スイフトスワローは故障のため未出走のまま引退し、Northern Dancer直仔で母は英オークスとヨークシャーオークスに勝ったHomeward Boundという良血を買われて日本で種牡馬入りしました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a0004d6/
このHomeward Boundは下図のように(ハイインロー血脈最強のスタミナ底力気性難を伝える)Aureoleとニアリーな関係で(Hyperion,Donatello,Foxlaw=Aloeが共通)、だからスイフトスワローの産駒は揉まれず気分よく先行すると頑張りをみせるタイプが多かった
┌Donatello
┌○┌Hyperion
│└△
Homeward Bound
│ ┌Son-in-Law
└△ ┌Foxlaw
└△┌○└Alope
└△
┌Hyperion
Aureole
│┌Donatello
└△
└△┌Son-in-Law
└Aloe
└Alope
スイフトスワローの代表産駒といえばレオテンザンとサニースワローですが、レオレンザンの重賞2勝(京都新聞杯とラジオたんぱ賞)はいずれも逃げ切りだし、サニースワローの一世一代の大駆けダービー2着は通過順位が11-9-5-1、鞍上大西の思い切った4角先頭が功を奏したもの
母父スイフトスワローの代表格といえば二冠馬サニーブライアン、その母サニースイフトはサニースワローの全妹で鞍上も同じ大西直宏、皐月賞は2-2-1-1の3角先頭で押し切り、ダービーはスタートからハナを奪っての堂々の逃げ切りでした
土曜の清水Sに出てくるマルタカシクレノンは、父スズカマンボの母スプリングマンボがGraustark5×4、母母父トニービンがHyperion5×3・5、4代母トウジンホマレがHyperion4・5×4、そして母の父がサニーブライアン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008101737/
両親から受けたHyperion血脈がついに目覚めてきたのか…という近3走の激走ですが、この馬4角先頭のときは①⑤②②⑧①、実は若いころから“ニアリーAureole魂”丸出しの性格やったのです
ちなみにHomeward Bound≒Aureoleのニアリークロスをもつサニーブライアン産駒を詮索してみたら、ブルーアイという牝馬の名が出てきて、成績を見たらあまりにもバリバリの逃げ馬でした
http://db.netkeiba.com/horse/2001102448/
先ほど「血統クリニック」秋華賞をアップしました~
追い切りと枠順を見てから少しいじるかもしれませんが、とりあえず印も入れてます
今週の新馬戦にはピック馬や推奨馬の出走はなし、未勝利組に期待したいですが、日曜東京2Rプレシャスメイトは1400mはちょっと短いのではないかと…
あと土曜東京4Rアルトサックスにチェックが入ってるので何だろうとクリックすると、「サムソン×サンデー×Nureyevの黄金配合」とメモしてありました(・∀・)
■『ディープインパクト好配合リスト(2014)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したショウナンアデラ(牝2歳)が土曜東京2R2歳未勝利戦(芝1600m)を勝ちました。
◎ショウナンアデラ(牝、母オールウェイズウィリング)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101324/
母母Always Loralは仏1000ギニー馬でAnabaaやKey of Luckの妹。母父がGone West系だけに大物感はないが、母はNorthern Dancer4×4、自身はSir Ivor~Sir Gaylord≒SecretariatのクロスにBurghclere≒Aureoleのニアリークロスもあって、斬れ味のある外回り向きマイラーとして注目できる配合。(望田)
○ショウナンアデラ(牝、母オールウェイズウィリング)
