花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

紅葉の奥利根ゆけむり街道2・「一ノ倉沢」と「宝川温泉」

2010年10月26日 | ドライブ
谷川ロープウェー駅の先の、ブナやカエデに囲まれた狭い舗装道路を車で行くと、
突然現れる「一ノ倉沢」のスケールの大きさに驚かされます。


「うわぁ~凄い迫力
この「一ノ倉沢」を見上げるたびに必ず出る歓声です。

大岩壁は稜線までの標高差が約1000mあり、見る者を圧倒するように迫ってきます。

この日はガスがかかり上の方が見えませんでしたが、
それでも思わず「わぁ~!凄い!」と叫んでしまいました。


「日本百名山」の作者・深田久弥はこう記しています。

”こんな手近に、こんな見事な岩壁がある以上、
岩登りが好きな連中がここに集まるのも無理はない。
そして「谷川岳」の遭難の大半はこの岩壁であった。”
と・・・

ここがまさに「魔の山」と言われる所以なのですね。


この日は高校生の団体がにぎやかなので、遠くからの撮影でガマンしました。

私たちは4年前の11月2日、今回と同じ様に「谷川岳」登山をガスで断念し、この「一の倉沢」に来ています。

あの時は最後の紅葉が楽しめて、その紅葉越しに「一ノ倉沢」の写真を撮りましたが、
やはり上部にガスがかかっていました。

太平洋側と日本海側との間に立ちふさがっている国境の山は、
異質の風がぶつかり合うため、、お天気が中々安定しないのでしょうね。



今年の10月21日の「一ノ倉沢」の紅葉はこの程度でした。

太陽が照っていればもっと鮮やかに見えたでしょうにと、ちょっと残念です。


新潟県と群馬県の県境にある「清水峠」は、古くから交易の要衝でした。
明治中期に開通した「清水峠越え新道」と呼ばれた旧国道の群馬県側は、
今ではマチガ沢や一ノ倉沢、幽ノ沢など、谷川岳東面の大岩壁を間近に見ながらトラパースしていく
散策路になっています。

シーズン中の土日は交通規制があって車は入れませんが、平日は一ノ倉沢の駐車場まで車で行けるのです。


「谷川ロープウェー・土合口駅」から一ノ倉沢まで歩くと丁度1時間です。
ここから更に未舗装の林道をたどれば、20分で明るく開けた「幽ノ沢」に出ます。
その先の分岐から湯檜曽川沿いの新道で土合まで戻る歩いて3時間のハイキングが楽しめます。

「谷川岳」に登らなければ、ここをハイキングするのも良いかなぁ~と思っていましたが
(実際に歩いているグループが何組か見られ、ツァーらしき団体もいましたね)
「車が通る道を歩くのは好みでない!」という主人の返事もあり、
車で行った私たちです


「一の倉沢」も晴れていればこのように見えるのですが・・・
雨もパラついて来たので、来た道を戻りました。

今回は紅葉にも早かったので、車の中からこの旧道の写真は撮りませんでしたが、
4年前に行った時の画像がありますので載せたいと思いますます


2006年の11月2日、紅葉がそろそろ終りの頃でしたが、今年は一週間遅れていると聞きました。
文化の日頃には丁度良い紅葉の中を歩けるかもしれませんね。

「宝川温泉」
さて・・・
山を歩かなかった私たちは、このまま予約している宿に行くのは早すぎるので
日本一の露天風呂で有名な「宝川温泉」で汗を流していく事にしました


宝川沿いに4つの大露天風呂が楽しめる野生的な「宝川温泉・汪泉閣」の日帰り入浴料は一人1500円

紅葉の季節の休日は駐車場に入るだけでも行列が出来ると聞いていますが
この日は小雨模様のウィークデーでしたので、すぐに車は停められました。

中は撮影禁止ですから詳しい画像と情報はこちらの「宝川温泉・汪泉閣」のオフィシャルサイトをご覧下さい。

とにかく露天風呂の規模の大きさには圧倒されます


こちらが今年の10月25日の「宝川温泉」の紅葉の様子です。(画像はネットよりお借りしました)
まだ少し早いようですね。

25年前のお正月に、新潟の中学時代の友人から突然がかかってきました。
「今年は宝川温泉で集まりましょう。紅葉が見頃の10月25日に予約を入れたから」と・・・
「宿泊費は一人35000円」と・・・

