昨日(17日)の午後、所用があって出かけたとき、時折強い風が吹いていた。そんな夕方のニュースを見ていると、「気象庁は17日午前10時30分、関東地方に春一番が吹いたと発表しました」と伝えている。昨年は2月14日に観測されたというから、春は確実に近づいてきている。
この日「春一番」が観測されたのは、関東・北陸・九州南部で、同じように強い風は吹いたものの、中国・東海・近畿には「春一番」が吹いたことになっていないという。はてさて「春一番」とは一体どんな定義があるのだろうと思い調べてみた。
「春一番とは、立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄りの強い風のことを言い、春一番が吹いた日は気温が上昇し、翌日などは寒さが戻ることが多い。これを寒の戻りと言う」と書いてある。さらに発表条件として「日本海を進む低気圧に向かって風速は8m/s以上の風が吹き込み、前日に比べて気温が上昇すること」とある。
昨日はわが中国地方でも、8m/s以上の強い風は観測されたが、もう一つの条件である「前日に比べて気温が上昇する」という現象がなく、前日よりも寒かったことで春一番が発表されなかった。
この季節、強い風が吹けば春一番だと思っていたが、南寄りの暖かい風が吹いてこそ春がやってきたということのようである。少しややこしい定義ではあるが、中国地方の春はまだかいな?と思いながら昼前に庭に出てみると、昨日にもまして風は強く、日差しも強くて気温は上がっている。気象庁に代わり「2月18日に中国地方に春一番が吹きました」と、このブログで発表いたします。