栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

競馬道OnLine G1スペシャル予想~菊花賞

2014-10-24 14:00:17 | お知らせ

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2014-2015』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この秋もスプリンターズS~有馬記念まで栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します
今週の菊花賞は望田潤の担当で、有力馬3頭の血統分析と直前予想を行います
有力馬血統分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください
http://www.keibado.ne.jp/sp2014/

GCで新馬の追い切りを少しやってましたが、目についたところではアンタラジーはちょっと柔らかすぎるディープ×Storm Catでラングレー的な中距離馬
クラレンスハウスはデインヒルをNijinsky的に胴長にした体型でラトロ肩ですが、母母がマルゼン×ダストコマンダーなのでTom Fool的柔無駄なさがあって動きはけっこう軽い
レレオーネは体型は父似ですが体質はマゼランやイグアスやディアデルレイに近い感じ

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今週の新馬戦

2014-10-24 10:08:34 | POG

土曜東京5Rヴァンガードシチー(パ)
日曜東京4Rペンタプリズム(パ)
パ…「パーフェクト種牡馬辞典 POG推奨」

ヴァンガードシチーはシンボリクリスエス×スペシャルウィークですからエピファネイアやユールシンギングと同じ配合、母はリーチザクラウンと似た配合で自身はSeattle Slew4×4、いかにもストライドで走る血統ですから東京1800mは合ってそう(・∀・)

ペンタプリズムは母にサンデーとNureyevが入る「サムソン黄金配合」で、母父アグネスタキオンが非Northern Dancerがなのもいいですね~
「パーフェクト種牡馬辞典」でアグネスタキオンは私が担当したんですが、2歳のタキオン産駒はいないので、「ならば母父タキオンから2頭選びましょう」ということで選んだ馬です
土曜京都の新馬に出てくるオマケも母がフジキセキ×Theatricalなので黄金ですな

あと土曜東京5Rに出てくるサトノクラウンは昨年のセレクト取材でチェック入れてた一頭で、ナスキロ柔さを感じさせる体質だったのでこれも東京向きやと思いますが、どんな馬に仕上がってるのか楽しみです(・∀・)

--------

Cape Blancoを軽種馬協会が買ったとのことで、いよいよ日本にもGalileo系種牡馬が導入ですか

Sea the Starsも種牡馬としてどうやら成功間違いなしというところで、こうなるとGalileoやSea the Starsやキングズベストを使った「Urban Sea≒キングズベストの3/4同血クロス」、これが内外で炸裂する日もそう遠くはないでしょうね~

 ┌Mr.Prospector
┌○
Urban Sea
└Allegretta

 ┌Mr.Prospector
┌○
キングズベスト
└Allegretta

この3/4同血クロスはUrban Sea~Allegrettaの名牝の血を含んでいるというのはもちろんのこと、Urban SeaがNorthern Dancerの血を全く持たないという点でも魅力的で、GalileoやデインヒルやMontjeuやGreen Desertなどを経由して欧生産界に溢れかえるNorthern Dancerクロス、これに対する“止揚”にもなりうると思うのですよ

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「血統クリニック」菊花賞をアップ

2014-10-23 16:52:14 | 血統クリニック

先ほど「血統クリニック」菊花賞をアップしました~
クラシック三冠、ここまでを振り返ると、イスラボニータは蛯名が、トゥザワールドが川田がずっと手綱をとってきたし、ダービーのワンアンドオンリーもノリは4度目の騎乗
リーディング上位の腕利きでも、テン乗りでG1を勝つのはなかなか大変です

午前中はPCの備品を買いに京都駅近辺へ、ここらで一人ランチとなると何を食おうかな~と考えているうちに、「第一旭」と「新福菜館」の本店が並ぶエリアへフラフラと吸い寄せられます
今日は第一旭が定休やったので、ラーメン親父たちは新福に並んでましたが、私は11時すぎに立ち寄ったので行列は逃れました
おなじみの真っ黒なスープは見た目とは裏腹に実にあっさりで、一言でいうとふつうの昔ながらの醤油ラーメンなんですが、独特の風味とコクが老舗の貫禄ですな(・∀・)
この醤油ダレで炒めるチャーハン(京都では「やきめし」)がまた絶品なのですが、もう勢いでラーメン+チャーハンを注文するパワーが失われてます…



京都ラーメンの元祖が揃い踏みする高倉塩小路

第一旭とか新福とか、阪急うどんとか王将の餃子とか、ここらは京都人のソウルフードですから、帰省したら必ず一回は食べるかなあ…

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「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新

2014-10-21 22:15:57 | POG

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました~

エイシンヒカリは2000mまでの馬だろうと坂口則先生はコメントされてますが、私は典型的な中距離馬やと思ってて、少なくとも現時点でマイルに使うのは反対ですかね~
まだ未完成なキズナがムキになって逃げているのだ…というぐらいの見立てでいいのではないかと

さて明日から京都入り、缶ビール片手に荷造りを始めますか

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10/18~19の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2014-10-20 09:51:36 | 共有クラブ

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014) キングカメハメハ編』で望田潤が推奨したトーセンビクトリー(牝2歳)が土曜京都3Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ちました。

○トーセンビクトリー(牝、母トゥザヴィクトリー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104733/
トゥザグローリーやトゥザワールドの全妹で、デニムアンドルビーのイトコで、母トゥザヴィクトリーはエリザベス女王杯勝ち馬。Nureyev4×3などフェアリードールとMiesqueのハイインロー血脈を増幅し、パワーと粘りと機動力に持ち味がある配合だから、どちらかというと牡馬のほうが成功しやすい配合という見方もできる。それが一枚割り引いた理由。

