妻が「今日のお昼は自分でお願いします」と言って出かけていった。昼前に西岩国のスーパーに買出しに出かけた。
店の前の広場に大きなテントが張られ、何かを売り出している。立ち寄ってみると、包丁を初め、ナイフ・はさみ・草削り等のありとあらゆる刃物が並べてあった。
ガラスケースの中に、懐かしいものを見つけた。「登録商標 肥後守(ひごのかみ)定駒」と書いた紙箱に入っている小刀である。
小中学校の頃、筆箱の中にはいつもこれを入れていた。鉛筆を削ることはもちろん、机も削ったし、家に帰ってからは、竹を削って杉鉄砲を作ったりもした。
調べてみると、肥後守とは肥後国の国司のことで、今では折り畳み式小刀を指す。刃渡り8cmほど。その起源は肥後(熊本県)にあるともないとも言われるが、はっきりしない。
現在「肥後守」は兵庫県三木市の、今ではたった1人の鍛冶職人により商標登録されており、同地の特産になっているという。
大小色々なサイズのものを売っている。幼い頃を思い出し、刃渡り8cm・1300円のものを1本買うことにした。
「2割引で、1000円でいいよ」と言いながら、店主が店頭に置いてある研磨機のほうへ持っていった。
「ちょっと待って、研磨するから」と回転砥石にかけ、更に、たらいに置いた四角い砥石で仕上げたあと、渡してくれた。
そのままでも切れ味鋭そうなのに、客に渡す前にもう一度研いでくれるとは、さすが刃物専門屋さんである。
聞いてみると広島から年に2回この場所に来ているという。見ると店の前には「包丁研磨500円」と書いてあり、私がいる間に2人の主婦が包丁を持ってきていた。
露天で包丁磨きとは、これまた懐かしい風景だ。肥後守を持ち帰り、早速鉛筆を削ってみた。
今まで使っていたカッターナイフとは一味違い、力を入れなくてもスット削れる。少年の頃の感触を思い出しながら削ってみた。
でもやっぱり切れ味の鋭さといえば、肥後守よりはうちのかみさんだ。いつも私は切り込まれてばかりいる。
(写真は、店頭で研磨中の「肥後守」)
店の前の広場に大きなテントが張られ、何かを売り出している。立ち寄ってみると、包丁を初め、ナイフ・はさみ・草削り等のありとあらゆる刃物が並べてあった。
ガラスケースの中に、懐かしいものを見つけた。「登録商標 肥後守(ひごのかみ)定駒」と書いた紙箱に入っている小刀である。
小中学校の頃、筆箱の中にはいつもこれを入れていた。鉛筆を削ることはもちろん、机も削ったし、家に帰ってからは、竹を削って杉鉄砲を作ったりもした。
調べてみると、肥後守とは肥後国の国司のことで、今では折り畳み式小刀を指す。刃渡り8cmほど。その起源は肥後(熊本県)にあるともないとも言われるが、はっきりしない。
現在「肥後守」は兵庫県三木市の、今ではたった1人の鍛冶職人により商標登録されており、同地の特産になっているという。
大小色々なサイズのものを売っている。幼い頃を思い出し、刃渡り8cm・1300円のものを1本買うことにした。
「2割引で、1000円でいいよ」と言いながら、店主が店頭に置いてある研磨機のほうへ持っていった。
「ちょっと待って、研磨するから」と回転砥石にかけ、更に、たらいに置いた四角い砥石で仕上げたあと、渡してくれた。
そのままでも切れ味鋭そうなのに、客に渡す前にもう一度研いでくれるとは、さすが刃物専門屋さんである。
聞いてみると広島から年に2回この場所に来ているという。見ると店の前には「包丁研磨500円」と書いてあり、私がいる間に2人の主婦が包丁を持ってきていた。
露天で包丁磨きとは、これまた懐かしい風景だ。肥後守を持ち帰り、早速鉛筆を削ってみた。
今まで使っていたカッターナイフとは一味違い、力を入れなくてもスット削れる。少年の頃の感触を思い出しながら削ってみた。
でもやっぱり切れ味の鋭さといえば、肥後守よりはうちのかみさんだ。いつも私は切り込まれてばかりいる。
(写真は、店頭で研磨中の「肥後守」)
人間が出来てるなアと、少し尊敬すらしていたのに、それが崩れつつある定年10年目です。
もう、切れ味は必要としない年になったのですね。
丸く丸くと言いきかせつつ・・・・・。
小刀を筆箱にしのばせたロードスターさんの少年時代、目に浮かんで来ます。