写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

認知機能検査

2018年08月04日 | 生活・ニュース

 75歳以上になって、初めての運転免許証の更新を迎えた。高齢者講習の前に認知機能検査を受けるよう警察から通知が来て、先日その検査を受けた。
 
 警察庁が公表しているWebサイトによれば、認知機能検査とは、記憶力や判断力を測定する検査で、時間の見当識、手がかり再生、時計描画という3つの検査項目について実施すると書いてある。
 
 1.時間の見当識とは、検査時における年月日、曜日及び時間を回答する。
 2.手がかり再生とは、一定のイラストを記憶し、採点には関係しない課題を行った後、記憶しているイラストをヒントなしに回答し、さらにヒントをもとに回答する。
 3.時計描写とは、時計の文字盤を描き、指定された時刻を表す針を描く。

 検査終了後、採点が行われ、その点数に応じて、49点未満は「記憶力・判断力が低くなっている(認知症のおそれがある)」、49~76点未満は「記憶力・判断力が少し低くなっている(認知機能の低下のおそれがある)」、76点以上は「記憶力・判断力に心配がない(認知機能の低下のおそれがない)」と判定が行われ、検査結果は、後日又はその場で書面で通知される。

 このwebサイトによれば、検査において利用する検査用紙、イラスト及び検査の採点方法をダウンロードすることにより、 検査を体験することができると書いてある。「手がかり再生」検査では、16種類のイラストを見せられて記憶するのであるが、4パターンが掲載されており、驚いたことに私が今回受検した時のものと全く同じパターンが掲載されている。

 これでトレーニングしておいて受検すれば、本来の認知機能以上の高得点を得ることが可能になり、当該者の認知機能を正しく把握することが出来ないばかりか、事故にもつながりかねない検査結果を通知しかねないことになる。

 受検後に知ったことではあるが、Webサイトでのイラストの開示は問題があるのではなかろうか。
 


2 コメント

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同一です (tatu_no_ko)
2018-08-04 13:27:17
掲載の16枚の図柄、先日受けた検査と同一です。
予習すれば76点以上で、運転技能検査は1時間短く受講料は2000円くらい安くなります。
問題開示は問題だと思います。
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tatu_no_koさん (ロードスター)
2018-08-05 10:28:08
全く同じイラストが公開されているとは思いませんでした。検査と銘打っているからには、少し問題があると思います。言ってみればカンニングをしたと同じことで、これでは正しい検査結果は期待できませんものね。
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