花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

花の百名山・「角田山」と「弥彦山」(その3)

2013年04月27日 | 山シリーズ
ゴールデンウィークに合わせた様に、我が家の「クレマチス」が咲き出しました。
今年は少々くすんだ色合いです。

4月には何度か爆弾低気圧の通過・・・
寒暖の差も激しいお天気が影響しているのでしょうか?


GW初日の今日は朝から富士山がスッキリと綺麗に見えていました

山登りに誘われていましたが、4月は行事が重なり、流石に疲れて今回はパスしました。

快晴の空を見上げて「行けばよかったかしら・・・」と少し後悔しましたが
でももう無理は禁物ですね。

4月10日・岩室温泉のホテルから「角田山」へ
ツァー2日目、恐れていた「喘息」も出ず、ぐっすりと眠って朝5時過ぎに目覚めましました。
湯疲れすると困るので、朝風呂はやめてホテルの庭を散歩しました。


この日の天気予報、降水確率は70%、朝から時雨れていました。
個人での登山なら当然中止ですが・・・


新潟県地方は梅が丁度満開で、桜はチラホラ咲きだした所のようです。

エネルギー補給のため、ビュッフェスタイルの朝食はしっかりとお代わりしましたよ。

登山後は又このホテルに戻ってくるので、使わない荷物は広間にまとめて置き
8時に、ホテルのバスで登山口まで送ってもらいました。
{1年前の高速ツァーバスの関越道事故以来、運転手の1日の勤務は
9時間以内と決められたそうで、それでホテルのバスをお願いしたとか)


新花の百名山「角田山」登山
バスで20分「浦浜コース」の登山口で下車すると、突然激しくアラレが降ってきました
26人のうちの7人が慌ててバスに戻り、登山を断念

ご主人の転勤で、結婚後4年間新潟市に住んだ経験のあるYさんが
「アラレは長くは続かないはずよ」と呟きました。


私は一眼レフカメラをしっかりとビニールの袋に包んで、ザックの中に入れましたから
最初の休憩までの、登り50分間の写真はありません。

前日登った「弥彦山」と同じ様に、ここもショウジョウバカマが混じった
カタクリロードが続いていましたが、お天気の悪い日のカタクリはお花が開きません。

角田山でもアブラチャンが見られました。ネコヤナギならぬキツネヤナギだそうです。



登りだして1時間ちょっとで「五ヶ峠コース」と合流し更に「灯台コース」と合流すると頂上ももうすぐです。


弥彦山から連なる「弥彦山脈」の中では一番北に位置する「角田山」
弥彦山脈の一連の山々と共に「佐渡弥彦国定公園」の一角をなしています。

登山口は全部で七箇所。子供や年配者も比較的簡単に登れるので登山者は多く
近郊の小学校の遠足や登山にもしばしば利用されています。(ウィキペディアより)


10時10分過ぎに標高481,7mの頂上に到着しました。

山頂は草木が生い茂っており、広々としていて、春には雪割草やカタクリ等、
夏にはスカシユリ、サラシナショウマ等の花が楽しめます。

「新花の百名山」の著者田中澄江さんは、この角田山を「スカシユリ」で推薦していますが
私は「ユキワリソウ」で有名な山として憧れていました。


頂上で15分間休憩をしてから、下山です。
青空が見えてきました。


「カタクリは花が咲くまで7~8年かかります」
「昔は片栗粉の原料として使われていましたが、今はジャガイモが主になりました」
ガイドさんが説明している最中に、またまたアラレが降ってきました。


