パリオリンピックは、まだまだこれから折り返し地点に入るところ。
おそらく全世界の各家庭で自国の選手を応援しながら、一家だんらんを過ごしているだろう・・・。
しかし、世界がオリンピックに目を向けている隙に、悪さを企てるふとどき者が、世界でウジョウジョ暗躍を繰り広げる・・・。
ロシアが、キーウに対して攻撃をしたようだ。
また、ガザ地区どころか、越境してイランにまで手を伸ばしたイスラエル。
むしろ世界がオリンピックに目を向けている間隙を縫って、やりたい放題やるロシアとイスラエル、ゆっくりとオリンピックなど見ている気持ちなさそうだ・・・。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、気丈にも、「(オリンピックは)私たちの国にとってはお祭りではない。戦時下に代表団が参加するだけで勝利だ」との言葉を発したようだ。
ロシアを直接攻撃できず、自国を守る防戦一方のウクライナ、そんな戦禍の中、オリンピック選手を国を挙げて出場させることの困難さは計り知れない。
イスラエルも選手を送り込んでいるが、イスラエルは所せん攻撃国、自国の惨状を背景に出場するウクライナ選手とは環境は真逆。
家族、知人などの被災を心配しながらのウクライナ選手とは違い、イスラエルの選手は、せいぜい自身への非難や脅迫を心配するだろうが、オリンピックの中にいれば安全だ。
それにしても、最近のオリンピックは、その開催国決定から施設の整備、そして大会運営と、地政学的リスクにより複雑化している。
そんなオリンピックゆえ、世界各地域で起こっている戦禍を一時的に止め、スポーツを通して平和を一旦確認し合うという目的、意義は、いつの間にかどこかに吹き飛んでいる・・・。