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花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
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いっぱいの主婦の日記です

エジプト紀行14・ルクソールへ(その1)

2010年12月10日 | エジプト紀行

人口104万人が住むエジプト南部最大の都市・ダムで有名な「アスワン」のホテルから眺めた朝焼けです。

私たちが泊まった「モーベンビック・アスワンリーゾートホテル」はナイル川に浮ぶエレファンティネ島に位置し
ナイルの景観が素晴らしい・・・

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ナイル川の対岸には、アガサ・クリスティーが滞在し「ナイル殺人事件」を執筆した部屋があるという
「オールド・カタラクト」ホテルの古い建物も見えています。

反対側の西岸に目をやると砂漠が迫っています。
夕日が美しいらしい・・・
マウスオンでご覧下さい

エジプトで泊まったホテルの中では1~2を争う素晴らしいホテルでした。

お部屋も広く明るくて・・・近代的なリゾートホテルでした♪
ホテル前の船着き場から船に乗り対岸へバスに乗り換えて、ナイル川沿いを北上♪

この日のスケジュールは、バスで途中二つの神殿を見学しながら
アスワンから「ルクソール」へ向います。

ガイドのモモちゃんが改めて「サバヘー(おはよう)」と挨拶をし、私たちも同じ言葉で返しました。
旅も5日目、ツァーの仲間30人もだいぶ打ち解けてきました。


ノンビリとバスの車窓からアスワン郊外の朝の風景を眺めていると、モモちゃんが
「屋根の上に柱や鉄骨が出ている未完成の家が多いのが分りますか?」
と問いかけてきました。
画像右手の2階が茶色の家がそうですね

「モスリム(イスラム教徒)は4人の奥さんを持つことができます。」

「ですから奥さん一人だと一階、二人目は2階、3人居ると三階建てとどんどん上に伸ばしていきます」
「そのための準備の柱や鉄骨が上に出ているのです。」
「2階建てのあの家は奥さん二人の家ですね」

「へぇ~、イスラムの国に生まれなくて良かったわ」と私たち女は思いますが・・・

昔から多くの男が戦死したので、その未亡人を救済するための意味もあるそうです。
でも・・・
戦争のない時代に甲斐性のある男が4人の妻を持ったら、一人の妻も持てない男がたくさん出るでしょうね~

ちなみにモモちゃんは3人の奥さんと6人の子供が居るそうです。
「奥さん同士は仲悪いよ」と苦笑いをしていました。^

アスワン郊外の朝の風景・・・車窓から見た一日の始まりです。
1時間でコムオンボの町に到着日本の昭和時代を感じます


「コム・オンボ神殿」

普通の神殿は建物の中央に通路が1本あるだけなのに、この神殿には通路が2本あります。
塔門の入り口や至聖所も二つに分かれている二重構造です。

モモちゃんの「暦の読み方」の講義が始まります世界最古の10進法の数字が使われた暦!
古代遺跡の廻廊を歩きます今尚残る柱には見事な彫刻が!

「コム・オンボ神殿」はホルス神とワニの神であるソベク神のために建てられた神殿です。

うっすらと色彩が残る「中庭の列柱」です

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他にも医療器具のレリーフなどが目を惹きますね。
この頃から今と変わらない「外科手術」が行われていた様子なども刻まれていました。
マウスオンのスライドショーでご覧下さい

non_nonさんのソースも2月には使えなくなりそうです。
今の内にたくさん使わせていただきますね。いつもありがとうございます


ナイルにつき出たオリンポスの丘の上にに建つ「コム・オンボ神殿」は
プトレマイオス時代に建てられ、ローマ皇帝アウグストゥスの時代に完成しました。

一見したところ、ギリシャのアクロポリスのような印象がありますね。


神殿が建つ丘を下っていくと、右手にナイル川が広がっていました。

アスワンからルクソールまで、バスで4時間のコースを、ノンビリ観光しながら
「豪華客船」で二泊三日で巡るナイルクルーズがたくさん出ています。
手前に接岸されているのがプールの付いたホテルのように大きな船でした。


         

乾燥したエジプトの画像のあとは、日本のお菓子「空也のもなか」をどうぞ・・・
渋い日本茶が合いそうですね。


OL時代の仲間からお土産に戴いた銀座のお菓子です。

父のところに持っていくと、ペロリと二つたいらげました。
母は全く食べられません

それでも抗生物質の点滴と、鼻からの高カロリー栄養の注入が効いたのか?
それとも母の底力か?