白いカタクリは珍しいとか・・・
1万本に一本の割でしか咲かないらしい

ようやく雪割草(オオミスミソウ)の群落が・・・でもやはり最盛期はとうに過ぎた感じで残念です


やがて目の前に海が見えてきました。


日本海が広がっていました。
「佐渡ヶ島」がうっすらと見えたような・・・


ここから海に向かって、急降下が始まります。


迎えのバスが待つ、あの角田岬灯台の下の海抜ゼロメートルまで下ります。


モチロン、二つのコブのような山を登り返して行きます。
海から吹きつける風が強くて一瞬よろけました

そんな足元にも「雪割草」(オオミスミソウ)健気に咲いていました




灯台の右下に、角田浜海水浴場と大駐車場が見えてきました。


灯台から振り返って見ると、右奥に登ってきた「角田山」が見えていました。


更に手すりにつかまりながら、用心深く海まで下ります。

「角田山」で特に印象に残ったのは
海にドボンと転がり落ちるような下りと、突然急変するお天気ですね。

12時過ぎに全員無事にバスの待つ駐車場に下りましたが、雨具を脱ぎ登山靴の泥を落とすのに時間がかかり
1時からのホテルでの昼食の予定が30分延びましたが・・・

温泉に浸かって汗を流してから食べた「親子丼」がとても美味でした


お土産は新潟名物の「味噌漬」と、たくさん試飲して決めた日本酒です。

午後2時半に、着物姿の従業員さんに見送られホテルを出発して帰途に着きました。
バスは順調に走り19時20分に町田に到着、ここで下車のYさんとお別れです。

出発してしばらくすると添乗員さんの携帯に
「ザックを間違えて町田で降りてしまった」という電話が入り大騒ぎとなりました。

「戻るわけには行かないので、横浜まで電車に乗って届けてください」と添乗員さんは指示し
「お土産物を間違える人は多いけど、ザックは初めてよ」と・・・

頭上の網棚に置いた同じブルーのザックを間違えたらしい
「デザインが全然違うのに何故」と、後ろの席の女性にザックを持っていかれたおじ様が
首を傾げていました。

20時15分横浜駅着、ザックを間違えた女性はまだ現れません。

片道6時間弱のバスの乗車で、腰が重くなりましたが・・・
山野草がたくさん咲いていた「弥彦山と角田山登山」、
素晴らしい思い出が残りました。

長々と記した「山行記」にお付き合いいただき、有難うございました





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花の百名山・「角田山」と「弥彦山」(その2)

2013年04月22日 | 山シリーズ
前回(その1)をUPしたときは「春爛漫の暖かい日和」と記しましたが
この3~4日は冬に逆戻りしたような寒さが続いています。

ニュースの画面では、東北地方の満開の桜の花びらに白い雪が舞い降りていました
春の花々が咲き乱れていた越後の山にも雪が降ったでしょうか?

4月9日・「弥彦山」五合目からようやく頂上へ

お天気にも恵まれた「弥彦山登山」を思い出すたびに、
登山道の脇に咲き乱れていた可憐な「カタクリ」の姿が浮かびます



弥彦神社から歩き出して1時間半、ようやく尾根に出ました。

黄色いマンサクの花と、白いタムシバが目に付きます。
ガイドさんが立ち止まり、コブシとタムシバの違いを説明してくれました。

「コブシにはお花の下に一枚の葉っぱが必ず着いていますが、タムシバにはありません」

ガクだけで葉っぱがないのでタムシバです。オオイワカガミの葉っぱがあちこち見られます


この日の天気予報は「晴れのち雨」、午後3時近くなり、少し曇ってきました。


登山道はまだまだ続きます。


ガイドさんが道端に置いてあったペットボトルを拾い上げ、再び説明が始まりました。
「これは何でしょう?、ゴミではありません」
「これから初夏にかけて、この中に蜜を溶かした水を入れて枝に掛けておきます」
ススメバチを引き寄せて駆除する優れものです」

