栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

10/11~10/14の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2014-10-15 09:48:47 | POG

■『ディープインパクト好配合リスト(2014)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したショウナンアデラ(牝2歳)が土曜東京2R2歳未勝利戦(芝1600m)を勝ちました。

◎ショウナンアデラ(牝、母オールウェイズウィリング)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101324/
母母Always Loralは仏1000ギニー馬でAnabaaやKey of Luckの妹。母父がGone West系だけに大物感はないが、母はNorthern Dancer4×4、自身はSir Ivor~Sir Gaylord≒SecretariatのクロスにBurghclere≒Aureoleのニアリークロスもあって、斬れ味のある外回り向きマイラーとして注目できる配合。(望田)

○ショウナンアデラ(牝、母オールウェイズウィリング)
2代母Always Loyalは仏1000ギニーの勝ち馬、3代母Balbonellaはロベールパパン賞の勝ち馬と、代々フランスの大レースを制してきた名牝系。Always Loyalの半兄Anabaaは全欧チャンピオンスプリンターで、Goldikovaの父としても知られている。Anabaaの半兄 Key of Luck は本邦輸入種牡馬アラムシャーの父。活力のあるファミリーだ。本馬の母オールェイズウィリングは父と相性のいいMr.ProspectorとNureyevの組み合わせに加え、Vaguely Nobleを持っている。Alzao≒Touch of Greatness3×3もおもしろい。素軽さを武器に高確率で走ってくる。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2013)』『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014)』で望田潤が推奨したグレイスフルワード(牝2歳)が火曜京都4Rの新馬戦(芝1600m)を勝ちました。

★ノルマンディーオーナーズクラブ
父ハーツクライ
母タニノハイクレア(クロフネ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103646/
牝 募集価格:1400万円
母タニノハイクレアはウインクリューガーの半妹で、その母インヴァイトはHyperion5・5×5・6。クロフネはこういうHyperionが強い牝馬との配合が成功しやすく、タニノハイクレアもカレンチャンやスリープレスナイトの劣化版のような牝馬で、芝1200mで4勝をあげてオープンまで出世しました。ちなみにクロフネは牝駒に活躍馬が偏っていますが、母父としてもアイスフォーリスやカラフルデイズなど獲得賞金上位は牝馬ばかり。そこにハーツクライが配されて、Northern Dancer、Hail to Reason、ハイインロー、La Troienneとクロスすべき血をきちんと押さえた、両親の能力の高さがある程度確実に伝わる配合になっています。馬体をみると母の影響も強く、母のスピードとパワーで先行し父と母母の粘り強さで踏ん張るという脚質になりそうで、ハーツクライやウインクリューガーが見せた前で受けてのしぶとさがオーバーラップしてきます。この募集価格ならオススメしたいです。(望田)

○グレイスフルワード(牝、母タニノハイクレア)
ウインクリューガーの姪でソリッドプラチナムのイトコ、3代母Burghclereはディープインパクトの2代母でもある。母はクロペリオン配合(クロフネ×Hyperionの強い牝馬)でオープンまで出世したが、Northern Dancer≒Icecapade4・5×3を持つので、ハーツクライとの配合で好マイラーを出せるはず。

■土曜京都4R障害未勝利戦 ドリームハヤテ(一口・望田)
■土曜京都12R1000万下 ロスヴァイセ(一口・栗山)
■日曜京都9Rりんどう賞 コートシャルマン(POG・望田)
■日曜東京11R毎日王冠3着 スピルバーグ(ディープ・望田&栗山)

「望田潤の2歳勝ち馬評価」は昨日更新済み、この4日開催はなかなか豊作でグレイスフルワードは選から漏れてしまいましたが(^ ^;)、一言でいうと“Hyperion体質のフレンチデピュティ”かな、それほど鋭い脚はないですが、叔父のウインクリューガーのように粘り強いレースができるマイラーでしょう
母は晩成やったし、このスタミナ牝系で父ハーツクライ、まだまだ成長の余地はあると思います(・∀・)