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2011)』で望田潤が推奨したディアデラマドレ(牝4歳)が土曜東京11R府中牝馬S(G2・芝1800m)を勝ちました。

★キャロットクラブ
父キングカメハメハ
母ディアデラノビア(サンデーサイレンス)
募集価格:3200万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104211/
POGのようなベタな推奨馬で申し訳ないのですが(^ ^;)、母母ポトリザリスは南米のアウトサイダー血脈でNorthern DancerもMr.ProspectorもHail to Reasonも引かないというのが血統的な特長で、そこにNorthern Dancer4×4・6のキンカメをもってきたというのは、母を北米アウトサイダー血脈で固めていたアパパネのような妙味があるのではないかと思います。牝馬でこの価格、お安くはないですが(^ ^;)、クラシックを夢見れる配合と言っていいでしょう。

■土曜東京11R府中牝馬S2着 スマートレイアー(ディープ・望田)
■日曜東京11RアイルランドT エイシンヒカリ(ディープ・望田)
■日曜京都12R藤森S カフェシュプリーム(POG・望田)

◎エイシンヒカリ(牡、母キャタリナ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011101273/
エーシンクールデイの半弟で、Sir Beaufort(米G1サンタアニタH)の甥。ディープ×Storm Cat×Caroまでがヒラボクディープと同じで7/8同血の間柄になる。母系の奥にKey to the Mintのパワーとスタミナが入るので、配合はヒラボクよりも上の評価ができる。

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トーセンビクトリーはデビュー戦は前カベ、2走目は相手がクラリティスカイですからここは順当勝ち
とはいえ配合に素直なキンカメ産駒、やっぱり兄たちと似た脚質で、外回りで差すより内回りで捲ってしまったほうが勝ち味があるタイプではあるかと

エイシンヒカリは秋華賞を食ってしまうほどのパフォーマンスで湧かせてくれました
この馬もまだ前駆に頼った走りで、現状は下りで惰性をつけて流れ込める京都外回りがベストコースだろうと書いてきました
京都でラチにくっついて走ればあんまり悪さはしないと思うんですが(^ ^;)、まあまだ未完成なのはたしか

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秋華賞&府中牝馬S回顧~最内を切り裂く“下る力”

2014-10-20 08:57:16 | 血統予想

京都11R 秋華賞
◎4.ヌーヴォレコルト
○8.レッドリヴェール
△6.ショウナンパンドラ
×3.バウンスシャッセ
×5.マーブルカテドラル
注16.オメガハートロック
注17.リラヴァティ
ここ10年の秋華賞は1人気が2勝、2人気が6勝、3人気が1勝、11人気が1勝で、勝ち馬を顔ぶれを見ても、意外に勝つべき馬がちゃんと勝っているという印象。京都内2000mというのは阪神外1600mや東京2400mとは異なる適性が要求されるコースではあるのだが、小回りコース特有の緩みのない流れになることが多く、そこで勝ちきるためには機動力だけでなく持続力も必要で、案外格でねじ伏せてしまえるレースでもある。マイネグレヴィル陣営が「緩めず逃げて持続力勝負に持ち込みたい」と言っているし、スローはないとすれば最後は地力や格がモノを言う可能性も高く、それはヌーヴォレコルトにとってもレッドリヴェールにとっても歓迎といえるだろう。ヌーヴォレコルトのローズSは開幕週の馬場を意識しての先制、直線抜け出してからも後続を寄せつけず、ゴールインするときの脚色はこの馬が一番良かったほど。ひと夏越してますますハイペリオン的な脚質に完成してきたなあ~という印象を受けた。ハーツクライ産駒が成長し完成するということは、体質や脚質がますますハイペリオン的になっていくということでもあり、だから前哨戦を先行押し切りで勝った意味は大きい。ダイワスカーレットのような横綱相撲でドンと受けて立つだろう。他では平坦京都で斬れや瞬発力を増しそうなショウナンパンドラとマーブルカテドラル、内回り向きの機動力あるバウンスシャッセとオメガハートロックとリラヴァティ、このあたりを拾ってみる。
 
東京11R 府中牝馬S
◎3.スマートレイアー
○12.ホエールキャプチャ
▲13.オツウ
△2.キャトルフィーユ
△4.ウリウリ
×9.スイートサルサ
ホエールキャプチャは最近は母系の重厚さが発現してきてしぶとい中距離馬になってきたし、札幌記念の好走で陣営もエリ女に色気を持った仕上げでくるのではないか。キャトルフィーユは東京にも実績があるが、母父テジャノランの力馬っぽさも受け継いでいて、姉レディアルバローザもそうだがタフな馬場のほうが狙いやすいタイプだ。スマートレイアーは阪神牝馬Sが凄い追い込みで1400mが一番斬れそうだが、ここはオツウが前走のように暴走しなければスローになりそうで、1800mならばスローのほうが◎を打ちやすいという読みで。

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昨夜は酔っぱらって帰宅してから回顧を書き始めたんですが、パトロールを観ているうちに寝落ちしてました(^ ^;)

「ジリ脚なので10馬身離して逃げる」と陣営が宣言していたマイネグレヴィルが全く行けなかったようにペイシャフェリスとリラヴァティのダッシュはなかなか速く、34.5-58.0という前半のペースは、レッドディザイア(通過順位8-8-5-5)とブエナビスタ(10-10-9-10)とブロードストリート(14-13-13-14)で決まった2009年(34.0-58.0)に並ぶここ10年では最速タイ

