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都内にありながら、緑の濃い静かな浄真寺(じょうしんじ)

2013-07-04 16:53:05 | 見て歩き

 久しぶりのお寺拝観。梅雨の晴れ間のウィークデイ。東急大井町線「九品仏(くほんぶつ)」駅を降りてすぐの世田谷区奥沢七丁目にある浄真寺は、通称「九品仏」として知られる。

 奥沢城の跡に延宝六年(1678年)珂碩上人(かせきしょうにん)という人が開創したという。そしてこの九品仏は、真ん中に上品堂(じょうぼんどう)、右側に中品堂(ちゅうぼんどう)、左側に下品堂(げぼんどう)の三仏堂が並び、その中にそれぞれ三体の阿弥陀如来像が安置されていて合計九体あるところから九品仏といわれる。この日は上品堂のみ扉が開けられていた。この九体阿弥陀は、京都の浄瑠璃寺にあるのみ。

 駅から参道に入ると付近は住宅地ということもあって、静かで豊かな緑が目に優しい。かなりの広さの伽藍だ。総門、仁王門、本堂、鐘楼いずれも立派で年代を感じさせる。

 境内にはトチや高野マキ、菩提樹、カヤ、イチョウ、もみじの木々があって、紅葉時の絢爛な様子が思い浮かぶ。イチョウとカヤは、都の天然記念物となっている。

 それから珂碩上人作の釈迦牟尼如来像がご本尊として祀られている。このご本尊と九体の阿弥陀如来像も都指定の重要文化財となっている。

 そのほかに、都指定の重要文化財として民俗芸能の「お面かぶり」がある。二十五菩薩来迎会といい3年に一度、本堂と上品堂との間に渡された橋を菩薩の面をかぶった僧侶らが渡るというもので、菩薩の来迎の様子を表すものだという。

心地よい風が吹き抜ける参道を歩きながら、秋の様子も見たくなった。
           
           
           
           
           
           
           
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