人の生きざまを支配する運命は予測しがたい。古いタイプの建築士ジョージ・モンロー(ケヴィン・クライン)もその一人だ。
CGで簡単に素早く提示出来るのに、家の模型を作り続けていて会社から解雇された日の帰途、路上で倒れる。結果、がんで余命3~4ヶ月の宣告。ジョージの息子サム(ヘイデン・クリステンセン)は、ジョージの元妻ロビン(クリスティン・スコット・トーマス)と同居、義理の父親を毛嫌いしている。しかも生活が乱れ誰とも口を利きたくない様子。ピアスをぶら下げアイシャドウ、口紅を塗りたくっていて、親はどうしていいか分からない。
残された時間を悔いの無いようにしたいと思うジョージは、断崖の上に建つボロ屋の再建を決意、無理やりサムを引き込む。10代のサムも人生の迷子になっている状態で悩んでいる。ガレージで寝起きを共にしながら、親子が理解しあえるだろうか。まあ、理解しあえたのだろう。ジョージが亡くなったあと、サムやロビンの家族、隣人たちがハッピーになったということは…。
私の映画ベスト10には残念ながら入らない。今ひとつ力強さが足りないしやや安直な表現が気になる。ロビンとジョージが別れた訳も明かされず、ロビンが家を建てるのを手伝いながら、よりを戻す風情を見せるあたり観客は戸惑うのではないだろうか。それにサムが時給10ドルとはいいながら素直な若者に簡単に再生するのもご都合主義が垣間見える気がする。ケチをつければきりがないが…。
細かいことを気にしなければ、家族愛をテーマに一定の水準にあって、それなりの余韻を残す。監督はコール・ポーターの半生を描いた「五線譜のラブレター」のアーウィン・ウィンクラー。キャストはその映画でコール・ポーターに扮したケヴィン・クライン、1947年10月ミズリー州セントルイス生まれ。
「ニュースの天才」で初めて見て関心を持ったヘイデン・クリステンセン、1981年4月カナダ、ヴァンクーヴァー生まれ。この映画でゴールデン・グローブ賞にノミネートされている。端正なマスクと確かな演技で、ハリウッドの次代を担う若手と期待は大きい。それにしてもヘイデン・クリステンセンは美形だ。私はゲイの趣味はないが、その傾向の人には映画のクリステンセンを見たら、どうしても手に入れたくなるかもしれない。
ロビンを演じたクリスティン・スコット・トーマス1960年5月イギリス生まれ。美人ではないが、何か心に残る印象を受けるのは私だけだろうか。
CGで簡単に素早く提示出来るのに、家の模型を作り続けていて会社から解雇された日の帰途、路上で倒れる。結果、がんで余命3~4ヶ月の宣告。ジョージの息子サム(ヘイデン・クリステンセン)は、ジョージの元妻ロビン(クリスティン・スコット・トーマス)と同居、義理の父親を毛嫌いしている。しかも生活が乱れ誰とも口を利きたくない様子。ピアスをぶら下げアイシャドウ、口紅を塗りたくっていて、親はどうしていいか分からない。
残された時間を悔いの無いようにしたいと思うジョージは、断崖の上に建つボロ屋の再建を決意、無理やりサムを引き込む。10代のサムも人生の迷子になっている状態で悩んでいる。ガレージで寝起きを共にしながら、親子が理解しあえるだろうか。まあ、理解しあえたのだろう。ジョージが亡くなったあと、サムやロビンの家族、隣人たちがハッピーになったということは…。
私の映画ベスト10には残念ながら入らない。今ひとつ力強さが足りないしやや安直な表現が気になる。ロビンとジョージが別れた訳も明かされず、ロビンが家を建てるのを手伝いながら、よりを戻す風情を見せるあたり観客は戸惑うのではないだろうか。それにサムが時給10ドルとはいいながら素直な若者に簡単に再生するのもご都合主義が垣間見える気がする。ケチをつければきりがないが…。
細かいことを気にしなければ、家族愛をテーマに一定の水準にあって、それなりの余韻を残す。監督はコール・ポーターの半生を描いた「五線譜のラブレター」のアーウィン・ウィンクラー。キャストはその映画でコール・ポーターに扮したケヴィン・クライン、1947年10月ミズリー州セントルイス生まれ。
「ニュースの天才」で初めて見て関心を持ったヘイデン・クリステンセン、1981年4月カナダ、ヴァンクーヴァー生まれ。この映画でゴールデン・グローブ賞にノミネートされている。端正なマスクと確かな演技で、ハリウッドの次代を担う若手と期待は大きい。それにしてもヘイデン・クリステンセンは美形だ。私はゲイの趣味はないが、その傾向の人には映画のクリステンセンを見たら、どうしても手に入れたくなるかもしれない。
ロビンを演じたクリスティン・スコット・トーマス1960年5月イギリス生まれ。美人ではないが、何か心に残る印象を受けるのは私だけだろうか。