事故がないようにと、登山道は多くの人々によって守られているのですね。

午後3時10分、ようやく5合目に到着です添乗員さんが「少し急ぎましょう」と巻きを入れました。


「この山は2時間で登り、帰路はロープウェーを使います」
「ホテルのある岩室温泉もすぐ近くですので、今夜の夕食は6時としました」

出発時に説明していた添乗員さんですが・・・
1時間半以上かかってまだ中間地点です


その後も登山道脇には次々と春の妖精たちが姿を現します。
この春高取山の下りでも咲いていた「シュンラン」


ユキワリソウ(オオミスミソウ)の群生も見られます

白いトキワイカリソウヒメカンスゲはボケました


ガイドさんはその後も熱心にお花の名前を説明してくれて、カメラを向ける時間も取れましたが
カメラの設定をスポット撮影にしてしまい、ピントを合わせた一輪以外はボケました


「カタクリロード」はまだまだ続きます。


その中にたくさんの種類のスミレも混じっていました。


途中で視界が開けて、日本一の穀倉地帯「越後平野」が霞んで見えました。

カンアオイに良く似たウスバサイシンこちらの黄色いお花はナニワズ


説明されるたびにかがんだりしゃがんだりして撮影していたら、
私立ち上がったとたんにつまずいてしまった
前の階段に軽く手を突いたら、後ろのYさんが「カメラ大丈夫と・・・
少し衝撃が加わったかしら

「こんなに時間をかけて登ると、反対に疲れるんだよ」と、そばの殿方が呟きます。
お花好きの女性群は大満足でしたが、確かにそろそろ腰と膝がくたびれてきました。

私も登りはテンポ良く早めに進む方が好きですね。


ロープウェー駅を右に見て登っていくと9合目の分岐で、ようやく頂上の神社に向かう路に出ました。
すぐ下が日本海です。
晴れていれば正面に「佐渡島」が望めるはずなのですが・・・


やがて弥彦神社奥の宮の鳥居が見えてきました。


午後4時半近くにようやく634mの頂上に到着です。


東京スカイツリーと同じ高さの弥彦山の頂上には、大きなパラボラアンテナが建っています。
カメラを覗きながら「あのアンテナが邪魔だわ」と呟いたら
ガイドさんが「これこそ弥彦らしい風景なんですよ」と・・・

それから急いでロープウェー駅に向かい、新潟美人の初々しい研修中の新人スタッフさんに
見送られて、ロープウェーで下りました。

「岩室温泉」
この日の宿は弥彦神社からバスで10分のところにある岩室温泉「ほてる大橋・館の湯」

「北国街道・宿場町」と書かれた古い石塔が門の横に立っていました。
和服姿の従業員さんがズラリと頭を下げてのお出迎え
「トレッキングツァー」では珍しい風景です。


このホテル、新潟の友人に言わせると「一流どころ」なのだそうです。
汚れた登山靴をゴシゴシ洗ってから、スリッパに履き替えロビーに入りました。

「遅くなりましたので夕食時間は6時半に変更しました」とのことで
Yさんと大急ぎで、汗だけ流しに温泉に浸かりました。

露天風呂も風情があり、とても良い温泉でした椅子式の宴会場での夕食も豪華、が美味しい・・・


お隣に座った上大岡にお住まいのご夫妻との「山談議」も楽しいもので
「これからは100名低山巡りを楽しもう」と、意気投合いたしました

食後はYさんと2人でお土産を買ったりして、最後にもう一度ゆっくり温泉に入り
9時半には眠りにつきましたが、窓の外からは雨音が聞こえていました。


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花の百名山・「角田山」と「弥彦山」(その1)

2013年04月18日 | 山シリーズ
春爛漫の気持ちの良い日が続き、
例年ならGWに見頃となる我が家の庭の藤やモッコウバラが
あっという間に満開になりました。

住宅地を歩けば、ハナミズキやツツジ、ボタンまでが見頃です。
今年の春の花々は何もかもが早いので、追いかける身としては大忙し・・・

昨日行った「多摩森林科学園」の八重桜もほぼ終わっていて、私の春のお花の追っかけも一段落です。
例年なら20日過ぎに訪ねても充分観賞できたのですが・・・

季節はずれにならない内に、山仲間のYさんと行った新潟県の「弥彦山」と「角田山」
可憐な春の妖精たちを紹介したいと思います。

4月9日(火)「弥彦山」へ
横浜駅前を6時45分に出発し、町田に7時半に到着
ここでYさん他15名が合流し、合計26名がバスで一路新潟県の「弥彦山」を目指しました。


