栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

函館2歳S回顧~痛恨のハナ差も、野宿は回避

2013-07-22 19:44:43 | 血統予想

函館11R 函館2歳S
◎6.オールパーパス
○1.プラチナティアラ
▲15.クリスマス
△10.マイネルフォルス
×9.ファイトバック
注13.キタサンラブコール
◎はダイワメジャー×フレンチデピュティだからサンブルエミューズやガイヤースヴェルトと同じ組み合わせで、母ストラテジーはナスキロラトロの血を三つも持つのでダイワメジャーとの配合は合っている。体型は芝短距離で4勝した母に似ていて、体質はわりとナスキロ柔いのでベストは1400mだろうが、初戦の内容はこのメンバーでは威張れるし、追っての味もあるので、この牝系特有の揉まれ弱ささえ出なければ勝ち負けだろう。○は母父マイネルラヴが夏の洋芝1200mに強い血で、そのパワーを増幅した配合をしているし、やや体質は硬めで手先のパワーが強く、洋芝やダートでこそ狙いたいスプリンターといえる。初戦は外々を回らされるロスがあって度外視できるし、ハナに拘るタイプでもないから、時計や上がりのかかる決着なら好勝負になりそう。▲のスピードはここでも一番だろうが、一本気な逃げ先行が揃っただけに展開は楽ではなさそうだ。

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パドックを見たらキタサンラブコールはトモがユルユルでいかにも未完成、これじゃ先行すらできないだろうということで、馬券は◎→○▲△→○▲△×の3連単、あと◎→○△のワイドで勝負、岩田が3着を死守してくれれば何とかなったんですが、まあコメントどおり力は出し切っての4着でした

マイネルフォルスはちょっと筋肉の質はガテン系ですが馬っぷりはここに入っても見劣らず、連闘ですがむしろ使って上向いたかというぐらいの気配で、しかしレースではスタート後に寄られ、そこから終始外を回らされ、おまけに4角では大外に振られてと、かなりのロスが重なってしまい、「あれで最後きてるんやから、このメンバーでも5本の指には入るよ…」と慰めながら帰路に

各馬の血統解説については、「血統クリニック」を再掲しましたのでそちらを読んでください(あとプラチナティアラについては下記「プリサイスエンドの名牝系と…」のエントリも参照してください)

というわけでもう店じまいかという雰囲気でしたが、せっかくやから福島の最終もやって帰ろうかということで、小回りダ1700mなので「父中距離×母(母父)マイラー」の配合形で有力そうなトミケンユークアイシュガーヒルコスモシャンハイをまずピック、そこから母父アフリート魂で揉まれない外枠がプラスと思われるトミケンユークアイと、パドックでデキがよく見えたコスモシャンハイを1着に固定して組んだら、買った本人が驚くほどの完ぺきな当たり、これで野宿しないで済みました(・∀・)



所要時間3分ヤケクソ一発逆転狙い血統予想でも、当たるときは当たるもんです

宿は五稜郭にとったので、荷物を置いたあと腹ごなしに近所をブラブラしていたら、5時半ぐらいから地元民っぽい客がひっきりなしにのれんをくぐっていく居酒屋が目にとまり、ちょっとピンときたので入ってみたらこれが大当たり



居酒屋「気腹志」、外見はごくふつうの焼き鳥屋という雰囲気なんですが、刺身も焼きも魚介がハイレベルで、ホタテのヒモなんか絶品で甲殻類&貝類アレルギーのはずのオバチャンが美味い美味いと食らってました
旅先で食いもの屋で迷ったら、とにかく観光客でなく地元民で賑わってる店に入る、これ鉄則やん(・∀・)

今日のランチはまたも来訪「五島軒」、私は前夜の酒が残り気味であんまり絶好調じゃなかったので、「鹿肉のカレー」を軽くいっときました



前にも書きましたが、ここんちのカレーは家カレーの最高峰やと思います(ほんまに普通のカレーなんですが完成度が高すぎる)

プリサイスエンドの名牝系と、Shy Dancer≒Better Selfの米血パワー
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/d402ff0cd050b9b2d68515f97f7178e2

