プレーを再開したのはいいが、あいかわらずの強風。
ただし、グラウンドは、先ほどの雨により砂埃は舞い上がらなくなった。
それにしても、大変なのは、選手たちである。
特にピッチャーは、1球ごとにタイムをかけられたり、雨で体が冷えたり。もちろん指先は、大変冷たくなっているであろう。
こんなとき、ピッチャーはいかに集中を途切れさせないかが、大きなポイントとなる。
この対戦は、相良中学対牧之原中学。両校は同じ市内で、手の内は十分分かっている。
ピッチャーも、初戦ということでエースの投げあい。
しかし、結果は、8対0で相良中学の勝利。
チーム力からはこんなにも差がつくものではないと思うが、両ピッチャーの途中での投げ合いで大きく差がついた。
相良中学のエースは、淡々と投げる。時には大きくそれるボールもあったが、次にはきわどいコースに投げている。つまり、投球に集中していたように見えた。
一方の牧之原中学のエースは、崩れ方が大きく、ボールが続くケースが多くあった。集中が途切れ修正できないようだ。
しかも、こんなときは回りの守備がフォーローするところだが、輪をかけ足を引っ張る。
中盤3回、4回の3点ずつ相良中学が加点したのは、こんなところからであった。
そして、こんな悪天候のとき集中力を切らしてはいけない者は、やはり審判員。
冷静かつ正確に状況を判断、ジャッジすることが求められる。
この時の私は、試合前から強風の状況を考え、集中に専念しようと考えていた。
したがって、投球判定も、自分では思うように正確に判定していたと思っていた。
とちょうど、雨で試合を一旦中断したときに本部に帰ってきた折、バックネットの後ろで試合開始から虎視眈々と(?)見ていた、しがない印刷屋審判員から、今日のストライクゾーンは、しっかりと安定しているね、と褒めていただいた。
いつもは辛口の印刷屋審判員であるが、今日はどうしたものか、甘口(!?)であった。寒さで頭が冷え切っていたのか(!?)
ただ良く考えれば、今日のジャッジはいいね、ということは、逆をいえば、日ごろは不安定と暗に言っていることなのか。あの印刷屋審判員のことであるから、そのぐらいは言いかねない・・・!。
マア今回は素直に受け取っておこう。
しかし、その後はやはり、辛口であった。褒めた後しっかりと、後ろから見た球審の体勢の注意。
構えたときの前足が外側に向いている。前足は、投手に向かっていなければならない、というありがたい忠告をいただく。
こちらは、そのとき隣にいた、身長170数センチの甲子園級のY木審判員とは違い、足の長さは、学童野球級。キャッチャーの後ろで、大きく股を開き腰をすえれば、おのずと足の先は逆ハの字になる!
前から私は、審判講習会で言いたかったのであるが、人間の自然の姿勢を無理して不自然にしようとうするのは、どこかで無理が生じると思っている。
案の定、このごろは、ひざが踏み込んだときに時々痛くなる。腰は、ちっとのことで、ギックリ腰寸前。
ということで、無理な姿勢の審判の疲労が蓄積して、このごろ足腰が弱くなっているのだ・・・。
あと2週間の後の3月9日から県下東・中・西部の3地区において、一斉に審判員講習会が始まる・・・。
おわり。