題して"越後の春を感じて!、日本海を望む越後2名山に登る”という
K旅行社のトレッキングツァーに参加しました。

お天気はまずまず、50人乗りの豪華バスの乗り心地もゆったりとしていてグ~

新しく通じた圏央道の「高尾山トンネル」を通り、
関越自動車道の「高坂サービスエリア」で休憩
ここで私は「おにぎり弁当」を購入し、バスの中で昼食です


浅間山がうっすらと見えていて、あれは榛名山?、こちらは赤城?
と言いながら、Yさんと車窓の風景を楽しんでいると、
やがて群馬県と新潟県の県境の長いトンネルに入ります。

その寸前で見えるのが「谷川連峰」
トマの耳・オキの耳と、猫の耳のような双耳峰の頂上ですぐ分かる「谷川岳」をパチリ


長い長い関越トンネルを抜けると、そこは雪国・・・
まだまだ春浅き白い世界が広がっていました。

八海山が望める小さな「塩沢・石打サービスエリア」で2度目の休憩を取り
三条・燕で高速道路を降りました。

そしてバスに乗ったまま、赤い大きな鳥居をくぐるとようやく「弥彦神社」に到着です。
時計を見ると午後1時半近くになっていました。


越後の人なら一度はお参りに行っている「弥彦神社」
天照大神の曾孫にあたる「天香山命(あめのかごやまのみこと)」を御祭神とする越後一宮です。

万葉の昔から「おやひこさま」の愛称でひろく人々の信仰を集め、
また神領地として時の朝廷や幕府、武将の手厚い庇護も受けてきました。

私も父の転勤先の新潟市に5年住んでいましたから、中学時代に家族で来ているはずですが・・・
今回現地で合流したガイドさんに案内されてお参りしましたが、すっかり忘れています。

(ネットよりお借りしました)
山姿の26人の団体がぞろぞろと行きましたので、神社内の写真は撮りませんでした。

詳しい「弥彦神社」のマップと画像はこちらをご覧ください。

弥彦神社から弥彦山頂上へ

本殿の左側を進んでいくと、いよいよ奥の宮の建つ頂上に向かう登山道になります。


弥彦山の標高は東京スカイツリーと同じ「634m
神社からの標高差623mを二時間半の予定で登ります。


添乗員さんがバスの中で配ってくれた手書きの地図ですが・・・
これは思っていた以上に登り甲斐がありますね。

私は「翌日の足慣らしの山」と簡単に考えていましたが


いきなりジグザクの急登が始まりました。

山登りの時は、ポケットに入る小さなコンデジカメラで、歩きながら写真を撮りますが
今回、そのコンデジを忘れてしまった

仕方なく、大きな一眼レフカメラを首からぶら下げて登りました。


登り口からたくさんのスミレのお出迎えです

前の人からの伝言で「大きなスミレはスミレサイシン」とのこと
これがそうかしら?

スミレに混じって白い「キクザキイチゲ」が・・・青い色は上の方の4合目付近で見られました


撮影ツァーではないので、カメラの設定の余裕などありません

ただガイドさんが立ち止まりながら丁寧に説明してくれるので、その時に撮影はできました。
ボケボケの写真が多くなりましたが、記録を残すために載せたいと思います。


登りだして、すぐに姿を見せたカタクリの花


頂上近くまで、登山道の脇にはこの春の妖精「カタクリ」が可愛い姿を見せていました。
その中に混じってたくさんの「ショウジョウバカマ」が優しく咲いています。

エンレイソウもあちこちに・・・優しい色合いのショウジョウバカマです


まさに「スプリング・エフェメラル」の世界が広がっていました


初めて見た「ミチノクエンゴサク」
綺麗なスカイブルーが忘れられません。

黄色いお花のアブラチャン、枝は薪にうって付け越のコバイモは新潟県産?




