盆栽の黒松をいかに野生の大木に見せるかが、盆栽の真骨頂。
ただ、所詮鉢植えの盆栽は、大きくなれない。
ということは、幹の太さ、枝振り、芽の数で大木の足もとにも及ばない。
そうは言っても、手の施しようで、幹も樹高の割に太くさせ、枝の数と下から上への枝の順番(これを盆栽用語ではコケ順という)、そして、最も大木の風格を見せる芽の数を、なんとか増やせば、盆栽と言えども、風格のある自然の大木に模倣する。
その、芽の数を増やす作業が、芽摘み。
せっかく春に出た新芽だが、ここで摘むことにより、次に同じところに2、3の芽を出させ、1年で2倍の眼の数にする方法だ。ただ、古木、樹の勢いによっては、なかなか芽の数は増えていかない。
本来は、6月下旬から作業をするが、このところの地球温暖化の暑さで、夏の熱い時期までには新芽を十分育てたいので、自ずと芽摘み作業の年間スケジュールが早まっている。
ということで、今回黒松の芽摘みだが、今回の素材は、おそらく私の黒松盆栽の中で一番の古株、樹齢私と同じ60歳を超えている逸品。
盆栽講師から数年前に譲り受けたが、すでにその時から、本体の幹は割れ、そこから樹液が出ている状態。
最近では、主な枝にも表皮が割れ、大事な髄が見え始めているような古木。
ここ数年その樹勢の衰えを見ながら、芽摘みを止めていたが、もう少し、芽が増えると、力強い文人黒松になると思っていた。
だから、昨年から十分肥料を与え、力をつけさせて、何とか今年の芽摘みにこぎつけた。
芽を摘むことで、樹勢がしぼむかもしれないと心配であるが、芽摘み後の管理をしっかりとしておけば何とかなると、今回実行。
【写真↓:思い切って芽摘みをする、老木文人黒松】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/31/ed/1a3ac0c2444e7fd1dfbf1d8d4341742e_s.jpg)
【写真↓:体幹から、表皮がはがれ樹液が結晶している。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/34/c6/72a2ceffe72cef06514e77ba58221d89_s.jpg)
【写真↓:枝にも、表皮の割れと樹皮が】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/64/4e/289a747889613b996dc48bfb8bfe1d17_s.jpg)
【写真↓:昨年から力をつけさせるために肥料を十分与えてきた。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2f/2a/15d805298f3475654af58fb39b093a5e_s.jpg)
【写真↓:施肥のおかげで、力強い芽が今年は出てきた。それを無残にも摘むことに。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/18/24/d4c7f8e9b00a47e7b08f386822cef88e_s.jpg)
【写真↓:最下部の枝の芽の様子。力強い芽がある一方、弱い芽も。今回は、弱い芽を摘む。(弱い芽を摘んでその後、2週間後に強い芽を摘む。これによって、ハンディをもらった弱い芽の部分は、早めに新芽をだし、後からの勢いある新芽と芽の大きさがそろうことになる。)】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/45/01/beb645576e82fc1f0a875664c389747c_s.jpg)
【写真↓:ツーショットの二つの芽。明らかに左は弱く、右が強い。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1c/af/fe4e90ceb70f7b0182961ea9ef38324e_s.jpg)
【写真↓:弱い左の芽を摘む。後2週間後に右目を摘めば、強弱の二つの芽のスタートラインが揃う。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4d/49/9f5214608f6eaa6587e2af34d09e7c31_s.jpg)
【写真↓:剪定後。弱い芽だけを摘んだ後。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/78/e6/d854d4dac59b4860fc92dfaa5bdf548c_s.jpg)
【写真↓:摘んだ芽】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2f/9b/daca044a58cfbdf7c8ef8b6f900a34d1_s.jpg)
【写真↓:上部も同じように、強い芽だけを残す】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/79/db/2bfb5e4a13fe029a16643d10709e1525_s.jpg)
以上、作業時間45分。
ただ、所詮鉢植えの盆栽は、大きくなれない。
