まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-第79号-

2006年04月09日 |  マツタケの林地栽培 
番線を張って上から下へ腐植を下ろしている


第37回(4月8日)岩倉の活動報告

 山科から、南禅寺界隈を通る岩倉への道中は、桜満開で花のトンネルだ.甘いものに群がるアリよろしく人の行列である.今日は、花祭りだ.甘茶はなかったが、フィールドにある山桜も3部咲きくらいである(写真3840、3878).盛りだくさんのことが楽しめた一日であったが、北北西の風5mに乗った激しい黄砂に悩まされた.更なる追い討ちがあり、エリアにある人工林ヒノキの花粉のパンチが相当効いた(最高気温18.1℃).

タクラマカン砂漠や黄土高原やゴビ砂漠、最近の研究ではチベット高原などから黄砂(5-50μm)が2-3日で日本に、更にアメリカ西海岸にまで飛ぶ.マツタケの胞子は、大きさが4×9μmほどで質量は不明だが、いったいどのくらい飛ぶのだろうか.

京都府の調べで、岩倉はマツタケの産地だ.取りこぼしのマツタケがあれば、それらの胞子の受け入れ体制は、整ってきた.作業に参加された皆さんの延べ人数は、定かでないが、6月で1年になる.1周年記念を6月16日(金)にやりたいが、皆さんいかがでしょうか!

本日の参加者(敬称等略)は、熊谷、松田、岩渕、森田、松浦、橋本夫妻、藤井、池内(恒)、ツトムチャン、加藤、榎本、宮崎、吉川、中川、周田、小吹、有山、大久保、猫田と僕の21人.鹿肉(写真3874)と中華粽(写真3835)の差し入れがありました.美味しく戴きました.

今日の作業のトッピクスは二つである.
 その一つは、中川さん、周田さん、小吹さん、橋本(益)さん、ツトムチャン、宮崎さん他の努力で、炭焼き-伏せ焼き法-の窯が完成間近となったことだ(写真3852,3879,3882etc.).炭焼き開始日が今から待ち遠しい.
もう一つは、地掻の大変さを度々訴えているが、もちろん輻輳した根を切ることは相変わらずなのだが、運びだしに大きな前進を見た(写真3858-2,3866,38673870,38629).
この方法は、地球デザインスクールで実演を見てきた宮崎さんと吉川さん達が岩倉の実情に合うように改良を加えたものである.斜面上部と下部に番線を張り、袋に詰めた腐植を落差を利用して運ぶのである.番線をピューウと言う音が下に伝わってくる.凄いスピードである.
振り返ると、最初は上から下へレーキなどで人力のみで掻き出していた.次は、橋本さん持参のビニール上を滑らせ下ろしていた.このビニール法はビニール法で、掻き出しをやっていると言う実感(よさ)もあり捨てがたい. 皆さんの工夫と勉強に喝采!! 
 近くにある今井さんの山の境界を見に出かけた.相当放置が長くアカマツ林とは言いがたいが、所々、アカマツの立木密度が比較的高いエリアがある(写真3828,3830,3833).アカマツ優占のマツタケ発生林に戻すには、付近のヒノキ林から侵入した40年生ほどのヒノキを伐採したいが、山主の今井さんは、価値が低いとはいえ、許されるか気になるところである.
 皆さんのご意見をまとめて、正式に今井さんにお願いをせねばならない.

 われらが友人、香川晴男さんは、目下、腎臓透析の身で岩倉に遊びに来られる状態ではないので、今日は、フィールドの真ん中の畑、ミニ果樹園の辺りを始点(写真3842)とした360度のパノラマ風景を写真に収めた.整備されたマツ林が美しい.
右へパーンすると(3843)、マツの向こうに、ヒノキがなくなっていることに気付く.更に右回転すると、飯塚君たちが畑をやっていたエリアになる(3844).煙は、マツノザイセンチュウ病にやられたアカマツを焼いている(他に3836有山、大久保さん).左のブルーシートの下は炭焼きの場である.その右には、裁断機がシートにくるまれている.写真3845は、大井さんたちが作った移動式の「小屋」である.更に右に振ると、小型ユンボが石段の修理においてある(3846,3847).3848は、茶園が奥に見えるはずだ.更に右回転すると(3849)、お隣さんの区画が見える.最後の3850は、手前にミニ果樹園が見え、上にアカマツ林が見える.このあたりも、マツタケの発生が期待される.
香川さん、お分かりになりましたか? 調子はいかが?

皆さんの活動は、このブログの左下にあるBookmarkのまつたけ十字軍運動写真集(Nikon)で見られます.そこを覗くにはパスワードが必要. Bookmark中のまつたけ十字軍運動写真集(Nikon)をクリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛びます.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(半角英数)を入れる.これでOK.
もう一つ、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo)をクリック.Yahoo Japan のフォトに入る. IDはmatsutake40,パスワードはtricholoma(すべて、半角英数).フォトアルバム内の「アルバムを見る」をクリック.画面が変わり、“まつたけ十字軍”の文字をクリックでOK.

次回は、岩倉に4月15日(土)朝10時30分です.

寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(連絡先;担当責任者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
607-8166京都市山科区椥辻番所ヶ口町173 075-581-3210(Fax兼用)、090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所

コメント
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