こちらも初めて写真に撮った「オウレン」です。
弥彦山がこんなにお花が豊富とはビックリしました
お天気も良かったし、季節も良かったのね



そして遂に出会えました
憧れの「雪割草」(オオミスミソウ)に


毎年Yさんと秋に「東北の山の紅葉」ツァーに参加していますが
そろそろ山活動の限界が見えてきた昨今

「元気に歩ける内に、お花や新緑の美しい春にも遠出をしましょう」と・・・
2人とも思い切って実行して、本当に良かったと思いました。





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春の聖峰・高取山・念仏山ハイキング(その2)

2013年04月13日 | 山シリーズ
速報!

大好きな「雪割草」(オオミスミソウ)に会いに、
山仲間のYさんとはるばる新潟県の「弥彦山」と「角田山」に行ってきました。

雪割草は残念ながらすでに終わりに近かったのですが・・・


どちらの山も全山「カタクリ」が咲き乱れていました


他にこのショウジョウバカマも多く、イカリソウやエンゴサクそしてエンレイソウ・オウレンなどの
スプリングエフェメラル(春の妖精たち)が出迎えてくれました。

この様子は次回のご紹介として、まずは丹沢前衛の「高取山」からのコース(その2)を
UPいたします。

          

3月17日(日)・「高取山から念仏山へ」
私たちの3月の山登りは伊勢原の里山歩きとしましたが
スタートから電車が人身事故でストップし、1時間15分も遅れてしまいました。


標高566mの高取山の頂上に立った時は、すでに12時半を回っていました。

ふもとの河津桜の所で出合った、30代とおぼしき男性も休んでいました。
彼は地元の伊勢原に住んでいるとか、休日ごとに里山歩きをしているらしい・・・

その男性に3人の記念写真を撮ってもらいました。頂上からは霞んだふもとの街が見えるだけ・・・


木々の先にはNNKの大きな無人の電波塔が建っています。

標識の横にはベンチが置かれていて、私はここでおむすびを一個お腹に入れました。

登山道は更に蓑毛を経て、大山まで伸びていますが
私たちは一休みしてから12時45分、鶴巻温泉に向かって途中までは同じ道を下ります。

里山とはいえ思ったより手ごわい山でした。
下りは特に転ばないように気を引き締めていきましょう。



階段を登ってきた道を左に分け、木の根っこだらけの登山道を下ります。
猟友会のおじさんが「気をつけろ」と言ったのはここのようですね。

中高年の山での転倒事故は圧倒的に下りが多い
私は細心の注意を払いました。


ようやく普通の登山道に出ました。
ヒノキの林でしょうか・・・?

