まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊NEWSLETTER 733

2012年08月08日 |  マツタケの林地栽培 

まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動

8月11日(土)午前10時から、第351回マツタケ山づくりを行います.京都市左京区岩倉香川山(自称)にお集まり下さい(下記§活動拠点へのアクセスなどを参照).活動報告は榎本輝彦さんです.
 
 下記メール便りにあるように、澤田山で、新たな崖崩れを現認.現場は、阿閉・山田班の作業エリアの奥である.午前中に、道路をふさいだ土砂をよける作業を実施します.応援をお願いします.

 8月4日から6日にかけて、広島県庄原市本村町共栄会のマツタケ山を、仲間10名で調査してきました.町は典型的な里山である(写真1).高齢化しているが、山の恵みと畑のめぐみで豊な町に見えた.本小学校跡に自治振興センター事務所があり(写真2)、「里山と人はマツタケで元気づく」と題して講演後、地元主催で交流パーティーとなりました(写真3).本村町の皆さん!ありがとうございました. 
翌日、マツタケ山診断実施.
 中国山地の真ん中で標高537mとあって、気温のためにか、マツノザイセンチュウ病枯損マツは、想像より少ない.共栄会の松林は、アカマツ優占とはいいがたいが、45年から65年生の異令林である.ここも炭や薪に頼らない生活が出来るようになって放棄され、頂上付近の他は競争樹木の密度が高い(写真4、5). 
 手入れのデモ地を探すため、マツタケの発生などを伺うが、「この辺りは、もう取れない」という答と「取れている」という人があり、いつもの産地の通りで要領を得ない.気候に恵まれた年には、マツタケの発生はあると思える. 
 先ずは、10m四方の高等植物の立木密度をラフに調べた.結果は、アカマツ31本、枯損アカマツ4本、胸高直径5cm以上の木が14本、中小径木多数.次いで深さ30cm程度の土壌断面をとり、土の様子を調べる(写真6).さすがに中国山地の花崗岩の山である.風化した基岩まで20cm、礫が噛む.アカマツの細根が上部に集中している.しかし、マツタケの菌根はなく、根は黒色化し、土壌はパサツイている.これがこの辺り全体の姿だと、マツタケのシロの新たな形成を期待しにくいのだが.
さぁ~作業デモだ!
 高等植物の密度調整を行う.発生地の手入れという考慮もしつつ、胸高直径5cm以上の萌芽した樹を間引き、風通しと日当たりの改善をする.

 最後に、林床の堆積物を掻き出す作業である.平均で厚さ4cmほどの腐植が長年堆積しているので、布団を剥がすように層全体が剥がれる.暑いが、京都岩倉のようではない.夜はクーラー不要であった. 
 昼から、帝釈峡を訪れ、夕方入浴.夏野菜のカレーとフランスパン.焼きうどんに焼きそば、野菜などで一杯.約束通り区長さんはじめ地元有志の方々を”招いて”宴会となる.天然鮎や冷凍松茸などの差し入れがあり酒も進む.地元のバンド「シラガーズ」の生演奏でカラオケ大会となる(写真7).
 午後10時過ぎには遠慮したが、その後2時間ほど、地元の振興について熱い議論が続いたと翌朝聴いた.
 シラガーズのメンバーの方々!突然の出演依頼にも拘わらず、快く演奏下さり感謝いたします.彼らは全国から演奏依頼があると聞いている. 
写真.左クリックで拡大できます.