2代母Always Loyalは仏1000ギニーの勝ち馬、3代母Balbonellaはロベールパパン賞の勝ち馬と、代々フランスの大レースを制してきた名牝系。Always Loyalの半兄Anabaaは全欧チャンピオンスプリンターで、Goldikovaの父としても知られている。Anabaaの半兄 Key of Luck は本邦輸入種牡馬アラムシャーの父。活力のあるファミリーだ。本馬の母オールェイズウィリングは父と相性のいいMr.ProspectorとNureyevの組み合わせに加え、Vaguely Nobleを持っている。Alzao≒Touch of Greatness3×3もおもしろい。素軽さを武器に高確率で走ってくる。(栗山)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2013)』『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014)』で望田潤が推奨したグレイスフルワード(牝2歳)が火曜京都4Rの新馬戦(芝1600m)を勝ちました。
★ノルマンディーオーナーズクラブ
父ハーツクライ
母タニノハイクレア(クロフネ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103646/
牝 募集価格:1400万円
母タニノハイクレアはウインクリューガーの半妹で、その母インヴァイトはHyperion5・5×5・6。クロフネはこういうHyperionが強い牝馬との配合が成功しやすく、タニノハイクレアもカレンチャンやスリープレスナイトの劣化版のような牝馬で、芝1200mで4勝をあげてオープンまで出世しました。ちなみにクロフネは牝駒に活躍馬が偏っていますが、母父としてもアイスフォーリスやカラフルデイズなど獲得賞金上位は牝馬ばかり。そこにハーツクライが配されて、Northern Dancer、Hail to Reason、ハイインロー、La Troienneとクロスすべき血をきちんと押さえた、両親の能力の高さがある程度確実に伝わる配合になっています。馬体をみると母の影響も強く、母のスピードとパワーで先行し父と母母の粘り強さで踏ん張るという脚質になりそうで、ハーツクライやウインクリューガーが見せた前で受けてのしぶとさがオーバーラップしてきます。この募集価格ならオススメしたいです。(望田)
○グレイスフルワード(牝、母タニノハイクレア)
ウインクリューガーの姪でソリッドプラチナムのイトコ、3代母Burghclereはディープインパクトの2代母でもある。母はクロペリオン配合(クロフネ×Hyperionの強い牝馬)でオープンまで出世したが、Northern Dancer≒Icecapade4・5×3を持つので、ハーツクライとの配合で好マイラーを出せるはず。
■土曜京都4R障害未勝利戦 ドリームハヤテ(一口・望田)
■土曜京都12R1000万下 ロスヴァイセ(一口・栗山)
■日曜京都9Rりんどう賞 コートシャルマン(POG・望田)
■日曜東京11R毎日王冠3着 スピルバーグ(ディープ・望田&栗山)
「望田潤の2歳勝ち馬評価」は昨日更新済み、この4日開催はなかなか豊作でグレイスフルワードは選から漏れてしまいましたが(^ ^;)、一言でいうと“Hyperion体質のフレンチデピュティ”かな、それほど鋭い脚はないですが、叔父のウインクリューガーのように粘り強いレースができるマイラーでしょう
母は晩成やったし、このスタミナ牝系で父ハーツクライ、まだまだ成長の余地はあると思います(・∀・)
京都11R 京都大賞典
◎9.メイショウマンボ
○3.フーラブライド
▲8.デスペラード
△7.ラストインパクト
△12.ヒットザターゲット
メイショウマンボは今週の追い切りが最近になく、というより過去最高と言ってもいいぐらいの素晴らしさ。春は満足なデキとは言いがたかったようだが、道悪もこなすしここは女王完全復活に一票。トーセンラーは1800mぐらいがベストなだけに長い距離だと高速馬場のスローが望みで、台風接近で雨予報なので割り引いてみた。
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メイショウマンボは3~4角で一頭だけ3頭ぶん外を回らされ、このロスは今日の馬場バイアスでは大きかったというべきですが、それにしてもビュンと伸びてくるところが全くないとは、パドックの体つきは今年の中では一番良くみえただけに、ガッカリを通り越して呆気にとられてしまいました