肺炎が良くなり、極度の貧血や栄養状態も改善され、母は危機的状況から脱しました。
問いかけると反応があります。

医師とは「延命治療はしない」と最初に申し合わせましたが、
気がついたら鼻からチューブが挿入されていました。(これって延命措置ではないのかしら?)

「鼻からだと病院でしか注入できないけど、胃ロウにすれば受け入れ施設も広がる」
と医師は言います。

このまま見殺しにするのも忍びなく、さりとて寝たきりで生き延びるのも酷なようなと
迷いますが・・・
父の待つ施設は「鼻からも胃からも、直接食物を注入しなければならない患者」は受け入れてくれませんので、
いずれにしろ次の受け入れ先を早急に探さなくてはなりません

お正月を前に、叉別の悩みに頭を抱えていますよ。

これからの老人は「自分の最後はどうあるべきか」を、
頭がハッキリしている内に、子供や兄弟に示しておく必要がありますね。




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エジプト紀行 (山小屋)
2010-12-11 04:57:13
エジプトにはまだ行ったことがありません。
いずれ山歩きができなくなったら、行ってみたいと
思っています。
かなり歴史を勉強して行かなければならないようです。
だいぶ前に行った仲間がいます。
数日でお腹を壊したそうです。
やはり水がいけなかったのでしょうか?
その点、北欧はホテルの水道水が飲めました。
1度もミネラルウォーターを買わずに済みました。

お母さん、自然のままにしてあげたほうがよいかも
知れません。
私も母親の時、医者そのようにお願いしました。
もうすぐ今年も終わりです。
慌しいでしょうが、気持だけでも穏やかに持ってください。
返信する
エジプト旅行 (おみや)
2010-12-11 09:00:48
お早うございます。
エジプト旅行記楽しく読ませていただきました。色々な経験があって羨ましいです。

お母さん予断は許されませんが、これから先も大変ですね。お父様は少しお元気になられた用でよかったですね。
お母様、なるようにお任せして見ては如何でしょうか。
年末のお忙しい時期、くれぐれもご自愛くださいね。
返信する
☆山小屋さんへ (naoママ)
2010-12-11 23:34:30
日本人にはエジプトの水が合わないのか?
それとも食事が合わないのか?
お腹を壊す人が続出する話はよく聞きます。
ですから私たちも、生野菜とカットフルーツはすべてパスでした。

北欧と違って暑いエジプト・・・
その自然環境や衛生環境も、日本人には影響があるのでしょうね。

観光バスはトイレつきでしたから、万が一の時には心強かったですが・・・
私たちのツァーの方々は殆んどが大丈夫でしたよ。

母の事では今日も弟と話し合いました。
子供としては兎に角、苦しい思いだけはさせたくありません。

医師の言うようにその場その場で様子を見て、対応していくしかないですね。

返信する
☆おみやさんへ (naoママ)
2010-12-11 23:50:58
エジプト旅行以後の、両親の騒ぎを思うと、あの時行っておいて良かった!と、つくづく思いますね。
この5000年も前に栄えた文明に驚かされ、現代のエジプトにカルチャーショックを受ける旅でもありましたが・・・

一年前の母はふっくらとしていて、父の90歳のお祝いに私が持って行ったお寿司を美味しそうに食べる母でした。

あまりに急な衰えに、私も弟も唖然とするばかり・・・
今日は看護婦さんに色々聞いて、鼻からのチューブも限界があり、患者には煩わしいものだし、胃ろうが一番本人には楽ですよと言われました。
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おはようございます (風のたより)
2010-12-12 09:26:10
お母様ご心配ですね。
やっぱり人間は元気なうちにいきたい所へ行き食べたい物を食べやりたいことをやり、、、、
などと思ってしまいますね。
主人を亡くしてから尚いっそう思います。