まあ馬場が速いというのもありますが、でも終わってみれば先行集団にいた中で食い下がったのはブランネージュとバウンスシャッセぐらいで、この2頭は鋭い脚こそないですが持続力粘着力に長けていることは過去のレースでも証明しているし、オークスの健闘がダテではないというところは見せました

ショウナンパンドラは離れた第二集団の先頭でラチ沿いを最高の形で運べたし、オメガさんが「ブランネージュが最内を開けるから…」とボヤいておられましたが(^ ^;)、ブランネージュは血クリでも書いたようにナスキロベースの配合のボリクリ産駒ですからストライドで走るタイプで内回りの3~4角で小器用に立ち回れるタイプではなく、実際3~4角では馬群から取り残され気味になって直線半ばから追い上げてきたという内容で、だからあそこでインベタで回れそうな感じは秋山になかったんじゃないかと思うし、その隙を突いて最内に潜り込めたのは幸運でもあったでしょう

でもあそこで最内に潜り込めたのはショウナンパンドラの3~4角の加速が実にスムーズだったからで、この馬は未だにトモが非力で前駆の駆動の良さに頼ったフォームで(佐藤哲三も日刊スポーツのコラムで「前捌きが良い馬」とほめていた)、急坂コースでは勝ち鞍がないし、東京のダラダラ坂でもちょっと重心が浮き気味になるほど

そんな馬だから“下る能力”は非常に高く、平坦新潟でもうなりをあげて抜け出してきますが、京都でベストパフォーマンスを出す馬なのは間違いないでしょう

ディープインパクトもステイゴールドもしなやかさや柔らかさを伝える一方でややもすると非力なタイプを出しがちな種牡馬でもあり、だからDanzig系やStorm Cat系のマイラー牝馬との配合やノーザンテーストのクロスによって筋力を補うような配合で大物を出しているのです

そしてディープを父にステゴを叔父に持つパンドラの場合は、母がフレンチデピュティとノーザンテーストというパワー型でマイラー寄りのNorthern Dancerを通じるVice Regent≒ノーザンテースト3×3(Northern DancerとVictoriana)を持つことにより、ディープとステゴの非力な面をある程度カバーしていると書いてきました

それでも完全にカバーしきれないところはあって、今日のパドックは春とは比べものにならないほど馬体が充実していて感心しましたが、依然としてトモの踏み込みや地面を掴む力には弱々しさが残ります

この馬を唯一無印にしたフラワーCの予想のときに「急坂+エアレーションの中山では消せる馬だ」と書きましたが、その後は東京や新潟で適鞍を選んできた陣営の判断も的確だったといえるでしょう

というわけで、ベストパフォが出せる京都で最高に仕上がって最高に運べたことが勝因で、勝つときは全て条件が揃うもんですが、浜中にとっても今年のG1ではミッキーアイルしか見せ場がなかっただけにここは会心だったのでは

ちなみにステイゴールドは全重賞勝ちがノン急坂コースですが、タマモ○○○プレイきょうだいもベストパフォーマンスは概ね京都だし、ドリームパスポートもきさらぎ勝ちに菊2着、ロイヤルサッシュ牝系が京都に強いのは、後駆が非力で前駆の駆動に頼って走るというPrincely Giftの特徴が伝わっているからでもあるでしょう

ヌーヴォレコルトはちょっと出負けしてリカバリする間もなく前に入られてしまい、ポジションが一つ二つ後ろになってしまったことだけが誤算で、岩田はパンドラの平坦での脚力も十分承知しているだけにあのまま浜中の後ろをついて回ればもっと際どかったかもしれませんが、でも詰まったらそこで終わり、大本命馬としてはあそこで外に出すのは正しい判断だったと思います

「ライバルの前で受けて、Hyperionを絞り出す」という勝ちパターンに持ち込めなかったのが敗因と言っていいでしょうが、それでもゴール前は一歩づつ詰めているのですからやっぱり大した馬です

各馬の血統については「血統クリニック」再掲を読んでいただきたいですが、3~5着には私が外回り>内回りとジャッジした馬が顔を揃えており、スタートからゴールまで緩みないペースで流れ、小手先の機動力や瞬発力が通用するレースではなかったことを物語っているのではないかと

特にタガノエトワールの見せ場十分の3着にはかなり驚きで、配合に素直なキンカメ産駒としても実に単純明快なHyperionに特化した配合をしていて、持続力なら世代最強になりえる素材やと思いますが、シーホークを引くだけに大一番は2着3着というタイプかな…“女ローゼンカバリー”と名づけたい(また喩えが古い…)

またもや煮え切らない内容に終わっってしまったレッドリヴェールについては、ステイゴールド×Dixieland Bandですからこのまま終わる血統ではないだろうということをまず前置きしておいて、これまで血統のわりにマイルで斬れすぎていた印象もあって、今はナカヤマフェスタやアクシオンのような中距離馬に脱皮する過程の過度期なんじゃないか…というような表現で逃げてみたいと思います

長くなったので府中牝馬はごく簡単に、オツウが暴走しなかったので読みどおりのスローで上がり11.3-11.3-11.6

1800mでこの上がりだとホエールキャプチャはヴィクトリアマイルと同じでもう反応しきれないところがあって、今は若いころのしなやかさはだんだん失われてHyperion的に同じフォームで粘り強く走りつづける中距離オバチャンになっていて、札幌記念のようなレースに適性が高くなってるし、だからスローだとこうなるのは概ね想定どおりでした

