写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

さくら

2021年03月30日 | 生活・ニュース

 3月に入った途端、身辺にいろいろなことが起きた。連日その対応に努め、全てが無事に解決し、気がつけばもう3月の終わり。古い新聞を取り出して読んでみると、今年の錦帯橋の桜の開花日は、3月18日と出ている。

 それから11日後となる29日の月曜日、散歩がてら錦帯橋に出かけてみた。時おり吹いてくる強い春風に数片が舞い散る程度で、今が真っ盛りに咲いている。上河原には、そこかしこに2~3人の家族連れが弁当を広げている。大勢が車座になって大声を出しているようなものはいない。

 さすがにコロナ禍である。皆さん節度を保って花見を楽しんでいる。暖かい日差しを浴びながらお茶を飲み、奥さんと2人だけの花見を楽しんで帰ってきた。絶好の花見日和ではあったが、人出は随分少なかったと夕方のテレビが伝えていた。

 今年の錦帯橋には、例年よりも一足早く、そして静かに春がやって来た。さて、今日は何をして過ごそうか。少しなまった体に、気持ち鞭を入れてみよう。