あの頃の日本は高度成長期で、右肩上がりのインフレ状態。
ひたすらバブルに向っている時代でどこも商売は強気、温泉の予約を入れるのも一苦労でした

その後ご近所仲間の三夫婦で日帰り温泉巡りをし、雪の中を箕の笠かぶって浸かった事もありました
夫たちが出た後、女三人でバスタオルを巻いて「団子三姉妹」(その頃流行っていた歌)のようにくっついて
川沿いの混浴の「摩訶の湯」にトライ・・・
忘れられない思い出です。


同じくこの10月25日の「宝川温泉」の様子です(こちらもネットよりお借りしました)

今回私たちが行った時、女性専用の「摩那の湯」が一時まで清掃中ということで
「子宝の湯」が女性専用になっていました。
でも1時までは残り15分しかなくて、誰もいないのです。

「30分延長するからゆっくり入って下さい」と係りのおじさんに言われて入りましたが、
橋の向こう側の入り口で、短いタオルを前にあてただけの外人男性二人がウロウロ
落着いて入ってはいられませんでした

その後ようやく本来の女性専用の「摩那の湯」が解放されて、ユックリ温泉に浸かることができましたが・・・

主人は「どこもバスタオルを巻いて入ってくる女性が多くて落着かない!」
「男性専用がないのは逆差別だ!」と言い出してさっさと上がってしまいました。
それって意識のしすぎじゃないの~

後姿がスッポンポンの男性がウロウロしていて、うぶな女性は目のやり場に困りますが
最近の混浴では大判タオルを巻いて入れる女性の方が堂々としているようですね。

主人には1500円分の温泉を堪能してもらいたかったです。 


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36 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一の倉沢 (おみや)
2010-10-26 16:04:05
こんにちわ
宝川温泉に入って気分のよかったことと思います。一の倉沢の岸壁は凄いですよね。
主人がロッククライミングをやっていた時は一の倉沢は厳しすぎて登れず、幽の沢やマチガ沢で何度も楽しんでいました。谷川岳にもよく登りました。トマの耳・オキの耳へ行った時は何時も夏でした。幽の沢の先から湯檜曽川に降りて沢沿いを歩いた時の紅葉は今でも心に焼きついています。
naoママさんは今年も綺麗な紅葉をあちこちで
見られて良かったですね。
今年はnaoママさんのブログで楽しませて頂きました
返信する
一の倉沢 (地理佐渡..)
2010-10-26 20:14:38
こんばんは。

その名を轟かすでありますね。
谷川岳。上越国境にはたくさんの
良い山があります。久しく行って
いませんが、一つ一つ登ってみた
いといつも思っています。
単身赴任を早めに切り上げたいく
らいです(笑)。
返信する
☆おみやさんへ (naoママ)
2010-10-27 02:12:56
ご主人様は公認ガイドの資格をお持ちの本格的な山男さんとお聞きしています。
ロッククライミングも当然楽しまれていたでしょうが・・・
それでも「一の倉沢」は困難なところだったのですね。
「魔の山」と言われる谷川岳の所以はまさにここのようですね。

おみやさんのおっしゃる「紅葉の美しいコース」を私も今回行くつもりでしたが、
主人に却下されてしまいました。
紅葉にもまだ少々早く、時々雨も落ちてきましたから・・・

天気予報では今日の水上は「みぞれ」のようでした。

返信する
☆地理佐渡さんへ (naoママ)
2010-10-27 02:22:04
新潟県人にとってはやはり「谷川連峰」というと特別な思いがありますよね。
この岩壁の中には「清水トンネル」が貫通していますし・・・

