栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

新種牡馬コマンズについて+先週の雑感少し

2013-07-30 16:00:59 | 配合論

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週分を3頭更新しました~

朝からエエ天気なので布団干すかとベランダに出たら、大家から獲れたての曲がりキュウリが2本



これからはミニトマ、ナス、大葉、使えるやつらですよ(・∀・)

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TACOさんご指摘のとおり、ここまでコマンズ産駒は6頭が出走して3頭が勝ち馬となっており(全て勝ち鞍は芝1200m)、ハッシュはTudor MinstrelとForli、ブルーストーンはTudor Minstrel(2本)とForli、そして極めつけはホープタウンで母はYoung Generation2×3にTudor Minstrel5・6×6・6と、3頭ともTudor MinstrelやForli、つまり「HyperionとLady Juror」的ハイインロー血脈を母系に複数持っています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a011625/

どうやらコマンズはPetition5×3の一本気なスピードをよく伝え、PetitionはFair Trial×Gainsboroughの組み合わせですから、そこに「HyperionとLady Juror」を合わせるのが有効なようで、まあ先行して粘るしか芸のない血統ですから、ハイインローましましでいったほうが正解なのかもしれないですね~

でも血脈構成的には欧血主体なので、ハッシュのようにForliやTudor Minstrelを合わせつつ、母父には米血サンデーサイレンスを1/4異系的に入れておく…という形のほうが私は好きですけどね~

そして米血を取り込む場合、コマンズが持つBuckpasserやRelicと脈絡する米血、「War AdmiralとLa Troienne」やEight Thirty≒Good Exampleなんかと絡めると、更にガテン系になって突進力も増すかもです(・∀・)

ハッシュもホープタウンもわかりやすすぎて「2歳勝ち馬評価」では取り上げませんでしたが(^ ^;)、どちらも芝1200mなら昇級してもやれそうな勝ちっぷりでした

コマンズの全兄デーンウインDanewinは豪州の芝中距離のチャンピオンでJCにも来日しましたが、弟は典型的なDanzig系スプリンターという体型で、ここまで勝ち上がった3頭も親父にソックリな体型

デインヒル後継種牡馬【コマンズ(Commands)】がダーレー・ジャパン・スタリオンCに到着~馬市.com
http://blog.goo.ne.jp/umaichi_news/e/64d7fec869ee31e9a7421c9938d58582

オセアニアで種牡馬入りして手堅い成功をおさめたのも、自己主張が強くて自身に似たスプリンターをよく出すからでしょう

Danzig系のスプリンターですから急坂洋芝の1200mがスタンダードな産駒の狙いどころじゃないかと思いますが、いずれにしてもダーレーの良血牝馬と数多く配合されているだけに要注目です

リプレイ見たついでに先週の雑感を少し

トルストイの現状のあだ名は“機動力のないリンカーン”ってとこですが(^ ^;)、でもまだまだ強くなっていつの日かリンカーンに追いつくんじゃないか…というぐらいの期待も持ってるんですよ

ソロルはHail to ReasonとNashua≒Nantallahのクロスですからサクセスブロッケン型というよりはランフォルセ型で、体型はシンボリクリスエス似なんですが小回りのきく中距離馬でしょう

浜中はもともと強気な乗り役ですが小倉にくるとそれが更に顕著で、バーバラ、クロンブリオント、アーベントロート、トルストイ、この人が先行力ある馬や捲れる馬に乗ると、強気に動かしてくるので思った以上に淀みのないペースになることが多いような

今夏はスノーストーム以外は沈黙気味の“洋芝のリンカーン”でしたが、先週はマスイデアキーンソードが勝って帳尻合わせてきました

キーンソードは母がBusanda≒Searching4×5、母母がEight Thirty≒War Relic6×5・5、これも間違いなく洋芝の鬼で、来年の函館ではマスイデアとのワンツーが見れるかも(・∀・)

オールステイはプリンセスオリビアの孫で母母も母もクロスがうるさいのですが、それだけにNorthern DancerともNasrullahともTurn-toとも無縁で、傍系の名血で固められたPark Appeal(Cape Crossの母)がここでもエエ仕事しとります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011110029/

Cape CrossやNew Approachが抜群の長打力を誇るのは、“配合的な緊張と緩和が生む爆発力”という魔法のバットを持っているからで、Ahonooraという血はドクターデヴィアスのつかみどころのないイメージと脱力気味の発音で日本では過小評価されているイメージがありますが、こんなに邪魔にならない血もなかなかないですよ

先週は3場とも芝はイン伸び優勢でしたが、一番露骨だったのは馬場が重かった函館かも
スピードリッパーも大外に持ち出したのは4角からで、それまでは最後方インベタでジッとしてましたからね~

コメント (5)
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