温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

審判ジャッジ反省No1

2006-08-01 20:47:50 | 野球審判活動

前回のブログで審判ジャッジの反省がこの中体連の県大会で2つほどあると書き込んだ。ルール上、また試合の流れ上影響ないものであったが、自分としては、大いに反省すべきものであった。

その反省の一つは、初心者が良くやるファウルフェアのジャッジの反対方向(フェアなのにファウルエリアへ腕を出す、あるいはその反対。)への腕上げ。

審判をするとき、必ず事前の打ち合わせを行う。この際、球審と塁審のファウルフェアの判定の守備範囲を言葉で確認する。

一般的には、1塁又は3塁のベースまでは主審の範囲、それを越えるものは塁審の責任というものである。

この日も、いつものように試合前確認し、試合に臨んだ。

おそらく後半5、6回あたりだったと思う。私はこの時1塁塁審。投手の速球に押されながらも打った打球は真に当たり、1塁守の前でショートバウンド、この時1塁ベースのほぼ横、1塁守は、一度グラブからファウル線外にはじきながらもボールをつかみ、1塁を踏む。当然ランナーは間に合わずアウトという場面であった。

この時、普段の私なら、1塁ベースのほぼ横のため、おそらくこのようなケースは主審、塁審も守備範囲の確定が難しいため、お互いの顔を見ながら、必ずどちらかがコールするよう、連携を取るのである。

しかしこのとき私は、主審のことは考えず、単に打球を判断していた。しかも、一番ショックなのは、頭の中では、完全なフェアと認識しているにもかかわらず、体はその反対のファウルテリトリーに腕を伸ばしていた。

その間(おそらくであるが)約1秒。しかし、次の瞬間気づき、あらためて反対方向(フェアテリトリー)に腕を修正した。

前回のブログに書き込んだように、この日は強い日差しで暑い、しかも、2試合目の後半。ただし、暑さとか、疲労とかはまったく感じないながら、ただ、集中が一瞬途切れたときにたまたま打球がきて、ミスを犯してしまったのであった。

こんなことは、ここ数年したことがない動作であった。

_011

主審は、しっかりフェアをジャッジしていたが、わたしはその反対の動作。その数秒間は、主審と塁審が反対の動作をしていたことになる。(よく、これを野球拳をするという。)

おそらく、誰が見てもフェアだった状況だったので、ベンチ、スタンドからのクレームもなく、そのまま流れていったものだったが、私としては、なんとも情けないショックな一場面であった。

試合終了後、これも必ず行うその場での反省会は、特に誰からも指摘されることはなく、単なる一瞬の動作ミスと他の審判員には見えたかもしれないが、これが、緊迫したゲーム、あるいは注目を浴びる、たとえば高校野球の試合では、大変なことになっていたかもしれない。

運がこの時あったことを感謝して、次の反省としたい。(画像は、一昨年の高校野球選手権県大会。文面とは関係ありません。雰囲気を出すため。)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中体連野球県大会 | トップ | 審判反省No2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

野球審判活動」カテゴリの最新記事