谷川岳から仙ノ倉山~平標山と縦走ができますがとてもロングのようで
私たちは縦走せずに、平標山から仙ノ倉と登りました。
あの広大なお花畑には感動しましたよ。

地理佐渡さんはお若いから、まだまだこれから山は楽しめますよ。
私はもう体力も脚力も限界のようで焦ります。
返信する
お久しぶりです。 (ミサ)
2010-10-27 07:40:26
山はもうすっかり秋ですね。
紅葉楽しませていただきました。
運動会も家族総出で楽しそう、菜々ちゃんもうこんなに大きくなっておしゃまさん
着るものも可愛いし 髪飾りも出来るし
ハー君とはまた違う可愛さがね。
先日上大岡駅芝の花里に行ってきました。
naoママはきっとご存じでは?
お庭がとてもで癒されてきました。
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一の倉沢 (山小屋)
2010-10-27 09:30:02
このルートを歩いて蓬峠に1泊、翌日は朝日岳から
白毛門を土合まで下ったことがあります。
梅雨時だったので、沢が増水し靴を脱いで渡渉しました。
雪解け水が冷たく、5分も入っていると足の感覚が
なくなりました。
白毛門から土合までは木の根っこが多く、歩きにく
かったことを覚えています。
谷川岳に直登する西黒尾根もなかなか厳しい登りです。
宝川温泉は名前は知っていますが、泊まったことは
ありません。
なかなかよい温泉のようです。

昨日、谷川岳にも雪が降ったようです。
夕べ、東京で会合があり遅く帰宅しました。
木枯らしが顔に冷たかったです。
まだ10月です。
もう少し秋を楽しませて欲しいです。
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naoママさんへ (eko)
2010-10-27 10:01:59
おはようございんす。谷川岳・一の倉沢凄い迫力ですね。見た事は有りませんが、昔々、ロッククライミングをする知人から、良く聞かされ
名前は、刷り込まれています。
でも、かなり上までいけるようで、是非行ってみたくなりました。宝川温泉もいいですね。
今日あたり、もう雪が降ったとか、いい時に行かれ、いい写真を、沢山見せていただき、
有難うございました。
返信する
谷川岳の眺め! (だんだん)
2010-10-27 14:21:09
うう、もうじっとしていられない心境です!
凄い山、何度か行かれたnaoママさんが羨ましい!
登らなくて良いから、同じ場所で見たいです!

宝川温泉は、その辺では有名で高いのですね。
それでも、一度はお湯に浸かりたいわ。

話違うけど・・・長くなってごめんなさいね。
コロラドの最初の四泊は、アウトドア用のモーテルで。
男性が二室しか取ってなくて、オジサン二人づつ、セミダブルベッドでドッキング就寝!
女性はソファーベッドとセミダブルでしたが、八人が一部屋!
そのうち、女性のシャワーが調子悪くて、男性部屋に借りに行きまして。
もう、裸同然のお付き合いになりました(キャッ!)
だから、混浴は案外平気です、タオルさえあればね♪
西穂高の独標から下りて、道路から見える温泉も、交代で入りましたよ。
紅葉街道、充分に素晴らしいです♪



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一の倉沢 (写楽爺)
2010-10-27 14:54:28
こんにちは。
一の倉沢の風景久しぶりに眺めさせていただきました。
一の倉沢やマチガ沢では遠い昔知人がここの冬山で帰らぬ人となっています。
ガスが出ているのが当たり前の様な場所で上まで見渡したのは何回もありません。
上部にガスがあると尚更ここの険しさが出る様に思います。

宝川温泉は何時も素通りでした、紅葉のこの時期の露天風呂は気分も良かったのでは・・・。
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まさに圧巻です (西恋おじん)
2010-10-27 16:07:16
一の倉沢はまさに「わぁ、凄い」ですね。
私には無理ですが、好きな人は絶対に登りたくなるでしょうね。圧巻ですよ。
紅葉を愛でながら見てきたんですね。よかったでしょう。宝川温泉は混浴ですか。ちょっと尻込みしそうですよ。でも紅葉を眺めながらの入浴は寿命が延びるような気がしますね。
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