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血統クリニック~函館2歳S

2013-07-22 19:35:13 | 血統予想

「競馬総合チャンネル」では「血統クリニック」と題して、メインレースの出走予定馬の血統解説をしています(毎週木曜更新)
函館2歳Sはこんな感じです

◆ダイワメジャーの好配合馬
オールパーパスはダイワメジャー×フレンチデピュティだからサンブルエミューズやガイヤースヴェルトと同じ組み合わせ。母ストラテジーはフレンチデピュティ、Miswaki、Seattle Slewとナスキロラトロの血を三つも持つのでダイワメジャーとの配合は合っている。体型は芝短距離で4勝した母に似ていて、体質はわりとナスキロ柔いのでベストは1400mか。初戦の内容はこのメンバーでは威張れるし、追っての味もあるので、この牝系特有の揉まれ弱ささえ出なければ勝ち負けだろう。

◆洋芝向きのパワー型
プラチナティアラの母母ナナヨーストームは忘れな草に勝ち現フローラS2着、その全妹ナナヨーウイングはオークス2着でマーチSのナナヨーヒマワリの母。母ナナヨーティアラはマイネルラヴ産駒らしいスプリンターだった。そこにプリサイスエンドが配されてMr.Prospector4×4となったが、Man o'War系やLa Troienne系のパワーの血が張り巡らされていて、ちょっと体質は硬めで手先のパワーが強く、いかにも夏の洋芝に向いたパワースプリンターだ。初戦は外々を回らされるロスがあったし、ハナに拘るタイプでもないから、時計のかかる決着ならば好勝負になりそう。

◆黄金配合のローレルゲレイロ全弟
キタサンラブコールはローレルゲレイロの全弟で、ナスキロラトロとTom Foolのクロスを重ねた“キングヘイロー黄金配合”。まだ走りに集中していない感じで、牝系特有のトモの緩さもあってフワフワ走っていて、着差以上に余裕のある勝ちっぷりではあった。将来性ならこれかもしれないが、完成度という点では一歩譲るか。

バゴはNashwan産駒の凱旋門賞馬だが、Tom Rolfeの血を引くのでパワーで短距離を突進する仔も出す。クリスマスはRibotのクロスもあるのでTom Rolfeで突進するスプリンターに出たと考えられ、やはりRibotのクロスを持つサカジロロイヤルのようなイメージでいいだろう。Halo≒Cannonade5×4・4で手先も軽いが、追っての味や叩いた上積みでは上記馬に譲るか。道悪は鬼かもしれない。

マイネルフォルスはシルクメビウスの3/4弟で、全兄タオはダート短距離で2勝。母チャンネルワンはNorthern Dancer3×4とBusanda≒Relic3×4・5で確実にパワーを伝える繁殖牝馬だ。自身はReluctant Guest≒マルゼンスキーのニアリークロス3×3で、ゴールドアリュール産駒でこの配合パターンもタケミカヅチやトウカイパラダイスなどが出て成功している。ダートや洋芝でパワーを発揮するスプリンターで、もう少し俊敏さがあればいいのだが、初戦で追ってしぶといところもみせたので印は回したい。

ファイトバックはオールアズワンの3/4弟で、父がネオユニヴァースからアドマイヤジャパンに替った。こちらはDanzigの血がむき出しになったかのようなスプリンター体型で、母からは洋芝向きのパワーを受け継ぎ、手堅い好位差しで大崩れはなさそうだ。

ファソンはHalo≒Red God4・5×4のスピードで一気に逃げ切り。ネオユニヴァースの近親で父母から粘り強い欧州血脈も受けているが、母がLe Fabuleux≒Worden3×6で自身はWild Risk4×4・7だから、カッとなりやすい気性で単調なところはあるかもしれない。

ビービーブレインはカノヤザクラの甥で、父も同じバクシンオーだから3/4同血の間柄。こちらは母父にBlushing Groom系アラジが入ったぶんカノヤザクラより体質は柔らかい。スピードは通用するが、これも母父からWild Risk3×4の激気性を受けているようで、ガーッと行ってしまうところはありそうだ。

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