水「大島十二景」とかも展示される。
続いてはお国自慢郷土玩具がずらり、その次は吉田初三郎という人の鉄道鳥瞰図があれこれ。
ここいらへんまで来るとこの展覧会の趣旨は何であろうかと悩む、悩みついでにお客さんが全然いないことにも気づく。
気を取り直して次へ行くとここいらあたりがこの展覧会のハイライトであろうか「日本八景」の選出へ、昭和二年だ、毎日新聞だ、この展覧会の主催も毎日だ。
お次は国立公園だ、国立公園洋画展が三越で昭和九年に開催されたとか、その絵が展示される。
山中湖は正宗得三郎が描いたとかまあ当時一流の画家の集まりだ。
妙な音楽に気づくが別府の「地獄めぐり」で「遊覧バス」でガイドが歌っていたものとか。何でもありの展示だ。
最後は日本全国の絵葉書が一堂に会する、福井や富山が少ないなと感じて外に出ようとしたら「エピローグ」がある。
終戦のとき進駐軍カメラマンの撮った写真だ、華厳の滝にアメリカ兵は何を感じたろう。
でとってつけたように大阪万博と愛知万博の写真で展示は終わる。
気軽には観られるが展示の焦点がまったく判らない、しっかりしてくれ毎日新聞。
常設展示も観て、清澄白河から半蔵門線でかえる、清澄白河といえば現代美術館。
Juneさんにもらったイサムノグチのチケットを思い出した、こんな焦点の絞れない展示でないことを願いたい。



2 コメント

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いろんな展覧会もあるもんですね。(^^♪ (やすみ)
2005-09-03 20:44:19
いろんな展覧会もあるもんですね。(^^♪
でも、面白そうです。
旅行は好きだから、一度見て見たいなぁ。

自然の中を旅することを、昔から、なぜ、人は楽しんできたのでしょう。

雄大な山なみ。どこまでも広い青い海。すぐにでも、飛んで行きたい。
TDLだとか、愛知万博だとか、あんな作り物の世界には興味ないけど。。。
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やすみさんこんばんは。 (oki)
2005-09-04 01:22:12
やすみさんこんばんは。
明日は「庭園植物記」といういかにもやすみさんが好まれそうな展覧会に行く予定。
この「美しい日本」の展覧会、記事にも書きましたが見に来ている人が全然いない、みんなどこいっちゃったんだろう。
西洋の有名な展覧会には列を成すのに、身近な日本は知ろうともしないーこの国の悪い癖です。
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