ということは、幹の太さ、枝振り、芽の数で大木の足もとにも及ばない。
そうは言っても、手の施しようで、幹も樹高の割に太くさせ、枝の数と下から上への枝の順番(これを盆栽用語ではコケ順という)、そして、最も大木の風格を見せる芽の数を、なんとか増やせば、盆栽と言えども、風格のある自然の大木に模倣する。
その、芽の数を増やす作業が、芽摘み。
せっかく春に出た新芽だが、ここで摘むことにより、次に同じところに2、3の芽を出させ、1年で2倍の眼の数にする方法だ。ただ、古木、樹の勢いによっては、なかなか芽の数は増えていかない。
本来は、6月下旬から作業をするが、このところの地球温暖化の暑さで、夏の熱い時期までには新芽を十分育てたいので、自ずと芽摘み作業の年間スケジュールが早まっている。
ということで、今回黒松の芽摘みだが、今回の素材は、おそらく私の黒松盆栽の中で一番の古株、樹齢私と同じ60歳を超えている逸品。
盆栽講師から数年前に譲り受けたが、すでにその時から、本体の幹は割れ、そこから樹液が出ている状態。
最近では、主な枝にも表皮が割れ、大事な髄が見え始めているような古木。
ここ数年その樹勢の衰えを見ながら、芽摘みを止めていたが、もう少し、芽が増えると、力強い文人黒松になると思っていた。
だから、昨年から十分肥料を与え、力をつけさせて、何とか今年の芽摘みにこぎつけた。
芽を摘むことで、樹勢がしぼむかもしれないと心配であるが、芽摘み後の管理をしっかりとしておけば何とかなると、今回実行。
【写真↓:思い切って芽摘みをする、老木文人黒松】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/31/ed/1a3ac0c2444e7fd1dfbf1d8d4341742e_s.jpg)
【写真↓:体幹から、表皮がはがれ樹液が結晶している。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/34/c6/72a2ceffe72cef06514e77ba58221d89_s.jpg)
【写真↓:枝にも、表皮の割れと樹皮が】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/64/4e/289a747889613b996dc48bfb8bfe1d17_s.jpg)
【写真↓:昨年から力をつけさせるために肥料を十分与えてきた。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2f/2a/15d805298f3475654af58fb39b093a5e_s.jpg)
【写真↓:施肥のおかげで、力強い芽が今年は出てきた。それを無残にも摘むことに。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/18/24/d4c7f8e9b00a47e7b08f386822cef88e_s.jpg)
【写真↓:最下部の枝の芽の様子。力強い芽がある一方、弱い芽も。今回は、弱い芽を摘む。(弱い芽を摘んでその後、2週間後に強い芽を摘む。これによって、ハンディをもらった弱い芽の部分は、早めに新芽をだし、後からの勢いある新芽と芽の大きさがそろうことになる。)】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/45/01/beb645576e82fc1f0a875664c389747c_s.jpg)
【写真↓:ツーショットの二つの芽。明らかに左は弱く、右が強い。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1c/af/fe4e90ceb70f7b0182961ea9ef38324e_s.jpg)
【写真↓:弱い左の芽を摘む。後2週間後に右目を摘めば、強弱の二つの芽のスタートラインが揃う。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4d/49/9f5214608f6eaa6587e2af34d09e7c31_s.jpg)
【写真↓:剪定後。弱い芽だけを摘んだ後。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/78/e6/d854d4dac59b4860fc92dfaa5bdf548c_s.jpg)
【写真↓:摘んだ芽】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2f/9b/daca044a58cfbdf7c8ef8b6f900a34d1_s.jpg)
【写真↓:上部も同じように、強い芽だけを残す】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/79/db/2bfb5e4a13fe029a16643d10709e1525_s.jpg)
以上、作業時間45分。
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