写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ・ボンゴレ

2021年04月16日 | 生活・ニュース

 昼前のテレビを見ているとき、有名なイタリアンのシェフが、簡単に出来るパスタを紹介している番組を見た。 料理の名前は「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ・ボンゴレ」というものである。

 名前は長いが、一体どんな料理なのか?  まずはイタリア語の解説から。 アーリオはニンニク、オーリオはオリーブオイル、ペペロンチーノは赤唐辛子、ボンゴレはアサリを意味し、塩ゆでしたスパゲティをニンニクとオリーブオイルだけで調味し、これに赤唐辛子を加えてアサリで炒めたものである。

 お昼前のことである。 久しぶりにスパゲティが食べたくなった時、先日見た料理番組を思い出した。 いつか作ってみようと思い、メモ用紙にレシピを丁寧に書いておいた。 奥さんにそのことを宣言し、アサリを買ってきてもらえば、私が作ってみることを宣言した。

 奥さんが買い出しに出かけている間、ニンニクを下処理した後、赤唐辛子とバターとスパゲティとオリーブオイルを適量用意して待つ。 アサリが届いた後、早速調理に取り掛かった。 ポイントは、ニンニクと赤唐辛子の炒め方と、最後にバターをひとかけら入れてコクを出すことか。

 レシピに忠実に従って作り始めて20分が経ったころに完成した。皿に盛ってテーブルに出すと、 「おいしそうね」と奥さんが上から目線でまずは暖かい一言。 口に入れると「見た通りで、とてもおいしいわ」とお褒めの言葉。 早速私もノンアルコールのビールをひと飲みした後、スパゲティを口に入れる。 「おー、美味しいじゃあないか」思わず大きな声で自画自賛してみた。

 「これからは、このスパゲティを週に1回くらい作ってほしいわ」と圧力がかかってきたが、月に1回くらいなら作ってもいい気になっている。暇が増えるに比例して、料理のレパートリーが増えてきた。時代の流れに即して「男子厨房に入るべし」を実践している。