それでも大阪杯ほど酷いレースではなかったので本番での変わり身に期待したいところですが、パドックを見てちょっと思ったのは、最近は若いころよりもマイラーっぽい肉付き体質になってきたのかもしれんなあ…と
スズカマンボは春天馬でグラスワンダーはグランプリホースですが、Kingmambo(仏2000ギニー)もジェイドロバリー(仏グランクリテリウム)もマイラーで、この2頭の血をスプリングマンボ≒ジェイドロバリーのスーパーニアリークロスで増幅した配合ではあるのです
タマモベストプレイはPrincely Gift的な柔緩慢なストライドで走るので瞬時に加速できないのが弱点で、下りから惰性をつけていける京都外回りはコース形態的には合っているのですが、先行流れ込みの形でもエプソムCのように11秒前半の加速を要求されると辛い
今日はレース上がりが11.7-11.6-11.8、後続を気にせず下りからジワジワとスパートしていったのが巧かったし、「もう少し自分から動いていってもよかったかなと思います」という津村のコメントも、11.8-11.8でダラッと流れ込むこの馬の脚質をよく理解していると言えるもの
ホットプレイの産駒はノーザンテーストのマイラー体型がONになりやすいのですが、きょうだいの中ではこの馬は体型に伸びがあるほうで、ホットプレイ自身はサッカーボーイとほとんど同じ配合ですから(ディクタスとノーザンテーストの順番が逆になっただけ)こういうタイプが出ても驚きではなく、長い距離のほうが11.8-11.8で先行流れ込める型に持ち込みやすいというべきかと
離された2番手以下はスロー、しかしトーセンラーはベストは1800mぐらいだけに2400mでは強気に動いていけないし(昨年はロンスパ戦になって後続に差された)、58を背負ってはあそこから上がり33.6で追い込むのが精一杯だったというべきで、「3角手前で離されましたが、タマモベストプレイを捕まえることと後ろを両方意識しながらレースを運びました」という川田の読みが的確でした
サンデー×ミスプロの組み合わせらしい中距離馬ですがティンバーカントリーの力馬っぽさもONになっていて、ゼンノロブロイをパワー寄りにしたようなタイプ、良まで乾いたとはいえ超高速馬場にまで回復しなかったのもプラスだったでしょう
ティンバーカントリーは名繁殖Fall Aspenの息子で母父として見直されていますが、コパノリッキー、プレイアンドリアル、シンメイフジ、カチューシャ、アルトップラン、マイネオーチャード、ヤマニンエルプなど、母父に入ってもパワー型に振れやすいのはたしかで、本馬もディープ産駒にしてはそれほど鋭く斬れるタイプではないです
そしてこういう斬れ味よりもパワーや機動力に長けた男馬は昔から川田は上手で、京都大賞典も小倉大賞典も川田の手腕によるところ大の勝利だったともいえるでしょう
お手馬のことを理解して、お手馬の持ち味を最大限に引き出す騎乗ができれば、岩田やユタカに一泡吹かすこともできるのだ…という京都大賞典でした
京都芝は今現在で稍重発表、これはトーセンラーを上げざるをえない状況で、とりあえずレースやパドックを観てからですが、こうなると馬券は単でいきたいかな
「No.1予想」で京都大賞典を、「馬券総合倶楽部」で京都大賞典と久多特別を予想していますので、そちらもよろしくお願いします
平城京は◎カシュカシュ、アフリート×Halo×Secretariatという軽いダートに向いた血統でダ重不良は[3.0.0.2]、馬群を嫌うアフリート魂もしっかり受け継いで6~8枠に入ったときは[1.1.0.2]、重不良で6~8枠に入ったときは[1.0.0.0]
昨秋に京都で勝ったときもザ・大外一気という追い込みで、私のTARGETのメモ欄には「血統どおり軽砂向き」「AF魂」とメモってあります(ぜんぜん下ネタではないですよ)
とはいえ京都1800ダの道悪で大外一気で突き抜けるというシーンもなかなか見ないので(^ ^;)、まあ複勝だけ買って観戦かな
最終は◎スマートレパード、Drone≒Hopespringseternal(ナスキロ+Tom Fool)にボルキロとHaloが更に絡む配合で、ワイルドラッシュ産駒ながら芝をこなす柔さ軽さがあり、ダートなら軽い馬場がベターでしょう