花粉よけのマスクをして登り返すと・・・標高357mの念仏山の頂上に出ました。


高取山を出発して丁度1時間の行程でした。


足元には「ナツトウダイ」の花々が・・・


「あら、娘が通っていた大学が見えるわ」とKさんが叫びます。
ここからの眺めの方が、高取山よりも開けていて良く見えました。

ひと休みしてから、鶴巻温泉までの4kmちょっとを下ります。

鶴巻温泉へ

登山道が今までよりも広くなった感じです。
このコースは「野菊と信仰のみち」と呼ばれているらしい・・・


ここは昔から「大山詣」に使われていた路ですね。
猟友会のおじさんは「熊はいない」と言っていたけど


古い石仏群も見られます。


江戸時代には大山街道と呼ばれていたこともあるようです。


案内板の「高取山」の高の字が鷹になっていました。
我が家に近い三浦半島に「鷹取山」はありますが・・・

やがて弘法山からの登山道と合流しますここから1km登れば弘法山ですが・・・




4年前の4月初めに、Yさんと弘法山にお花見ハイキングに来て
ここを歩いています。

今回は弘法山には寄らずに、ひたすら鶴巻温泉を目指して下っていきました。


野生の春ランが道端に咲いていて、頭上には「山桜」がほころび
春の気配いっぱいの気持ちの良いコースでした。

「吾妻山」まで下ると東屋やベンチがしつらえてあります。そこでひと休み・・・
すると私の咳が止まらなくなりました
そしてKさんが珍しく「膝が痛い」と言い出しました

「簡単な里山歩き」とはいえ、もう歩き出して4時間にもなります。

3時半過ぎにようやく鶴巻温泉に到着し、公営の「弘法の湯」て汗を流しました。

翌日病院に行くと「アレルギー性喘息」との診断で、花粉症の薬と抗生物質を処方されました。
Kさんは膝痛が治るのに3週間かかったそうです。

同じ歳同士、体調の曲がり角でしょうか
無理が効かない年齢となりましたね。




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春の聖峰・高取山・念仏山ハイキング(その1)

2013年04月08日 | 山シリーズ

4月6日(土)の22時頃から、私の住む横浜も凄まじい雨となり、
TVでは河川の氾濫や土砂崩れなどの警戒警報が流れていました。

爆弾低気圧は各地に被害を及ぼしました。
近年の日本の気候の激しさには驚かされますね。

連続してやってきたこの暴風雨の中でも、我が家の庭の「二輪草」は健気に咲いています


水仙や花ズオウは終わりましたが、ツツジが色着き始め、藤の蕾も膨らんできました。
そしてこちらは小さくて地味な「アオキ」の花ですが、よく見ると可愛いですね。

          

桜に翻弄された2週間でした。

2月の「南房総の旅」の紹介も中途半端なまま
そして3月17日に行ったハイキングのUPもしていませんでした。

3年前のエジプト旅行も、2年前の九州旅行も途中で途絶えたままで気になっています
(完結する意志はあるのですか・・・)

まずは3月に山仲間3人で行った、丹沢の大山近くの里山ハイキングの模様から
UPしたいと思います。

3月17日(日)・「伊勢原駅から聖峰~高取山」へ
3月の山を決める時、KさんもYさんも超多忙な時期で疲れ気味とのこと・・・
私も今年は、花粉症がひどくて咳・クシャミ・涙目に悩まされていましたので
「簡単な山にしよう」となりました。

そしてYさんがガイドブックで見つけたという「聖峰から高取山」に決定です。
Yさんいわく「伊勢原の里山よ」とのことでした。


8時過ぎに、鎌倉に住むKさんと藤沢から小田急江ノ島線の急行に乗りましたが
出発してまもなく、電車は急ブレーキがかかり止まりました。

「ただいま線路内に人が立ち入りましたので停車します」
「勝手に電車から外には出ないででください」とのアナウスの後
電気が消えて、外には救急車やレスキュー隊の人々が駆けつけています

途中「お急ぎの方はお申し出ください」と車掌さんが回ってきて、
何人かが降りていきましたが、私は伊勢原で待つYさんに電話して
Kさんとおしゃべりをしながら電車内で待ちました。

私たちは結局1時間以上、電車内に閉じ込められていたことになります。

中ほどの車両の下にブルーシートが掛けられていましたから、
飛び込んだ方は助からなかったと想像はしていましたが
翌日のローカル版の新聞を見てヤハリと、、、
合掌です。


1時間以上も遅れて小田急「伊勢原駅」に到着し、
コーヒーを飲みながら待っていたYさんと合流・・・
もう午前中のバスはありません。

バスの終点の神戸(ごうど)から歩き出し、
相模国六社の一つ「三ノ宮日比田神社」を見ていく予定でしたがカットして、
タクシーで登山道のぎりぎりまで行ってもらいました。

