写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

定年夫の自立

2014年09月25日 | 生活・ニュース

 24日の日経新聞の生活欄に、「定年夫 昼別居のススメ」と題して、定年後の男にとって大変参考になる記事が載っていた。

 「老後に男を上げるために必要な心得としては、毎日午前10時から午後2時ぐらいまでは外出する。妻が昼食の支度をしなくて済むから」 「妻との円満な関係の秘訣は、昼食は別々に取ること」 「家でゴロゴロされたのでは妻は心に負担を感じる。昼食の世話はその典型」 「自ら料理を作ることが効果的」 「料理を作る以外に妻と円満に過ごす工夫はのひとつは『プチ別居』。家の中で妻の趣味や交友を邪魔しないように自分の部屋を確保すること」 「要は、どれだけ妻の時間を大切にして過ごせるかである」と書いてある。

 「定年後はのんびり暮らすというだけではうまくいかないことを、男性陣はよく良く知っておいたほうがよさそうだ」と最後に提言してくれている。

 この記事を読んだ後、10年余りの私の定年後を振り返ってみた。毎日の昼食は殆んどは妻が用意してくれている。かと言って、昼間妻が出かけていくことを制約したことはなく、そんな日の昼食は準備してくれなくても何とか自分ですませることはできる。数日間放っておかれても、飢え死にするようなことはない。

 妻への負担を軽減するために、毎日出かけるということはしていない。どちらかというと家にいて、一人で趣味のことをやっているので、書いてあるように、妻へ負担をかけているかもしれない。定年夫の理想像は「亭主元気で留守がいい」と言われるが、留守をしない夫は、時には料理を作って、奥さんにサービスするくらいのことをしないと、本当に嫌われそうである。

 さてそこのご同輩、あなたの定年後はいかがですか? 「なに? もう嫌われているって?」。いやいやまだ間に合うかもしれません。今から何か一つ手料理を学んでみませんか。そういう私が作れるものといえば、焼きそばにパスタくらい。あとはレトルトの餃子やカップ麺。ちっとも自慢にはなりません。