京都1400mダは1000万下でワイドバッハの2着、オールブラックスとアルボナンザに先着、これはドヤ顔できる格上の実績
○スペシャルギフトは母が米2歳牝馬重賞ランダルーシS(米G3・ダ6F)勝ち馬、シュプリームギフトにベステゲシェンクと上のディープもスプリンターとマイラー、母父Souvenir Copy(ダ7~8Fの米G2勝ち)はMr.Prospector×NureyevですからKingmamboと同配合でファスリエフやジェイドロバリーと似た配合、なかなかの穴人気ですがこの短縮はたしかに手を出したくなる
ロードフォワードはダートでもパワー勝負が希望なので、軽いダートのほうが斬れる☆ゼンノロンゴと△アサクサプライドを
よう考えたら明日はもう火曜日で、木曜までに「重賞回顧」と「重賞の見どころ」と「2歳勝ち馬評価」と「血統クリニック」と「サラブレの対談」をこなさなければならないわけで、これは毎日王冠の回顧だけでも今からやっつけておくかと…(^ ^;)いちょうSの回顧は「土曜のボツ予想」のコメント欄で簡単にやってます
火曜は「No.1予想」で京都大賞典を、「馬券総合倶楽部」で京都大賞典と久多特別を予想していますので、そちらもよろしくお願いします
東京11R
◎9.グランデッツァ
○15.ワールドエース
☆4.ダイワマッジョーレ
△7.ペルーサ
ワールドエースはハイペリオン的な脚質だからマイラーズCのように前で受けるのが正解だと書いてきたが、しかし今週の関係者のコメントを読んでいると「きさらぎ賞」というキーワードが何度も出てきたので、どうも差しに回る可能性が高そうで、となると届かず3着の絵がぼんやりと浮かび上がってくる。グランデッツァは桜花賞馬マルセリーナの3/4弟で、母マルバイユはアスタルテ賞(仏GI・芝1600m)勝ち馬、マルセリーナは古馬になってマーメイドSを勝ったが、グランデッツァも父も母も自身もアウトブリードなので成長力に富み、長期休養明け3走目の都大路Sでは好時計で圧勝してみせた。体型は父アグネスタキオン似だが、母がミルリーフとサーゲイロードを通じるナスキロクロスでここから柔らかな体質を受け継ぎ、東京や外回りでスピードに乗ると実に優雅なフォームで走るから、ここは生涯ベストパフォーマンスを出せるとみて◎。◎○大本線だが、スローになったときのダイワマッジョーレの前残りと、やっぱりペルーサは少しだけ買います…。
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追い切り後の池江先生のインタビューで「きさらぎ賞」というキーワードが出てきたときにかなり嫌な予感はあったんですが(^ ^;)、マイラーズCのスタート後の2Fが12.5-11.0、安田記念が12.3-11.1、毎日王冠が12.9-11.0
なのになぜ毎日王冠だけワールドエースのポジションがこんなに後ろになってしまったのか、素人目線を承知で言わせてもらいます
まずシュタルケもウィリアムスもスタート後に手を動かして馬を出していったけれど、小牧さんの手はほとんど動いていなかった
そしてスタート後200mぐらいのワールドエースのハミがかりや挙動を見れば、マイラーズCと安田記念は全力疾走に近いのに対し毎日王冠は馬ナリに近いのは明らかです
そもそもマイラーズCも出てすぐの100m辺りでは後ろから数えたほうが早いぐらいの位置で、でもスタート後に気合いをつけていたのでそこから4番手にまで押し上げていけたのです
ワールドエースにしてみれば、ここ2走とは違う出され方をしたので「あれ?今日はゆっくり行けばいいのかな?」と思ったのかもしれません
サラブレ次号でまたMahmoudさんとコラボ対談するので凱旋門賞に出た馬たちのレースを見直していたんですが、ジャスタウェイにしても中山記念のノリはスタート後にハッキリ押して出してて、でも凱旋門では祐一の手は全く動いていなかった
何もしなくてもがむしゃらに走り出す馬もいるし、出していくと引っかかってしまう馬もいますが、ワールドエースやジャスタウェイはそうではないということを、出していって好位に付けて、そこで折り合うことができる馬なんだということを、前任者は示してくれていたのです
