先月山形の郷土料理店で不思議な食感の
豆腐に出会い気になっていた。
山形の知人にその事を話すと捜し求めて
送って下さった。その昔京都六条から出羽三山に
修行に来た人が伝授したもので豆腐に塩を振って
乾燥させカチカチになったものを鉈で鰹節を
削るようにして使う保存食。
殺生していないので精進節とも呼ばれるそうだ。
成る程パッケージには 『出羽三山、精進節』 と
書かれている。水で戻すと白濁し艶と弾力がある。
吸い物に入れたり酢の物、サラダにとスモークチーズを
薄くしたような食感だ。日持ちのいい蛋白源として宿坊に
欠かせないものだった。昔の人の知恵に学びながら
この六浄豆腐をもっと使いこなしたい。