スマートレイアーは1400mベスト説ですが1800mでもスローならばこれぐらい弾けるのも、姉同様Tejano Runのパワーで走るキャトルフィーユが東京のスローではちょっとジリなのも想定どおり

となると、東京で上がり3Fのダッシュ勝負ならばディアデラマドレの小回り向き加速で差せるのではないか…という想定ができなかったのは大失敗という結末でした(^ ^;)

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「血統クリニック」秋華賞再掲

2014-10-19 16:16:33 | 血統クリニック

回顧は府中牝馬といっしょに後ほど

ヌーヴォレコルト
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104201/
母オメガスピリットは芝1200mで3勝をあげたスプリンターで、その半姉にファンタジーS2着、現阪神JF3着のゴッドインチーフがいる。母父スピニングワールドはNureyevの代表産駒で欧米のマイルG1を勝ちまくった。母がNorthern Dancerのクロスで、母系にDanzigとMr.ProspectorとSpecial=ThatchとMr.Busher≒Better Self≒Courtly Deeが入るという配合のアウトラインがワンアンドオンリーと似ていて、近い世代にクロスやニアリークロスをできるだけ多くつくることで、晩成ハーツクライ産駒の完成を早めることに成功した配合と言える。
ハーツクライにNureyevだからもともとHyperion的な粘着力に富む脚質ではあったが、オークスでは最高のタイミングで抜け出して叩き合いで凌ぎきったという勝ち方。ローズSでは開幕週の馬場を考慮して先制し、直線抜け出してからも後続を寄せつけず、ゴール前の脚色はこの馬が一番良かったほど。ひと夏越してますますHyperion的な脚質に完成してきたなあ~という印象を受けた。ハーツクライ産駒が成長し完成するということは、体質や脚質がますますHyperion的になっていくということでもあり、だから前哨戦を先行押し切りで勝った意味は大きい。ダイワスカーレットのような横綱相撲でドンと受けて立つだろう。

ショウナンパンドラ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103584/
ステイゴールドやレクレドールの姪でドリームパスポートのイトコ。そこにディープインパクトで、ディープもステゴも少し非力なのが弱点でパワーのある牝馬との配合が成功するが、本馬の場合は母父にフレンチデピュティが入って母はVice Regent≒ノーザンテースト3×3、ここでパワーを増すことである程度弱点を補っているといえる。
徐々に体重が増えてパワーアップしているのはたしかだが、未だにトモの蹴りは少し非力で急坂コースでは勝ち鞍がない。ここ2走を見てのとおり、新潟の平坦な直線では抜け出してくるときの反応や鋭さが違う。たとえば東京のカーネーション2着にしても、直線の坂で少しモタモタっとして重心が浮くような走りになっていて、坂を駆け上がってからゴール前の200mのほうが明らかにフォームは良い。エルフィンではシャイニーガールがスローで逃げて上がり11.2-11.4で悠々と押し切るところを、一頭だけ違う脚で追い込んできた。後肢の非力さを前駆の駆動の良さでカバーして走っているだけに、京都の下りでの加速が実に滑らかで、京都の高速馬場ならば上がり1位はこの馬だと思う。上がり1位で追い込んで何着になるか、今年はミッキーアイル以外G1でこれといった見せ場のない浜中だが、ここは腕の見せどころだろう。

レッドリヴェール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104324/
Haloと同じCosmahにさかのぼる牝系。ステイゴールドにSir Gaylordが入った420キロの牝馬となるとナスキロ柔いが非力なイメージだが、母父Dixieland Bandはその母がAlibhai3×4、Hyperion4×4・5で、母母がDetermineとHeliopolisを通じる「HyperionとSwynford」の組み合わせのクロスだから、ここがLady Angelaの「Hyperion,Tracery,Swynford」と脈絡してデインヒルのように頑強さを補えるNorthern Dancer血脈だ。
だから小柄でも非力なところは全く感じさせず、函館の極悪馬場に足を取られながら抜け出したり、阪神の急坂でグイッと加速できる頑強さがある。3連勝はいずれも僅差で、小柄でも頑強で勝負強く我慢強いというのはノーザンテーストの特長そのものと言っていい。実績は1600mに集中しているが、血統・体型・走りをすり合わせていくとナカヤマフェスタとかアクシオンに近いところに着地点はあるように思うし、外マイルよりも内2000mのほうが合っている馬にも思える。札幌2歳のように3~4角で動かしていくレースができれば巻き返しの可能性はかなりあると思うし、そういうレースができる馬だろう。あとは当日どんな体重と体つきで出てくるか。現時点ではまさに▲がふさわしい存在。

オメガハートロック
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104198/
ハーツクライの姪で、オメガハートランド、オメガスカイツリー、オメガブルーハワイと兄姉もみんな走っている。母オメガアイランドはNorthern Dancer4・5×4でそこにNorthern Dancerを持たず5代アウトのネオユニヴァースをもってきた配合も良い。
母父エルコンドルパサーは牝馬(アイムユアーズ,ラブフール,ダンスアミーガ)には機動力を牡馬(クリソライト,ブレイズアトレイル,サムソンズプライド)にはスタミナを主に伝えるが、オメガハートランドもオメガハートロックもエルコン的Special的機動力を受け継いでいて、だからオメガハートランドはフラワーとフェアリーと中山牝馬で◎にしたし、本馬もフェアリーで◎にした。この姉妹はリンカーンの牝馬版のようなイメージで中山1800mで実に狙いやすいが、京都内2000mも機動力を活かせる舞台だし、フェアリーではニシノアカツキとリラヴァティに競り勝っているのだからセカンドクラスのトップ級の評価はできる。長休明けは気になるが4番手の評価で。