出していったぶんシュタルケもウィリアムスも少し行きたがるのをなだめるようなシーンはありましたが(よく乗り役が「少し噛んだ」というやつですね)、でも折り合いを欠くほどではなかったし、あれぐらい怒らせて走らせたほうがいい馬なのだということを、この敗戦によって池江先生や小牧さんが理解してくれれば、次走への糧としてもらえればと思います
前にも書きましたが、外国人騎手のポジショニングが概ね前目になることが多いのは(ルメールやスミヨンのようなコンタクトが抜群な名人は別格としても)、彼らは引っかかるのを恐れず出していきますから、たぶんそれだけのことなんやと思いますよ
そろっと出すか、勇気を持って出していくか、それだけの違いじゃないかと思います
そしてシュタルケにできることが、小牧さんにできないわけがないとも私は思ってます
47.1-12.0-46.1ですから田辺サンレイレーザーの逃げは絶妙、このペースを好位追走で伸びを欠いたグランデッツァはハッキリ食い足りない内容で、これはもしかしたら好調ではなかったのかも…というぐらいしか敗因が見当たらないですね~
直線はサンレイレーザーとディサイファのエプソムCのような叩き合い、そこにエアソミュールとスピルバーグが割って入ったところがゴールで、ジャングルポケットは代表産駒級はみんな東京や外回り向きなのですが、エアソミュールはこの牝系特有のBold Ruler的な機動力がONになっていると書いてきたし、だから内回りの鳴尾記念勝ちは納得ですが、毎日王冠を勝たれるとは思ってもみませんでした
5歳になってよりHyperion的な脚質になってきたという見方もできそうですが、エアソミュールの上がりが33.3、ユタカが追い出したのが残り300mぐらいからかな、上がりの競馬になったことで、小回り向きの加速で差し切れたというべきかもしれません
「この馬で初めてきれいに折り合えた」とはユタカのコメントですが、そのあたりは当たりのソフトな戸崎が乗りつづけた効果もあったかも
若駒をすぐに押さえたがる“教育”の言い分として、「出していくとガーッと行く馬になってしまう」というのをよく目にしますが、馬の個性や成長曲線などケースバイケースで一概には言えないものではあると前置きした上で、「誰が乗っても後ろでハミを抜いて走れる馬」ではなく「誰が乗っても出していって折り合える馬」、めざすべきはここやと思うんですよ
台風の影響により、今日の京都開催は出馬表の変更なく火曜に代替となりました
「No.1予想」と「馬券総合倶楽部」に京都大賞典の予想を出していますが、良ならば予想をいじらざるをえないですがそこまで乾くのかなあ…
エルコンドルパサーメモリアルは人気ですが◎タールタン
父Tapitはテスタマッタの父でもありA.P.Indy系らしくダートをストライドで走るタイプで東京中京向き、しかもMr.Prospector3×4なのでこの父系でも短距離のスピードに秀でていて、だから東京1400mダが鬼だということは何度も書いてきました(南部杯で一本かぶりのベストウォーリアもA.P.Indy父系でMr.Prospector4×4)
ナスキロ的ミスプロ的柔らかさで走るのでダートなら脚抜きのいい馬場がベターで、東京ダ1300~1400mは[12.3.3.14]単回値220と単勝ベタ買いでも資金倍増なのですが、これが重不良では[3.0.0.0](カネトシイナーシャとタールタンとテスタマッタ)と全部勝ってます(ちなみにベストウォーリアも重不良は2戦2勝)
タールタンは代々の配合も素晴らしく、4代母Lucky Ole MeがWar Relic3×3、母母All I Axe ForがMy Dear Gil=Me Next3×3、母Indian TownがIn Reality3×3(My Dear Gil=Me Next4×4・4)にThe Axe4×3、そして自身はMoon Glitter4×3(In Reality5×4・4、My Dear Gil=Me Next6×5・5・5、The Axe6×4・5)、テスタマッタに次ぐ日本でのTapit代表産駒になれるだけの説得力ある配合で、種馬になったらテスタマッタより面白いかも(エンパイアメーカーの廉価版短距離版?)
