先日、乗っている車のエアバッグがリコールにかかっている旨のメールがディーラーから届いていた。必要な部品が揃い改修してくれるという日、約束していた午後1時に間に合うよう広島に出かけた。
お昼は、ディーラーの近くにある、おいしいと評判のピザ専門店に行くつもりで家を出た。11時半に「PIZZA & BAL REGALO」(ピッツア&バルレガーロ)と書いた店に着いた。十日市の電停のすぐ目の前にあり、道路に面した厨房の窓から、若い主人の顔が見える粋な外観の店構えであった。
店頭には「準備中 12時OPEN」と看板が出ている。窓の前に立ち、店主に「まだですね」というと「すみません、もう10分待ってください」という。その辺りを少し散歩してみた後の11時40分に再び店の前に戻ると、主人が笑顔で招き入れてくれる。
前菜とソフトドリンクのついたランチセットを注文した。奥さんはトマトソース味のピッツアを、私は4種のチーズを乗せたものを注文した。ウエイトレスが焼きあがったものをテーブルの上に置いたとき「チーズピッツアにこの蜂蜜をかける時には、受け皿が外れるようになっていますので注意して下さい」と言い、面白い形のガラス容器に入った蜂蜜を置いていった。
蜂蜜の入ったガラス容器の持ち手を握って受け皿から持ち上げ、親指でレバーを押すと容器の底の穴から蜂蜜が流れ落ちるようになっている。好みの量をピザに掛けた後レバーを離すと、切れよく蜂蜜の流下は止まる。その後、容器は受け皿に戻せば一連の作業は終わるというものであった。
我が家にも蜂蜜は奥さんの好物でよく使っている。広口のビンや、プラスチックの容器に入っているので、使うときにはスプーンですくったり、容器を逆さまにするなどしているが、今一つ使い勝手は悪い。
店で見たものをネットで検索してみると「honey dispenser」(ハニーディスペンサー)というものであった。ディスペンサーとは、液状のものを適量だけ取り出せる入れ物・装置のことだという。形と機能が面白く、早速アマゾンで注文した。
数日後、これを使ってトーストの上に適量の蜂蜜を垂らしてみた。思った通りの使い方ができ、いつものトーストなのに、パリの高級ホテルのブレックファーストのように感じられるお洒落な朝であった。