バウンスシャッセ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104105/
Stubbs Art(英2000ギニーと愛2000ギニーで3着)、ホーカーテンペスト、フロアクラフトの下で、母リッチダンサーは毎年のようにオープン級を産みつづける名繁殖。3代母Rising TideがNearco4×4→Fairy FlightがNearco4×5・5→リッチダンサーがNorthern Dancer5×3と代々Nearco系のクロスを重ねていて、そろそろこの継続クロスについて緊張→緩和のリズムに転換したいところへ、NasrullahやNorthern Dancerの強いクロスを持たないHawk Wing、フジキセキ、ゼンノロブロイが配されてきた。この種牡馬の選択にも妙味があったというべきだろう。
リッチダンサーはSharpen UpやFairy KingのFair Trial的な粘着力をよく伝えるので産駒は中山芝[5.3.1.4]、東京芝[1.2.1.9]と中山向きの脚質になりやすく、本馬もフラワーCや寒竹賞では内回りの機動力十分という勝ちっぷり。内回り2000mというのは悪くない条件といえるが、パワーと粘りが持ち味なので平坦より急坂がベターだろうし、高速馬場よりはタフな馬場がベター(滑る馬場は苦手のようだが)でもあるだろう。京都の高速馬場だと勝ちきるまではどうかと思うが、イン好位で立ち回るような枠を引ければ何らかの印は必要な馬だ。

リラヴァティ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103890/
アダムスピークの3/4妹で、母シンハリーズはデルマーオークス(米G1・芝9F)勝ち馬。ゼンノロブロイ×SingspielでHalo3×4というのはコスモネモシンと同じ。ただネモシンの母母がNasrullah≒Royal Charger4・5×5だったのに対し、本馬の母母BaizeはForliやHigh TopやRelicやLorenzaccioなどアウトサイダー血脈が強く、こちらのほうがパワーやスタミナでは優るが俊敏さや鋭さでは見劣るというイメージでいいか。
3度の重賞3着はいずれも逃げ先行だが、特に揉まれ弱いわけではなくジリ脚をカバーするには前に行くのがベターということだろう。西海賞のようなスローのヨーイドンはあまり得意ではなく、上がり12秒で間に合うレースならしぶとい。Haloクロス馬らしい脚捌きで走るので外回りから内回りに替わるのはプラスだろうし、阪神から京都に替わって上がりが速くなるのはマイナスだろう。スタミナは上位なので、ある程度緩みないペースで上がり11.8-12.0ぐらいで流れ込みたいところで、そういうペースを自らつくれる立場でもある。

マーブルカテドラル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104414/
母ヘルスウォールは旧阪神(現内回り)のチューリップ賞を逃げ切った馬で、その半姉に函館3歳S(逃げ)とデイリー杯(番手)で2着したサラトガビューティがいる。その母サラトガフラッシュはBold Ruler×Turn-to×Native Dancerという典型的な北米血統だが、Promised Land≒Darlin Patriceの3/4同血クロス3×3を持ち、両者の母であり母母であるMahmoudessはMahmoudの娘でThe Tetrarch4×4を持つので、字面よりは芝向きのしなやかさを伝える繁殖牝馬だった。このPromised Landはサンデーサイレンスの母父Understandingの父でもあるから、ヘルスウォールにサンデー系種牡馬を配するとPromised Land≒Darlin Patrice5×5・5になるわけだが、このパターンで父フジキセキとの間にNZT3着、スプリングS4着のアサクサダンディが出ている。マーブルカテドラルは父がダイワメジャーなのでこのクロスは同じだが、母はSeattle SlewとBold Bidderを通じるボルキロのクロスで、細身で脚長で直飛で斬れも感じさせる走りはこの影響もあるだろう。一方であまりストライドは伸びず手先の軽さでサッと加速できるのはBold Ruler的ともいうべきで、それはこの牝系の持ち味である機動力や先行力とも重なる部分だ。全体としては"忍者走法で小回りもきくエクセラントカーヴ"というイメージか。(ここまで桜花賞とほぼ同じ)
ちょっと前向きすぎるきらいはあるものの機動力と斬れ味を兼備していて、中山で捲れるし東京で差せるし何でもできる馬だ。ただ東京や外回りの淀みないペースをズバッと差し切るような本格的な斬れ味ではない。格上相手に一泡吹かせるとしたら、外回りなら超スロー、内回りならイン捲りだろう。早熟傾向の牝系だけにこれから大きく成長することはないかもしれないが、クイーンSでは直線カベで手綱を引っ張るまではこれはハマったかという手応えと反応でインに突っ込んでおり、高速馬場の内回りをイン差しできる俊敏器用な脚の持ち主だ。スロー希望だろうがヒモ穴候補の一頭。

