今回の出張先での移動は、レンタカーを使った。
公共交通機関などを使えば、安上がりだが時間がかかり、今回の日程は到底こなせない。
今回の移動はざっと次のようなものであった。
1日目
鹿児島空港着⇒(30分)⇒鹿児島市内宿泊先⇒(1時間30分)⇒人吉市⇒(1時間)⇒鹿児島空港⇒(30分)⇒鹿児島市内
2日目
鹿児島市内⇒(1時間30分)⇒人吉市⇒(2時間)⇒南九州市⇒(50分)⇒鹿児島市内
3日目
鹿児島市内⇒(1時間30分)⇒南九州市(頴娃)⇒(1時間45分)⇒鹿児島空港
3日間の走行距離は700キロを超えた。
元々ドライブは好きなので、運転は苦にならず楽しんだが、一方、相手との待ち合わせ時間があったので、その点は気を使った。
それにしても、おそらくこれらの行程と距離を地元東名高速道路で考えれば、所要時間はもっとかかっていただろう。
今回利用した九州縦貫自動車道と指宿スカイラインは、通勤時間帯は結構込み合っていたが、それ以外はスキスキ。
走行中前後の自動車がまったくないときも結構あった。
したがって、マイスピードで運転でき、ある程度要する時間も計算できたので余裕を持って運転できた。
そんな車の移動で人吉市、南九州市の市長さんを初めとする幹部職員と会って、静岡空港開港後を見据えた様々な交流を提案してきた。
もちろん今回の最も重要な雇用の人材交流はもとより、それぞれの市で行う産業まつりへの地産品交流。南九州地域は農業体験のグリーンツーリズムが盛ん、一方牧之原市は、年間を通しマリンスポーツが楽しめると、互いの体験交流。企業研修なども考えられる。
(写真:人吉市では、商工会議所、温泉組合、JAなどの幹部とともに、市のすべての部長クラスの職員までも、交流に加わってくれた。)
また、高校訪問では、あちらの高校生の純朴さ、まじめさを紹介され、一方気骨ある九州男児の面もアピールされた。
中でも、最後に訪問した頴娃高校では、校長先生との話が弾み、予定時間をオーバーしてしまった。
つづく・・・。
めずらしくPTAじいじからまともな(!?)コメント
「鹿児島出張お疲れ様!南九州市は、全国1位の牧之原市を抜いて荒茶生産量1位になったとか?その辺の茶業情勢はどんな感じかな?今後牧之原市に対する影響は?又抜かれてしまった牧之原市の今後の対応は?、、、、。非常に気になる所です! 投稿 PTAじいじ」
11月30日まで荒茶生産量日本一であった牧之原市でしたが、12月1日、南九州市が合併誕生し、あっさりと日本一の座を譲る形となりました。
南九州市は、知覧町、川辺町、頴娃町の3つが合併。それぞれの生産量も高かったのですが、それがひとつになれば、ダントツの1位。
今回の牧之原市茶業交流団は、そんな生産量日本一を渡したことを逆に縁として、敵対するのではなく、今後日本1位、2位が手を取り合って、様々な茶業振興を進めていこうというのが目的です。
じいじのように、今度は必ず1位を取り返すゾ!ビールを回せ!などと鼻っ柱の強いことはいいません。
なんせ、南九州市は、茶園規模が牧之原市の約1.5倍、生産量は約2倍、乗用摘採機約3倍、と逆立ちしても追い付かない状況。
ここは、全国1、2位のプライドを、別の面に生かそうという崇高な考えで交流を深めようとするのです。
現地での交流会の内容は、私はその場にいなく、どのような話し合いがされたか不明です。おそらく、市の広報やHPなどで紹介されるでしょう。
私は、この交流会の間、別の目的で南九州市内の高校を回っていました。
前回記載しましたが、南九州地域の高校生は、地元に就職したいのだが、約6、7割がやむなく関西へ、中部へ、関東へと就職していかなければならない。
一方、この静岡県は、有効求人倍率、約1.2倍と、人手が不足している状況。
特に牧之原市は、スズキがフルライン生産工場を今年の秋から順次稼動することとなっていて、雇用の発生が2000人にもなるということで、現在スズキでは、毎日のように説明会などを開き求人募集を行っている。
また、景気の回復か、あるいはスズキへの転職などもあり、市内の中小企業までも、人手不足。
ということで、南九州地域の若者の力をこの牧之原市内で生かしていただくよう、情報の提供に行った。
しかも、現在牧之原市内に建設中の富士山静岡空港の開港を来年3月に控え、鹿児島からのアクセスもたった1時間で行き来できるということは、鹿児島からの就職も可能性がないものではなく、むしろ鹿児島側から見れば、就職の選択肢が広がったということ。
富士山静岡空港と鹿児島空港とのアクセスはまだ確約されていないが、実現性は高い。
そんなことで人吉市、南九州市の幹部職員と、また、球磨工業高校、薩南工業高校、頴娃高校の校長、進路指導の先生などと意見を交換してきた。
つづく・・・。