栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ニックス(1)~リアルシャダイ×ロイヤルレジナと「母父1/4欧」

2013-07-26 13:55:23 | 配合論

通算7戦3勝、フラワーCとクイーンSに勝ち、桜花賞はアラホウトクの3着、オークスはコスモドリームの4着

フリートーク
がリアルシャダイ初年度産駒の稼ぎ頭となったのは配合的にも至極順当で、「リアルシャダイ×ロイヤルレジナ牝系」の組み合わせからはその後ムッシュシェクル=シクレノンシェリフ全兄弟が出たし、「リアルシャダイ×エルセンタウロ」の組み合わせからはダービー2着のリアルバースデーや阪急杯のジョーロアリングが出ました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1985103549/

リアルシャダイは父RobertoがRoyal Charger≒Nasrullah3×3、Sir Gallahad=Bull Dog4×4・6、Blue Larkspur4×4で、母父In RealityがWar Relic3×3ですから、ステイヤー種牡馬ではあったけれど血脈構成的には米血に偏っているので、血脈構成の1/2以上が欧血の牝馬との配合で大物を出しました

フリートークの場合は、RobertoとFleet NasrullahのところでNasrullahとBull DogとPeter PanとNorth Starのクロスになり、In RealityとSailorのところでWar Relic≒Eight Thirtyのニアリークロスになり、つまりリアルシャダイとロイヤルレジナの米血を増幅しているわけですが、一方で母父エルセンタウロはノー米血でFairway≒Sickle4×4とSon-in-Law5×4で、こういう血を母父に置いて「3/4米,1/4欧」としたこともポイントでした

ちなみにムッシュシェクル=シクレノンシェリフは母父ノーザンテーストを1/4異系とする「3/4米,1/4欧」、やってることはフリートークと同じで、リアルシャダイ×ノーザンテーストの教科書的配合ともいえます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988107349/

フリートークは娘を2頭しか残さなかったので、ダイナシュガーの分枝のような繁栄こそしていませんが、娘のシングライクトークは阪神牝馬S2着などオープンで活躍し、シングライクトークの娘シングライクバードも5勝してオープン入りしました

シングライクバードは父がシンボリクリスエスでRoberto3×4、Eight Thirty≒War Relic6×7・8・8となり、母父ノーザンテーストのLady Angela3×2を1/4異系となる「3/4米,1/4欧」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102278/

「リアルシャダイ×ロイヤルレジナ」のニックスを知るオールドファンならば、なるほどもう一周同じことをやったのね、と言いたくなる配合をしていたのでした

コメント (2)
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