セウアズール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104252/
母シャピーラは独1000ギニー(G2・芝1600m)勝ち馬で、母父Kornadoはメルクフィンク銀行賞(独G1・芝2400m)勝ち馬でその母がHyperion4×4、母母父Common Groundsはサラマンドル賞(仏G1・芝1400m)に勝ったSharpen Up系のマイラーで、母母Sarah SiddonsはHyperion5×3・5。そこへディープインパクトで自身はLyphard4×5で、全体にHyperion+Fair Trial的な粘着力ある血で固められており、小柄な牝馬だが体質はわりとHyperion的で非力さは感じない。母がSharpen Upのマイラーでこの粘着力で走るという意味ではチャペルコンサート・ムードインディゴ姉妹に近いようなイメージも持てる。休み明けで馬体を増やして出てきて鮮やかに差し切り、抽せんを潜り抜けての出走で、これで内枠でも引くようならば北友の出たとこ勝負のイン差しに一票投じる手はあるかも(^ ^;)

レーヴデトワール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104124/
母レーヴドスカーはサンタラリ賞(仏G1・芝2000m)勝ち馬でSir Gaylord4×4。このナスキロ柔さを産駒によく伝え、レーヴディソール、アプレザンレーヴ、レーヴドリアンなど兄姉たちは東京や外回りで斬れ味を発揮している。本馬も体質は柔らかいし体型に伸びもあるのだが、母父に入るNever Bendの血がマイニングのラトロパワーをONにしたようで、肩が立っていて、柔らかくストライドを伸ばして走れそうなのに前駆の駆動が小さくて伸ばしきれないという走り方をする。
だからこれまではむしろ内回りで良績を残してきたし、桜花賞5着も荒れた無欲の後方待機からインに突っ込んでのもの。紫苑Sは中だるみのスローで上がり11.5-11.1-13.2、この11.5-11.1のところでは馬ナリで抜け出したショウナンパンドラに追いすがるのが精一杯だったが、ラスト13.2のところで苦しくなったショウナンをジワジワ追いつめて差し切った。外回りでの初勝利となったが、これも鋭く斬れたというよりは道悪の巧さで差し切ったという勝ち方だったと思う。ストライドが伸びないぶん内回りを捲るような競馬は得意だが、高速馬場ではちょっと鋭さが足りない気はするので雨が降ったほうが印は回しやすい。

ブランネージュ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103510/
母母コードネームはハットトリックの全妹。そこにフレンチデピュティ、シンボリクリスエスと配されて、Hail to Reason4×5にNothirdchance≒Blue Moon≒Revokedのニアリー継続クロス、そしてSeattle SlewとフレンチデピュティとChieftainを通じるボルキロのクロス。シンボリクリスエス産駒としてはストレッチランナーに出やすい配合パターンで、フレンチデピュティをSeattle Slew的に少し長手にした体型で、体質はソコソコ柔らかい。
中距離に延長してからは君子蘭①→フローラ②→オークス⑤→ローズ④と高値安定。ただこれは距離延長だけでなく東京外回りも合っていたからと考えられ、逆にいうと未勝利脱出に6戦を要したのは距離不足だけでなく内回りだったからというのもあるのでは。鋭角なコーナーで加速しながら差すようなレースはあまり得意ではないと思うのだ。

タガノエトワール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103610/
3代母ダイナフェアリーは新潟記念とエプソムCの勝ち馬で、産駒にローゼンカバリー、孫にホクトスルタンと、シーホークの血を引くだけに長いところ向きの活躍馬が出ている。母母サマーベイブはトニービン×ノーザンテーストでHyperion4・6・6×5・6・6でスイートピーS2着。キングカメハメハ×サンデーサイレンスは万能だが配合には正直で、本馬は母母がHyperionの塊で自身もキンカメとトニービンを通じるHornbeamのクロス(ルーラーシップやミッキードリームなどと同じ)だから、Hyperion的な持続力で走るストレッチランナーに出たのは順当。
ローズSは開幕週の内枠を活かしきった騎乗も大きかったが、持続力ある末脚でジワジワ追い込んで2着。血統や脚質からみて距離延長はプラスだが、長手の体躯はいかにも広いコース向きという印象もあり、小倉で勝ったときも上がりのかかる競馬を持続力でねじ伏せたという勝ち方だった。京都内回りを鋭く俊敏に差すような脚はないだろうから、Hペース前崩れの助けがほしい。

ハピネスダンサー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103837/
母母インディスユニゾンはフサイチエアデールの全妹だから、そこにクロフネが配された母クロノロジストはフサイチリシャールと同血(父が同じで母が全姉妹)の間柄。そこにメイショウサムソンが配されたのが本馬で、「父中距離×母マイラー」の組み合わせで母のスピードで先行し父のスタミナで粘る中距離馬に出たのは順当。サンデーの血を入れてDrone≒Haloのニアリークロスにするのもサムソン産駒のセオリーといえるが、Fair Trial系のクロスを持たないのでちょっと俊敏さに欠けるところはあり、内回りの中距離戦は合っているが京都の高速馬場よりは中山のエアレーション馬場向きだ。

マイネグレヴィル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105245/
マイネルデュプレのイトコで、マイネルブライアン、マイネルビンテージ、マイネルブラウなどでおなじみのオカノブルーの牝系。母母マイネミレーはマルゼンスキー×ネプテューヌスだからこの牝系でも米血パワーを誇る分枝で、娘のマイネミモーゼ(父ブライアンズタイム)は雨のフローラSでニシノハマグルマの2着に健闘、その後は主にダートを稼ぎ場所とした。本馬は父がブライアンズタイムで母母がマイネミレーだから、マイネミモーゼとは叔母と姪の関係でかつ3/4同血。間にスペシャルウィークが入ったことで母はマルゼンスキー3×2となり、自身はHail to Reason3×4となり、マイネミレーの米血パワーを更に増幅させてきた。スペシャルウィークやマルゼンスキー譲りの伸びのある体型をしているが、走法はわりとRoberto的で掻き込んで走るので、中山のエアレーション馬場や函館の道悪でパワーを発揮するが、東京の良だとアルテミスのように斬れ負けしてしまう...という馬だろう。ミモーゼが2着した年のように雨が欲しい。(ここまでフローラSと同じ。)ここも雨がほしいが、紫苑は松岡がペースを中だるみさせすぎて斬れ負けしてしまったところもあったから、大知ならもう少し緩みないペースで後続に脚を使わせてくる可能性はありそうだ...とここまで書いた後に陣営から逃げ宣言も出た。

