大阪への行きの新幹線は、思いもよらない、指定席が満席の状態でとまどう初めての経験であった。
考えれてみれば、先週の土日は、絶好の秋の行楽日和。しかも京都への観光客が大変多い時期。
土曜日の行きの新幹線で、浜松から指定席を取ろうとしたら朝の9時台だというのにもうすでに禁煙席は満席。私は喫煙しないので、禁煙席を常に予約するのだが、もう取れなかった。ただし、喫煙席は空いているとのこと。ただ女房とは離ればなれ。
いつも思うのだが、新幹線でよくあることだが、指定席は、常に禁煙席が先に満席となり、喫煙席なら空いているという。
JRはこういった現状をしっかり確認しながら、禁煙、喫煙の車両を考えているのかとよく疑問に思う。
本当は、全席禁煙にしてほしい。数時間の我慢である。しかし、強硬派ではない。
ビジネスマンの多い平日はやはり喫煙者が多いかもしれない。一方休日は、家族連れが多いのではないだろうか。しかし、休日も平日もおなじ喫煙、禁煙の車両配分である。
特に今回は、行楽シーズン、また受験生も多かった。
指定席が常に先に埋まることをJRはどう分析しているのだろう。
話は元に戻るが、結局、指定席は、喫煙席しかなく、しかも2つ並んだ空席はないとのこと。しかし、浜松から大阪までは、1時間半。
このときとばかりに単行本をゆっくり読もうとしていた私であったので、喫煙席でもしかたがないと、予約した。
掛川から、15分こだまで浜松まで行き、いったん降りてひかりを待つ。
ひかりが浜松駅に到着して、喫煙の指定席にまでいったら、3人すわりの真ん中。よく見れば、右側は、20歳前後の若い女性。左は、もうすでに参考書を開いているおそらくどこかの大学を受ける受験生。
私はこの状況を見て、喫煙席とはいっても、ラッキーだ、この二人も禁煙席が取れず仕方なく、喫煙席の指定を取ったのだと思いひと安心した。
しかし、ひかりが数分後浜松を発車し始めた直後事態は急変した。
ひかりが動き出したとたん、若い彼女、そして左の受験生(風!)がいきなりライターを取り出しタバコをすい始めた。
私は、両方からの紫煙を見ただけで、もう意気消沈。
トイレに行くふりをして(何でふりをしなければならないのかわからないが。)数分間席を立った。
左の男が吸うのはまあわかるが、右のまだどう見ても20歳そこそこの女性が、しかも、顔つきはまだ純情な(これは、いわば、茶髪とか派手な服を着ていないという意味で)女の子が、いきなりタバコをすい始めるなんて、なんだか、本も読む気にならなく、しばらくまっすぐ前の席の交錯した網の目を見ながらも、左右の動きに集中していた。
つづく・・・。