車から降りると目の前に、満開の「河津桜」が咲いていました。

時計を見るとすでに11時を回っています。お腹も空きました。
「近場の里山にしていて良かったわね」と話しながら、
河津桜の横でおむすびを食べていると

猟友会の腕章をつけたおじ様がやってきて
「高取山の下りは危ないから気をつけな」と、アドバイスをしてくれました。
そして「大山のこちら側には熊はいないけど、イノシシはいるよ」と・・・


今回のコースはまず「聖峰」をめざし、そこから「高松山~念仏山」と歩き
最後は鶴巻温泉に出て、入浴して帰ってくる計画です。

早速、鹿よけの網をくぐります。春先に良く見られる「キブシ」の花が咲いていました。



今年初めてのタチツボスミレも見られます登山道には可愛いタンポポもあちこちに・・・



やがて登山道は男坂と女坂に分かれます。勿論私たちは九十九曲がりの男坂を登りました。




ここから山頂までの道はつづら折りになっていて、
時間にして約15分ほどの距離ですがけっこう登りがいがあります。


眼下に伊勢原市街が広がっていました。
蛇のようにくねっているのは「東名高速道路」でしょうか・・・

晴れてれば横浜ランドマークタワーや新宿副都心、江ノ島、伊豆大島、房総半島などが
見えるようですが、この日はあいにく春霞がかかっていました。


標高375メートルの頂上には「聖峰不動尊」が祭られています。
タクシーを降りてから40分足らずで登ってきました。

お参りしてから、次の「高取山」を目指します。


ベンチで食事中のファミリーから「大山まで行くの?」と、声を掛けられ
「高取山から鶴巻温泉に下ります」と返事をしてから出発しました。


「聖峰」から先は思った以上に急な登りでした。

登山道には黄色いサンシユが咲いていて真っ赤なヤブ椿に足を止めましたが・・・


息が切れそうな階段が続いていました。


このような階段を3時間くらい頑張れれば「アルプス登山」も大丈夫なんだけど
軟弱な私たちは30分でハァ~ハァ~ゼィ~ゼィ~


やっと尾根に出ました。


やがてパラボラアンテナが見えてきて、ひと登りすると高取山山頂(556m)でした。


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サクラ狂奏曲・・・

2013年04月05日 | 花シリーズ
爆弾低気圧が通り過ぎ、寒さの中で長く咲いていたソメイヨシノも終わりです。

翌日の4日はピカピカのお天気に恵まれて、青空が広がりましたが
連日友たちと桜の元でのお食事会が続き、流石に私も息切れ状態・・・

息子の幼稚園時代のママ友たちから、4日には井の頭公園のお花見に誘われていましたが、
体力気力共にナシで諦めました

3月30日(土)・鎌倉「古民家ミュージアム」

田園調布でのオフ会の翌日は北鎌倉に行きました。

駅を降りるとすぐに「円覚寺」の桜がお出迎えです。
まだ辛うじて鑑賞に堪えられました。


この日は染と織物をやっているご近所仲間のK子さんの、展示会に行くのが目的です。
仲間同士誘い合って3人で出かけました。

会場は北鎌倉の駅から歩いて2~3分の「古民家ミュージアム」
(下の画像は3年前に撮ったものです)


