写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

土砂廃棄

2018年04月14日 | 生活・ニュース

 借家の家の中の整備は終わり、今は屋外の整地をやっている。花壇が作ってあったところや、家の境界に植えていたカイヅカを引き抜いた跡などから、不用な土砂が結構出てきた。

 土砂を廃棄するには、市のリサイクルプラザという所に持って行くことになっている。白い土嚢袋を買ってきて、1袋に20㎏位を詰め込んだものを3~4袋ずつ車に積んで持って行った。

 今日、最後の4袋を持ち込んだ。家でハッチバックの車のトランクに1袋ずつ乗せるが、腰の高さまで持ち上げて乗せるのは大変な重労働であった。

 リサイクルプラザに着くと、まず受付で持ち込み者の住所・氏名と品名を書いた後、車ごと秤に乗って総重量を測る。その後、廃棄場所に行くと、いつもは3人の係員が待っていてくれ、トランクの中の土嚢を「おう、これは重いのう」と言いながら、降ろしてくれる。

 ところが今日は、係員は1人しかいなかった。トランクを開けると、体格のいいその係員は、土嚢を両手に1袋ずつ、いとも軽そうにひょいと持ち上げて運ぶではないか。たった1袋でも、私はよたよたしながら乗せたものをである。「すごい力持ちですね」と感心して言うと「こんなことしかできませんよ」と笑いながら答える。体格はいい男であったが、それにしても力持ちにはびっくりした。

 土砂を下した後、再び車の総重量を測り、持ち込んだ時との差が廃棄した土砂の重量となる寸法である。出口の受付で、土砂10kg当たり150円を支払う。今まで持ち込んだ量は20袋で、合計で400㎏余りもあった。これで借家の内外の整備作業はすべて完了。

 あとは「待ちぼうけ」さながら、借り手が来てくれるのを日がな一日待つのが仕事となった。