パシフィックギャル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103737/
Mr.Prospector4×4、Raise a Native5×5・5、Buckpasser5×5、米血の強いゼンノロブロイに更に米血を重ねた配合だが、I Pass≒Wavering Monarchの3/4同血クロス4×4(マイニング≒Wavering Monarch3×4でもありマイニング≒Seeking the Gold3×3でもある)は両者の母系の良さが活きたなかなか魅力的なクロス。母アイランドファッションはアラバマS(米G1・ダ10F)など勝った一流馬で、アイランドファッションとローミンレイチェル(米G1バレリーナS勝ち)の持ち味を活かした配合と言うべきだろう。
馬格があってラトロ肩でエアレーション馬場を力強く掻き込んで走るし、これはダートもかなり走りそうというか、古馬になったら交流重賞でブイブイ言わせるかもしれないという1800mベストのパワー型。斬れがないので外回りより内回りベターには違いないが、ベスト条件と思われるフラワーでバウンスシャッセに完敗となると、巧く立ち回っても馬券圏内までは厳しいか。道悪なら印を回す手もある。

サングレアル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104004/
ビワハイジは母アグサンが持つ「HyperionとLady Juror」の組み合わせ譲りの粘着力で走るマイラーだったが、産駒にはCaerleon+Sir Gaylordのナスキロ柔い体質をよく伝え、ブエナビスタやジョワドヴィーヴルのようなしなやかストレッチランナーを毎年のように送り出す名繁殖となった。本馬も母を少し伸びやかにしたような体型で、フローラSでは岩田が追い出すとしなりながら斬れて完全に抜け出したブランネージュを差し切り。あの斬れ味は世代屈指だが、400キロ台に馬体が減ったオークスとローズSでは完敗を喫してしまった。特に休み明けのローズはもう少し成長を感じさせる馬体で出てきてほしかったところで、もともと外回り向きの脚質でもあるだけに、ここでの巻き返しはちょっと難しいのでは。

ペイシャフェリス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011102351/
血統については桜花賞で詳しく書いたのでそちらを参照していただきたいが、母方の影響が強いマイラー体型でHalo的Tom Fool的な脚捌きで走り「HyperionとFair Trial」的な粘着力も兼備していて、先行力と機動力に富み少し上がりがかかるレースに向く長めマイラー。スペシャルウィークの娘だが2000mは少し長いだろう。

アドマイヤビジン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011101543/
3代母ミヤマポピーはタマモクロスの半妹でエリザベス女王杯勝ち馬。母はMr.Prospector4×4で、「クロフネ×サンデー×ミスプロ×Buckpasser(War AdmiralとLa Troienne)」というアウトラインはフサイチリシャールやセイコーライコウやブラボーデイジーなどと同じで、クロペリオンの次に成功しやすいセカンドベストの配合パターンといえる。Mr.Prospectorが強い体型で戦績どおり1400m寄りのしぶといマイラー。2000mでは手を出しにくい。

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日曜のボツ予想~黄金配合、ここも悠々突破

2014-10-19 10:19:24 | 血統予想

アドマイヤラクティのコーフィールドC勝ちはお見事でしたが、それにしても驚くべきはハーツクライ牡駒の成長力で、アドマイヤラクティ、ウインバリアシオン、カレンミロティック、メイショウナルトと初年度産駒が6歳にしてピークを迎えたかのような活躍、ジャスタウェイもまだまだ世界の檜舞台でチャンスはあるはず(・∀・)

昇仙峡は◎キミノナハセンターから相手も人気どころというつまらん予想、明らかに中距離馬ですから1800mならばここも差し切れるはず

赤富士は◎リキサンステルス、母がトニービン×ノーザンテースト×Vaguely NobleでHyperion4・6・6×5・6・6・7・8、そこにマンハッタンカフェをもってきてHyperionクロスに関する緊張→緊張→緩和という配合で、土曜のイリュミナンス同様、古馬になってもうひと皮むける成長力十分な配合でもあります
大箱ダートが得意なスパイキュール産駒で母父エリシオでスタミナある○ドレミファドンと、母母がトニービン×ノーザンテーストで典型的なクロペリオン配合の▲オリオンザジャパンが相手本線

アイルランドは◎エイシンヒカリ、キズナやアユサンと同じ「ディープ×Storm Cat×War Relic」の黄金配合で、まだトモが非力で前輪駆動で走っているように見えるのに、実際ゴール前の急坂では重心が浮き気味になっていたのに、阪神内回りでも天性のスピードだけで楽勝、東京ならもっとパフォーマンスは上がるはず
ノリが馬の気分に任せて行かせるならば緩みないペース想定、相手もふつうですが○スーパームーンの持続力で

