栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

JDDザックリ予想

2013-07-10 15:42:44 | 血統予想

人気どおりですが◎クリソライトが勝つんじゃないですかね~
ゴールドアリュール×エルコンドルパサーでNureyev≒Sadler's Wells3×4・5
エルコンドルパサーは母父に入ると「牝馬には小回り向きの小脚」「牡馬には長いところ向きの持続力」を主に伝えるというのが自説で、それはようするにForliやFair Trialの二面性であり、全きょうだいでもSadler's WellsとFairy Kingが出たような二面性でもあるわけです
だから母父エルコンの牡馬といえば、サムソンズプライド、トミケンアルドール、ラヴィンライフ、ジャイアントリープ、だいたいこのあたりのイメージで、アイムユアーズやラブフールやサクラディソールなんかが札幌1800mをシャカシャカ捲ってくるような脚はなくて、サドラー的中距離馬が12.0-12.0でバテずにジリジリジリジリ上がってくるというイメージ
しかも母はアロンダイトの全妹でSeattle SlewとRivermanを通じるナスキロラトロのクロス(自身はそれをShoshanna≒Riverman5×3で継続)、重厚かつ柔らかみのあるストライドは“砂のメイショウサムソン”というイメージで書いてきたし、距離延長も大井も間違いなくプラス、そしてこういうズブい馬を動かすことに関しては、ウチパクは最も信用できる乗り役の一人

エーシンゴールドはMedaglia d'Oroの産駒なのでなかなか機動力もあって、El Pradoってのは私に言わせればサドラーというよりTom Foolですから、El Pradoの母がAttica≒Tom Fool2×2ですから、エーシンメンフィス、メダリアビート、マチカネリュウセイ、ウォークラウン、ケイアイダイオウ、小回りの3~4角で「行くぞ!」と言われたら「ハイな!」と反応できるやつなのですよ
母はTapitの全妹という良血でもありますが、この母系のイメージほど東京と中京で大喜びのA.P.Indyという感じでもなくて、わりとTom FoolとDamascusが元気よく捲ってる感じで、京都より阪神で強いのも機動力とパワーに長けているからではないか…という気もするんですよね~(あと父の母母にあるSunday Evening3×4と母の母にあるIn Reality4×3のエフェクトも考慮する必要がある)
とすると、京都1800mでねじ伏せられたのを大井外2000mで逆転できるかとなると、クリソライトに鞍上強化というプラス面があるだけにちょっと難しいんじゃないかと
距離は2000mでも全然OKなので○は譲れないですけどね~

チャーリーブレイヴは母父Carson City(メイショウレガーロやエイシンロンバードなどの母父)がスプリンターですが父Indian Charlieは中距離馬だし、自身は緩い相似配合ですからマイラーというよりは1800mあたりを先行押し切りがベストのイメージで、好位で運べれば変わり身がありそう

ベストウォーリアはA.P.Indy系×Gone West系でMr.Prospector4×4、Secretariat4×5・5、配合どおりのナスキロ柔い体質で、園田でコパノリッキーにちぎられたのは小回りがあまり得意でないというのもあったと思うし、広いコースならば1800mでもやれる馬やと思ってるんですが、ま~でもGone Westがベースになってるマイラーっぽい体型なのは否定できず、たとえ性能が五分であっても2000mで◎○と五分の評価まではできないかと…

※血統表を見なおして人気どころについてササッと書いただけで、全馬について検討したわけではありませんので、直前になって買い目に他の馬を加えるかもです

コメント (13)
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改めて「キングヘイロー黄金配合」についてモガミヒメ牝系図を見ながら

2013-07-10 11:39:03 | 配合論

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを4頭更新しましたが、たまにはサンプル紹介ということで、キタサンラブコールのをブログにも掲載~

キタサンラブコール(牡 栗東・昆)
キングヘイロー×ビッグテンビー(テンビー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105395/
ローレルゲレイロとリキサンマックスとイントゥザブルーの全弟で、ゼフィランサスやキタサンイナズマの甥で、トキノフウジンのイトコ。これらの父は全てキングヘイローで、つまり「キングヘイロー×モガミヒメ」は中央出走7頭全てが勝ち上がりうち4頭が3勝以上をあげているという高確率。このニックスの秘密は、キングヘイローの母母Pound Foolishとモガミヒメの母モガミポイントがBuckpasserとナスキロが共通するからで、Pound FoolishはAttica≒Tom Fool2×3、Princequillo4×3、その母SqunaderがBusanda≒Better Self2×3。グッバイヘイローやキングヘイローが競走馬として繁殖として成功したのもこのPound Foolishの名血名配合によるところが大きく、だからそこにモガミヒメのような血をもってきてPound Foolishの血脈構成をニアリークロスするのが「キングヘイロー黄金配合」となったのも当然なのです。ちなみにゴウゴウキリシマ(シンザン記念)の母母マルゼンキールはボールドラッド×シルです。まだ走りに集中していない感じで着差以上に余裕がありましたが、快速スプリンターというよりはフワッと先行流れ込む1400m型という感じ。
A:芝ダ1200~1600m

グッバイヘイローやキングヘイローの配合においては、もちろんDrone≒Halo≒Sir Ivorもポイントなのですが、それもSquander~Pound Foolishの名血名配合の土台があってこそで、だからこのPound Foolishの「ナスキロ、Tom Fool、War AdmiralとLa Troienne」を、モガミポイントやSeattle SlewやCaerleonなどを使って増幅する「キングヘイロー黄金配合」が成功したわけです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a00877d/

 ┌Sir Gaylord(ナスキロ)
┌○
Pound Foolish
│┌Buckpasser
└△┌Princequillo
 └△

┌○┌Buckpasser
│└△┌Princequillo
│ └△
モガミポイント
│┌ボールドラッド(ナスキロ)
└△

・キングヘイロー×モガミヒメ一覧
モガミヒメ
├ビッグテンビー
│├ローレルゲレイロ…スプリンターズS、高松宮記念ほか
│├リキサンマックス…現役1勝、きさらぎ2着
│├イントゥザブルー…現役1勝
│└キタサンラブコール…現役1勝
├ラヴァーズレーン
│└トキノフウジン…現役5勝
ゼフィランサス…3勝
キタサンイナズマ…現役2勝

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