エジプトいつか主人と行こうと話していた
旅行でしたが果たせぬままで終わりました。
今度はいつか娘とと思っています。
返信する
エジプトルクソール (ころん)
2010-12-12 19:13:53
naoママさまこんばんは。
細かく撮影されて、説明もしっかりお聞きになって。
懐かしく思い出し楽しませていただきました。
エジプト街の衛生状態には驚きでした。

お母様 楽にが一番でしょうね。
看護で苦しそうな鼻からのチューブは見てて悲しいものでしょう。
みんな通らなければならない道ですが、
良い方向が見つかるといいですね。
お大事になさってくださいませ。
返信する
☆風のたよりさんへ (naoママ)
2010-12-12 21:17:07
両親を見ていると老いは待ったなしにやってくる・・・
やりたい事は先延ばしせずにやっておく事が大事ですね。
母は、車椅子になった頃、「長崎に行きたかった」とつぶやいていました。
あの時、無理して連れて行けば行けたのにと悔やんでいます。

そんな母親を見ていますから、私も「動けるのは今の内」とつくづく思っていますよ。
このエジプト旅行も、仲間の一人が行けなくなって、10ヶ月先に延ばそうという話も出ましたが・・・
高齢の親が居ると、たかが10ヶ月、されど10ヶ月で、状況が全く変わってしまいました。
この2週間は銀座に出るだけでもヒヤヒヤものでしたよ。

風のたよりさんもいつかお嬢さんとエジプト旅行を実現してくださいね。
返信する
☆ころんさんへ (naoママ)
2010-12-12 21:24:57
エジプトに行ってからもう11ヶ月が過ぎました。
細かい事は忘れてしまい、写真とメモだけが便りです。
でもガイドさんのお話は妙に覚えていて、エジプト紀行も回り道のお話しが多くてなかなか進みません

ゴミだらけのエジプトの街はカルチャーショックでしたが、このアスワンはカイロよりも綺麗でした。

母の姿を見るたび、自分の老後を考えます。
とにかく苦しい思いはさせたくない・・・
それが一番の願いですね。
返信する
Unknown (夢路)
2010-12-12 22:40:02
naoママさん、こんばんわ。
ここずっと富士山きれいに見えますね。
多摩川土手からも早朝ウォーキングで見ることができます。
富士山が見れると、今日も1日頑張ろうというきになりますね。

モモちゃんって男性だったのですね。私女性かと思っていました。
それにしても一夫多妻だなんて、女性より男性がかわいそうです(苦笑)
マメでないと務まりませんね(笑)わが夫なんて日本人で良かったって言うでしょうね(これまた笑)

お正月を前にご両親のことでいろいろご心労がありますね。
やりたいことは先延ばしせず、やっておくことが大切!
私もそう思います。
決して悲観的になってはいけませんが、
常に今日しかないというつもりで毎日精いっぱい暮らしていきたいですね。
お母様、どうぞお大事に!
返信する
☆夢路さんへ (naoママ)
2010-12-13 00:13:09
モハンメドさんを略して「モモちゃん」です。
最初に会った空港からのバスの中で彼からそう呼んで下さいと挨拶されました。
カイロ大學を卒業してから、2年間日本の明治大學に留学したそうです。

観光立国のエジプトではガイドさんはエリートなんでしょうね。
ほとんどが男性でした。

モモちゃんは今まで参加した海外ツァーの中ではピカイチのガイドさんでした。
確かに3人の奥さんを養うのは大変そうでしたね。
私たちも含めてオバ様たちは同情して、せっせとモモちゃんの勧めるお土産を買ったりしましたよ(苦笑い)
奥様の手の平の上で転がされている日本の男性の方が楽かも・・・

親を見ていると、老いは突然やってきます。
「今を悔いなく生きる!」ことの大事さがわかってきますね。


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