K子さんのグループは3年前の春にも、ここのギャラリーで展示即売会を開いています。
その時は「古陶磁美術館」という名前の建物でしたが、名称が変わったらしい・・・


築100年以上の古民家に、今の時期は日本最古の雛人形をはじめ、
江戸時代のお雛さまや御所人形などが展示されています。

そして前回と同じ様に色鮮やかな吊るし飾りが百点・・・
ただし今年は撮影禁止でした

中の様子はK子さんとお仲間の作品ともども前回のこちらをご覧ください。

中庭の花々も前回と同じ様に咲いていました。

3月にもう石楠花が咲いているこちらは優雅なあけぼの色のボケ

中庭だから暖かいのでしょうか?三つ葉ツツジも・・・こちらはバイモ、腰をかがめて下から撮りました。


温暖な地に相応しい春のお花が咲いていましたが、
この日は前日のオフ会とは打って変わった寒い日で、セーターを着てきたものの
春のコートでは震えました。

K子さんを交えて和食のランチを楽しんだ後は、3人で近くの東慶寺に寄りましたが
まだお花も少なく、今にも降り出しそうなお天気に満足な画像は撮れませんでした


今回私はK子さんが染めた、絞り模様の入った春らしいブルーの大判の絹のストールを購入・・・
真ん中が以前に買い求めたサーモンピンクのストールです。

そして右端が1年半前に購入した、草木染の絹糸でK子さんが織ったもの・・・
彼女の事も、前回の展示会の記事で紹介していますのでご覧ください。

3月31日(日)・「目黒雅叙園」
そしてその次の日は、OL時代の同期4人でのお花見&お食事会で
目黒雅叙園に集合です。


この10日前にブログ仲間の山小屋さんに誘われて、この前を歩いて目黒川の桜を見たばかり・・・
萌黄色の若葉がいっそう伸びて、鮮やかになっていますね。


ロビーではボケとレンギョウの大きな生け花がお出迎え


壁には日本的な作品が並びます。
外国の団体さんが多いホテルのようでした。

こちらはナント!優雅なトイレの天井です広くて雅な雰囲気の洗面所にビックリ


いやはや驚くことばかり・・・


お食事は地中海フェアーと銘打ったランチブッフェ
赤ワインで乾杯し、食べて喋って大忙し・・・

歳をとった親を抱えての苦労話から、OL時代の失敗談に
お腹を抱えて笑ったりと、時間は瞬く間に過ぎていきます。


2Fに上がり、吹き抜けの空間から望んだ茅葺屋根の和食処と日本庭園
その奥が戸外の中庭となっています。

この目黒雅叙園は日本初の結婚式場としてスタートしたらしい・・・

休日のこの日も披露宴に参加の着物姿の方々が大勢いましたし
ダンス競技会も開催されていて、派手なドレス姿のオバ様方を見ているだけでも楽しかったけど

マンプクリンのお腹を抱えてソファに座った私たちは、
やはり20代の頃に戻ってのお喋りが中心でした。


外のお庭に出てみました。
滝が流れて、新緑がまぶしいくらい


池には鯉がたくさんいて、皆で人面魚を探しました。
中に一人「人面魚って?」という仲間もいて、またまた爆笑です

4人とも学校を出てすぐに東京丸の内のさる企業に就職し、同じ部所に配属された同期たち・・・
私の場合は20歳から結婚するまでの、およそ4年間を共に働いた青春時代の仲間です。

私たちは石油会社に入社したのに、配属された先は本社直属の「美術館」
今考えると浮世離れした、とても恵まれた職場だったと思います。


滝の裏側に行ってみました。

この日は前日の鎌倉以上に寒い、冬のようなお天気でした。
私もしっかりダウンを着ていきましたよ。


10日前に見た目黒川の桜は咲きだしたばかりでしたが
この日はご覧の通り、最後の散り際の桜が残っていましたね。

あまりの寒さにズルをして、目黒雅叙園の廊下の窓からの観賞でした

目黒駅に戻ってもまだまだ語り足りなくて、最後は駅近くのカフェで
5時過ぎまでお喋りを楽しみました。

そして4月3日は横浜三渓園で高校時代のお花見同窓会の予定でしたが、
当日の爆弾低気圧襲来でお花見は中止となり、ほっと一息・・・

夜の中華街でのお食事会だけ参加しましたが、この模様はいずれ又のUPといたします。

こうして私の2週間に渡る、桜狂奏曲は終わりました。







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