昨日、岸田首相が所信表明を行った。
その最も力を入れる政策が異次元の子ども子育てと言う・・・。
この通常国会が始まる前の首相の発言は、防衛費、憲法改正など、少なくとも子育ての子の字も耳にしていなかったように思う。
いつの間にか東京都知事が先行した子育て路線を、追随するかっこ悪い形が印象に残る。
ただ、岸田首相の風呂敷を広げる政策は、結構国民からは評判が高く、政策そのものの理解は得られているようだ。
しかし、一方、岸田政権の評判は、芳しくない。
各閣僚の連続する退任を筆頭に、政策論議は乏しく国民への十分な説明がなされていない。
さらに、まだ承認されていない防衛費増額などをバイデン氏と約束してくる・・・。
これをどう受け止めるかだが、岸田首相の一見次から次へと発案される政策のスピード感を評価する一方、その根底の議論がないがしろにされながらのイケイケモードに不安を感じる国民がいるということだ。
私的には、岸田政権の政策は軽い。
その場限りの付焼刃的な、受けのいい、そして将来にわたって続く太い政策とは言いがたいもの・・・。
岸田首相に要望するのは、経済、社会構造、科学、文化、国家組織・・・、日本の全てを一束にして、それを寄り合わせ、一つの図太いしめ縄に仕立て上げ、日本の未来の道筋を明快に国民に説くことだ。
ただ、そこにこの膨大な力量を岸田首相に求めることは、はたして叶うものか!?
少なくとも、本人、取り巻きのブレーンの人気、実力の無さで、あまり期待できそうもない。
内閣支持率はしばらく低め安定(!?)が続くようだ・・・。