レジェンドジョッキーズは東京マイルの軽い馬場ということでやはりSeattle SlewとMr.Prospectorを重視、◎ハイアーレート○ジャッカスバーク△ゴールデンスピンで
レジェンドトレーナーは晩成ステイヤーの血が本格化してきた◎エイダイポイントにまたもや◎、前走もけっこう脚余してるし、渋った馬場は得意ではないのかもしれないですが、ヴォルシェーブに襲いかかった芦ノ湖も朝からしとしと降って稍重でしたから、○ラングレー☆フェデラルホール△デルカイザーへ
東京最終は馬場が渋るとなると1400m寄りの軽いスピードの△ヘヴンスチョイスよりも、母がTom Rolfe4×4で道悪実績十分◎イントロダクションから入りやすい
南部杯は「ニックス(9)~スウェプトオーヴァーボード×クリアアンバー」を最近書いたこともあり脚抜きいい馬場ならキョウエイアシュラでいきたかったんですが、盛岡はまだ降らないようでトーンダウンは否めずですな…
台風の歩みがとにかく遅くて、月曜は京都も何とかやれそうな雰囲気になってきましたね~
オパールは先行争いが激しくなりそうで、インベタ京都で内に潜れる差しとなると人気3頭に着地してしまいますが(^ ^;)、▲エイシンブルズアイはどうもピュアスプリンターではない気がまだして、岩田なら外を回しつづけるようなことはないだろうということで◎ルナフォンターナ
フリオーソやトーセンルーチェの下で、母ファーザは名血の好配合ですがかなりパワーが勝っているので、大物を出すとしたらダートか短距離でしょう
昨日のクラリティスカイもそうですが、「自身の配合」と同じぐらい「母の配合」は大事なのです
清滝は人気2頭をどう扱うかが微妙で、☆タブレットはディープ×シンボリクリスエスなら柔らかストライドで斬れそうなんですが、脚捌きは母方のRoberto×サドラー的で、ヴィクトリーが脚長になったような何とも微妙なストライド
斬れなのか機動力なのかはっきりしないナマクラ四つで、ここも能力で格好はつけるでしょうが勝ちきる絵は描きにくい
○アルバタックスもキンカメ×フジキセキでストライドで走りたいけど母系のAlydarやLt.StevensのパワーもONになっていて、坂付き外回りの半分パワー勝負に向いた長めマイラーというあたりが落としどころなんでしょうが、外1800mなら京都より阪神のほうが打ちやすいタイプではあるかと
◎タマモトッププレイはタマモホットプレイやタマモベストプレイなどの全きょうだいで、ズブくなってきた今なら1800mぐらいで先行流れ込む競馬が合っていそうだし、京都外回りでゆったりいけばソコソコ速い上がりを出せる裏付けもあるので、前走のような積極策ならば
▲アルテもマツリダゴッホの小回り流れ込み型かと思ってたんですが、わりとBlushing Groomも強くて母のWild Riskクロスの斬れもONになっていて、今の馬場でラチ沿いを先行流れ込めばなかなか止まらなさそう
六社は難しいですが◎メドウヒルズで
ダイワメジャー×トニービンはコパノリチャードと同じ、母はトニービン×Lyphardですからハーツクライやキャプテントゥーレ的アウトラインの配合でもあり、しかも5代母HeiressはHyperion2×3
ダイワメジャー3騎の中で最も粘着型の配合馬が最も前にいるのですから、逃げ馬不在で楽に行きすぎて鋭さ負けの心配はちょっとあるのですが、ここから入りたいなと
スローと読むならば、▲キンシノキセキや△アルマエルナトの1400m寄りの差しでいく手もあるんですがね~
「No.1予想」では毎日王冠を、「馬券総合倶楽部」では毎日王冠とりんどう賞を予想していますので、そちらもよろしくお願いします
山中湖は◎マリアライト
小さなディープ牝駒ですが母がパワー血統だけに非力さは感じられず、三面川も実に鋭くかつシッカリした脚どりで、このあたりは母系に入るRivermanの影響もあるでしょう
Rivermanはフランスで成功したナスキロ血脈らしく上がりの競馬向きの斬れ味があり、似た配合のMill Reefよりも加速が俊敏で最高速度への到達時間が速く、スローの凱旋門をTreve(母がRiverman4×2)がビュンと抜け出すように牝馬らしい斬れを表現する血でもあります
ローズキングダムやサンテミリオンの斬れ方はMill Reef的で、ウオッカやナリタタイシンの斬れ方はRiverman的、というとニュアンスは伝わるかな?
