温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2017 アナログレコードブーム

2017-12-21 06:52:29 | 気になるニュース
今、アナログレコードがブームとのこと。
待ってました!というか、私には永遠に続くマイブーム。

それにしても、CDやMD、最近はネット配信やデジタルプレーヤーなどとデジタル音源が主流。
簡易な再生装置や保存の手軽さなど、だれがみてもアナログのレコード盤より使い勝手がいい。

また、曲を手に入れる方法も、ネット配信なら世界中のあらゆる音楽から選べるし、購入もワンクリック。
それに比べ、アナログレコードは、レコード店に足を運ぶかネット通販。
ただ、ネット通販は便利だが、レコードジャケットを見ながら選ぶという楽しみがない。

また、その再生もレコードプレーヤーが必要だし、場合によってはアンプ、スピーカーもワンセット必要になり、それなりのスペースがほしい。

こんなアナログレコードがなぜ今ブームか、しかも若者が・・・。
いろんな分析がされ、論評が出ている。
例えば、レコードジャケットのファッション性だという。
30㎝のLP版のカラフルなジャケットを部屋の中に飾れば、おしゃれな空間を演出する。
また、レトロ的な感覚が、過去の淡い思い出を蘇らせる。etc・・・。

私としては、アナログレコードの良さをその物理的存在価値、あるいは目に見える手作業感というところに魅力を感じる。
CDやMDについては、それでも記録されているメディアを手にすることができるが、デジタル音源となると目に見えない0101のデータ、これを手に取ることもできず、あるいはどんなシステムで音が出るのかすらも見えない。

それに比べ、レコード盤を回すということは、ひとつの儀式としてトーンアームをゆっくりと盤の溝に落とし、CDやMDの高速ではなく、ゆったりとした回転でレコード盤が回り始める。

そしてトーンアームの先のカートリッジの針先で拾ったわずかな電流が、パワーアンプを通してスピーカーに拡大され音が流れてくる。
音が作り出され聞こえてくる一連の流れに物理的な価値を見出す。

デジタル、アナログとも単に空気の振動から耳に飛び込んでくる同じ音なのだが、デジタル音源は、手に触れない、目に見えないところから無機質に空気を伝わって流れてくる音波。
極端な言い方だが、私的には生命力を持たない空気の波形。

一方アナログ音源は、手に触れる、目に見えるその実在感による生命力に満ち溢れる空気のひずみの中に自分の身を置いているという実感を持つ。
アナログレコードに恋々としている懐古主義のたわごと・・・。

実は、音楽を聴きたい、お好みの曲を即座に聞きたいというときは、CDやipodが気楽。
ただ、お好みの音楽をじっくり聞きたい、少し自分の時間に浸りたいというときは、やはりアナログ。

私にとっては、アナログレコードを聴くということは、過去の思い出に浸ることであり、また大切なストレス解消法である。

そんな私たちのようなアナログレコード全盛時代に生きてきた年配ならいざ知らず、CDやMDの時代、あるいはそれ以降に生まれた若者がアナログレコードに興味を示すなんて・・・。

そうなると、このレコードブームは、世の中がゆったりしてきた明るい材料と受け止めたい。
手っ取り早く、セコセコした生活から、少しはターンテーブルのゆったりした回転を眺める時間的余裕がこの世の中にできてきたということか・・・。

私がアナログレコードをこよなく愛する最も大きい理由は、やはりデジタル音源とアナログ音源の違い。
どうしても音のすべてを記録するレコード盤の溝と0101で機械的に処理された音源の違いにこだわってしまう。

CDも、ネット配信の音源も、とてもいい音で再生する。驚くほどである。
ただ、どうもその場の臨場感、息づかいという表現力においてはアナログにはかなわない。

実はちょうど1年前のこのブログにも、同じようなコメントをアップした。
http://blog.goo.ne.jp/oishi21/s/%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
(そのままではクリックできません。コピーして貼り付けて検索してください。)

ということは、アナログレコードのブームがここ数年にわたり続いているということ。
うれしい限りである。

たかがレコード、されどレコード。この価値とこれからの若者のブームに注目していきたい。

さあ今日も頑張っていきましょう!

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