1) 2) 3) 4)-(5)
6) 7)



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§メール便り
1)阿閉さんから
 本日(7日)、林道補修のついでに山の状況を見てきました。澤田山の旧整備地(急斜面)奥のところで、幅6m~長さ15m程度にわたって土砂崩れが発生しており、枯損松や崩れた土砂がハイキング道を塞いだ状態になっていました。
 次回活動日に、道を塞いでいる土砂等を取り除いておけばと思います。他グループから数名の応援を頂ければと思いますのでよろしくお願い致します。
 追:今年撒いたアカマツの種は順調に発芽、一年松があちらこちらに育っています。15本のマツ材センチュウ病耐性松も一本枯れましたが、後の14本は根付いた様です。(結果が楽しみです.)
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§お知らせ
1)チェーンソー等分解修理講習会
  8月21日(火)~22日(水)京都府綾部市 つどいの家 懇親会 連絡は榎本まで(費用は5~6千円)

2)京都府亀岡市旭町 湯谷山 京都生協主催まつたけ山づくり参加・交流会 連絡は猫田まで
  9月22日(土・祝)京都9:30分出発 4時現地出発 (費用はガソリン代、高速料金等)

3)岩手県大野高校収穫祭・久慈マツタケ山調査    問い合わせは猫田まで
  10月1日(月)~5日(金) 内真木洞近辺に宿泊予定 自炊

4)「焼畑を活かした《くらしの森》づくり 2012」のご案内(詳しくは7月17日ブログ参照)
【場所】
滋賀県長浜市余呉町中河内(なかのかわち)集落の林野
【予定】     
・伐開        済みました.
・火入れ            8月11日[土] (雨天時は順延、日にち未定)
・播種              8月12日[日] (雨天時は順延、日にち未定)
・間引き            9月初旬~下旬
・収穫              11月初旬
【連絡先】
京都学園大学バイオ環境学部・京都大学東南アジア研究所
鈴木玲治:suzuki@kyotogakuen.ac.jp


5)稲刈り
  日時:9月23日(日)場所:るり溪やぎ農園
 収穫祭
  日時:10月14日(日)場所:るり溪やぎ農園
問い合わせ:るり溪やぎ農園 622-0065 京都府南丹市園部町大河内小田仮4 電話0771-65-9010
      HPもある.E-Mail:office@ruri-yagi.com


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§カンパありがとう!

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         里山復活!京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§開催予定日 2012年7月~12月
回         報告  特別シェフ        
351 08月11日(土)榎本    
352  08月17日(金) 内田
番外8月21日(火)~22日(水) チェーンソー等分解修理講習会・懇親会 於:綾部市 つどいの家
353 08月25日(土)三輪 
354  08月31日(金)榎本    男厨派 小原

355  09月08日(土)三輪    京都造形芸術大学 環境学受講生 実習参加
356  09月14日(金)宮崎   
357  09月21日(金)宮崎
番外09月22日(祝) 亀岡旭町湯谷山 まつたけ山づくり参加・交流会     
358  09月29日(土)榎本 男厨派 松浦

番外10月1日(月)~5日(金)4泊ほどを予定 岩手県大野高校収穫祭・久慈マツタケ発生調査・交流・自炊 
359 10月06日(土)宮崎    
360  10月12日(金)内田
番外10月13日(土)NPO麻生里山センター 朽木村キノコ調査 他
番外10月中旬?  和歌山県高野町イワタ山 マツタケ発生調査 1泊
番外10月?日   香川県高松市塩江町 マツタケ山づくり参加・懇親会  ?泊
361 10月20日(土)三輪    男厨派料理は担当者(川崎)の都合で2月に延期
362 10月26日(金)榎本
番外10月28日(日)? 北山 マツタケ発生調査

363  11月02日(金)宮崎
番外11月03日(土)? 鹿背山 きのこ調査
364 11月10日(土)三輪
365 11月16日(金)内田
366 11月24日(土)榎本    男厨派 松本

367 12月01日(土)宮崎
368 12月07日(金)内田
369  12月15日(土)池内 
370 12月21日(金)榎本 忘年会

2013年
371 01月11日(金)三輪    男厨派 杉山      


§活動拠点へのアクセスなど
活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から,終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費)+消耗品費として現在 400円を徴収.

§参加や見学希望の方(見学するためには)、2012年1月1日付ブログ670号をお読み下さい.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

コメント
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