母系にRivermanを引く牝馬といえばウオッカ、テイエムオーシャン、エリモエクセル、ヌーヴォレコルト、レインボーダリア、エリンコート、ブラックエンブレム、レーヴディソール、Aureole魂で先行するテイエムオーシャンと特殊なニアリークロスを持つブラエンは置いといて、他は大なり小なりRivermanの斬れがONになっていて、G1勝ちは全て東京か外回り
オクトーバーに出てくるグレイスフラワー(母父カーネギー)も「Rivermanを引く牝馬」らしい斬れ方をしますが、○ヘイジームーンも母がRiverman≒Mill Reef3×3だけになかなかコクのある末脚を武器とします
▲レッドマニッシュも読みどおり距離延長でメリハリのきいた脚が使えるようになり(全兄サトノギャラントも私は外1800mベスト説)、ソコソコ行く馬がいるのでこの◎○▲のナスキロ的差しを上位視したい
オクトーバーは少頭数の上位拮抗という感じで難しいわりにつかないので買いにくいですが、まあスロー想定でいくと◎タイセイドリーム、中京持続戦専用機のイメージを払拭する前走の鮮やか差し切りに本格化気配が
大原はRibot肩で小回りもきく○バッドボーイが今度こそ決めたいところですが、ちょっとジリ脚で京都芝は[1.1.1.3]と甘いところもあり、◎アクションスターの頭を狙ってみる手もあるかと
現級勝ちがこの京都内2000m、ベストパフォがフェイムゲームと叩き合った京成杯2着、母父Loup Solitaireは仏グランクリテリウム(G1・芝1600m)勝ち馬でLear Fan×NureyevでLt.Stevens=Thong3×4、Nashua≒Nantallah4・4×5という機動力型マイラーで、そういう血が母父に入るだけにこの馬も内回りの捲り差しが本領
オープンに上がってからは外回りばかりを使われて苦戦が続きましたが、小回りの福島民報では出遅れ後方から上位と互角の脚で追い上げてましたよ
△トーホウストロングは関門橋で◎にしたときにも書いたように、ダート馬だった母から硬肉とラトロ肩を受け継いで可動域が狭いので根は小回り向き、小回り内回り1800~2000mは③⑤④②⑨①でヒモ穴に
「No.1予想」ではいちょうSを、「馬券総合倶楽部」ではいちょうSと東京7Rを予想していますので、そちらもよろしくお願いします
前売りをみると、どっちも意外に美味しいのではないかと(・∀・)
本日10/11発売「サラブレ」11月号の特集は「秋の激走馬注意報」
私は「『サラblood!』寄稿者たちが密かに睨んでいる秋の好配合馬を公開 年内に飛躍を遂げそうな大物候補たち」にて、今後躍進が期待できる2歳馬を2頭取り上げています
「サラブレ」11月号
http://www.enterbrain.co.jp/product/magazine/sarabre/14002611
同じく本日10/11発売「UMAJIN」11月号では、特集「祖母活躍馬 血統ブレイクの秘密」において、祖母(母母)に活躍馬を持つ注目の2歳馬(未出走馬も含む)を何頭か取り上げています
また連載「血統と馬券 ここだけの話!」第2回は「キングカメハメハ産駒の特徴・見抜き方」、こちらもよろしくお願いします
「UMAJIN」11月号
http://www.uma-jin.jp/