鳴滝は◎シャドウダンサー、菊に前に合えば楽しみなステイヤーだと書いてきてけっきょく間に合いませんでしたが(^ ^;)、でも無理して間に合わせないのが角居厩舎、馬はずいぶん良くなったようで、岩田なら後方で脚を余すこともないはず
シャイニーハーツとエイシンハドソンはどちらかというと内回り向きの機動力型パワー型なので、相手は○サンライズタイセイと☆エーティータラント、そしてハナ切れそうな△タガノレイヨネ

福島民友は非常に難解ですが逃げ先行が多いのはたしかで、何か妙味ある差し馬は…ということで◎アンゲネームを
母はNorthern DancerとRibotとFlower Bowl≒Your Hostessのクロスでデインヒルのパワーを増幅していて、母系の奥にはAlycidonも入り、自身はノーザンテースト≒Storm Bird4×4、テーストとデインヒルの頑強さを増幅した配合のバクシンオー産駒
晩成のスプリンターが出るパターンで、今年は6歳にしてついにオープン入り、実績は圧倒的に直千に集中しているし直千が合う馬なのかもしれないですが、ここでも通用の地力をつけてきているのは間違いないし、上がりのかかる展開を気楽に追い込めば一発あっても不思議ないんじゃないかと

遠刈田はBold Rulerクロス馬らしい平坦小回り向きの機動力が武器の◎アーマークラッドが3走前の再現とみて、ここから5%アップの馬連流し(・∀・)

「No.1予想」では秋華賞を、「馬券総合倶楽部」で秋華賞ともみじSを予想していますので、そちらもよろしくお願いします

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土曜のボツ予想~東京砂マイルはSeattle SlewとStorm Cat…といういつものやつ

2014-10-18 10:02:27 | 血統予想

プラタナスは「東京砂マイルは一にSeattle Slew~A.P.Indy、二にStorm Cat」といういつもの作戦
TapitとGone Westを通じるMr.ProspectorとSecretariatのクロスというベストウォーリア的配合でベストウォーリア的ストライドで走る◎タップザットと、Storm Cat≒Baraquillo3×4のニアリークロスで東京マイルでしなやかに斬れそうな○ヘニースウィフト、まともならこの2頭が強いんじゃないかと思います
ゴールドアリュール×Storm Catで新潟1800mを力強いストライドで逃げきった▲ストロングトリトンと、母がSecretariat5×3でそこにシンボリクリスエスで東京ダ向きのナスキロ柔さがある△タイセイアニマートも面白い
レンイングランドは母父バクシンオーで距離延長が割り引き、デヴァスタシオンはマイニングとPrivate Accountのラトロパワー全開の体質でこれは小回りのパワー馬場向きの印象

白秋は◎エールブリーズ、京王杯SCも○だったし東京と京都の芝1400mでは常に本命級の印を打ってきましたが、前走はちょっと忙しい1200mでインベタ馬場の外を回らされてあれならまずまず
○エポワスは☆マカハに同じ舞台で差し切られてますが、1400mはベストだしTom Fool的機動力が武器ですからこの内枠を活かせそう
▲ハングリージャックは前を抜きたがらないところがあるしAureole魂疑惑大ですが、菱田くんならハナがあるかも
カオスモスは前走はHペースを追いかけすぎたのも敗因でしょうが、もともと高速馬場よりはちょっと時計がかかったほうが狙いやすいタイプではあります
ベステゲシェンクはTom Rolfeのクロスの影響が出た前駆のつくりでディープ産駒にしては掻き込むので、中山1800mあたり走らせてみれば面白いんじゃないかとも思うんですが、東京ばっか使うのはサウスポーなのかな?

紫菊は少頭数ながらけっこう難解、高速馬場なら▲トーセンバジルより○ティルナノーグかなと思いますが内回りをビュンと加速できるタイプでもなさそうで、☆レントラーも持続力はなかなかのものがあるんですが11.5-11.5の速い脚があるのかというと微妙、となるとオールマイアイの2着をモノサシにすれば△ゴールドメダリオンの逃げ残りもありえそう
◎ビジューミニョンはサクラサクの孫で血統的な奥行きではヒケをとらないし、デインヒルが強いパワー加速で前走も着差以上の余裕勝ち、機動力なら五分以上とみてここから少し

堀川は500円ぐらいつくなら◎イリュミナンスの単だけ買って観てます
これから母系のHyperionが更に発現してきて、これから全盛期を迎える馬やと思ってるので

清水はHyperionが発現して突然本格化した▲マルタカシクレノンが和田ならハナもありそうで、高速馬場よりはタフな馬場がベターだし陣営は休み明けは動かないと言ってますが、それで嫌われてこんなにつくなら◎フルーキーと1点だけ買いたいです

「No.1予想」では府中牝馬Sを、「馬券総合倶楽部」で府中牝馬Sと東京12Rを予想していますので、そちらもよろしくお願いします

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競馬道OnLine G1スペシャル予想~秋華賞

2014-10-17 19:27:55 | 血統予想

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2014-2015』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この秋もスプリンターズS~有馬記念まで栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します
今週の秋華賞は栗山求の担当で、有力馬3頭の血統分析と直前予想を行います
有力馬血統分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください
http://www.keibado.ne.jp/sp2014/

土曜は「No.1予想」で府中牝馬Sを、「馬券総合倶楽部」で府中牝馬Sと東京12Rを予想していますので、そちらもよろしくお願いします(先ほど入稿したので、反映されるまでにはもうしばらくかかると思います)
ホンマは紫菊賞をやるつもりやったんですが、これ少頭数やけどなかなか難しいというかややこしいレースやと思いますよ…詳しくは明日のボツ予想で

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