コメント (13)
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京都大賞典回顧~名手に一泡吹かせた仕掛けの妙

2014-10-15 09:19:28 | 血統予想

京都11R 京都大賞典
◎9.メイショウマンボ
○3.フーラブライド
▲8.デスペラード
△7.ラストインパクト
△12.ヒットザターゲット
メイショウマンボは今週の追い切りが最近になく、というより過去最高と言ってもいいぐらいの素晴らしさ。春は満足なデキとは言いがたかったようだが、道悪もこなすしここは女王完全復活に一票。トーセンラーは1800mぐらいがベストなだけに長い距離だと高速馬場のスローが望みで、台風接近で雨予報なので割り引いてみた。

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メイショウマンボは3~4角で一頭だけ3頭ぶん外を回らされ、このロスは今日の馬場バイアスでは大きかったというべきですが、それにしてもビュンと伸びてくるところが全くないとは、パドックの体つきは今年の中では一番良くみえただけに、ガッカリを通り越して呆気にとられてしまいました

それでも大阪杯ほど酷いレースではなかったので本番での変わり身に期待したいところですが、パドックを見てちょっと思ったのは、最近は若いころよりもマイラーっぽい肉付き体質になってきたのかもしれんなあ…と

スズカマンボは春天馬でグラスワンダーはグランプリホースですが、Kingmambo(仏2000ギニー)もジェイドロバリー(仏グランクリテリウム)もマイラーで、この2頭の血をスプリングマンボ≒ジェイドロバリーのスーパーニアリークロスで増幅した配合ではあるのです

タマモベストプレイはPrincely Gift的な柔緩慢なストライドで走るので瞬時に加速できないのが弱点で、下りから惰性をつけていける京都外回りはコース形態的には合っているのですが、先行流れ込みの形でもエプソムCのように11秒前半の加速を要求されると辛い

今日はレース上がりが11.7-11.6-11.8、後続を気にせず下りからジワジワとスパートしていったのが巧かったし、「もう少し自分から動いていってもよかったかなと思います」という津村のコメントも、11.8-11.8でダラッと流れ込むこの馬の脚質をよく理解していると言えるもの

ホットプレイの産駒はノーザンテーストのマイラー体型がONになりやすいのですが、きょうだいの中ではこの馬は体型に伸びがあるほうで、ホットプレイ自身はサッカーボーイとほとんど同じ配合ですから(ディクタスとノーザンテーストの順番が逆になっただけ)こういうタイプが出ても驚きではなく、長い距離のほうが11.8-11.8で先行流れ込める型に持ち込みやすいというべきかと

離された2番手以下はスロー、しかしトーセンラーはベストは1800mぐらいだけに2400mでは強気に動いていけないし(昨年はロンスパ戦になって後続に差された)、58を背負ってはあそこから上がり33.6で追い込むのが精一杯だったというべきで、「3角手前で離されましたが、タマモベストプレイを捕まえることと後ろを両方意識しながらレースを運びました」という川田の読みが的確でした

サンデー×ミスプロの組み合わせらしい中距離馬ですがティンバーカントリーの力馬っぽさもONになっていて、ゼンノロブロイをパワー寄りにしたようなタイプ、良まで乾いたとはいえ超高速馬場にまで回復しなかったのもプラスだったでしょう

ティンバーカントリーは名繁殖Fall Aspenの息子で母父として見直されていますが、コパノリッキー、プレイアンドリアル、シンメイフジ、カチューシャ、アルトップラン、マイネオーチャード、ヤマニンエルプなど、母父に入ってもパワー型に振れやすいのはたしかで、本馬もディープ産駒にしてはそれほど鋭く斬れるタイプではないです

そしてこういう斬れ味よりもパワーや機動力に長けた男馬は昔から川田は上手で、京都大賞典も小倉大賞典も川田の手腕によるところ大の勝利だったともいえるでしょう

お手馬のことを理解して、お手馬の持ち味を最大限に引き出す騎乗ができれば、岩田やユタカに一泡吹かすこともできるのだ…という京都大賞典でした

コメント (1)
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